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シャープペンシルとシャープ株式会社

シャープペンシルとシャープ株式会社は、とても深い繋がりがあります。

当社の歴史を、少しだけ紹介させてください。
約100年前、当社創業者の早川徳次に、繰出鉛筆の部品を作る仕事が来ました。
当時の繰出鉛筆はセルロイド※1製ですぐに壊れ、実用的ではなかったそうです。
早川は来る日も来る日も考え、様々な工夫を重ねました。
そしてついに、まったく新しい金属製の「早川式繰出鉛筆」を作り上げました。

早川はさっそく売り込みを始めました。
しかし、「金属製は着物に合わない」「金属は冷たくて使えない」などと、受け入れられませんでした。
早川はなんとか認められようと、3か月で36種類もの見本を作りました。
その一部には、面白い機能を持ったものがあります。
下の写真をご覧下さい。形が変わっていると思いませんか。


左から、「体温計」「万年カレンダー」「はさみ」「方位磁石」が付いているんです。

どのようなものが社会に受け入れられるのか、試行錯誤の連続だったのですね。

当時はまだ着物文化であり、ペン先に紐が付けられるようリングが付いているものもありました。


新製品の名として、「エバー・レディー・シャープ・ペンシル」を商標登録しました。

その後、「シャープ・ペンシル」と呼ばれるようになり、国内の金属繰出鉛筆の代名詞となりました。

その後も改良を重ね、時計やライター付きなど、様々な製品を世に送り出し、幅広く愛用されました。
1921年には、皇太子殿下(後の昭和天皇)の渡欧を祝い、14金製のシャープペンシルを献上しています。

もうお気付きかと思いますが、当社の社名はこの「シャープ・ペンシル」に由来しています。
その後、関東大震災により工場が焼失し、シャープペンシルの事業からは撤退することになりますが、それか

らのお話はまたの機会にさせていただきます。

創業者の早川は未来を見据え、様々な製品を作ってきました。
製品一つひとつに、早川のものづくりへのこだわりが込められています。
奈良県天理市にありますシャープミュージアムには、今回紹介したシャープペンシルの他にも、様々な製品を

展示しております。ぜひご来館願います。

(広報担当:M)



シャープミュージアム(奈良県天理市)

  • ※1 合成樹脂の一種。燃えやすく、摩擦などにより発火しやすい性質が

    ある。光などで劣化し、耐久性が低い。

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