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リサイクルしやすいものづくりを目指して

2014年2月21日

著者:sharp-admin


地球温暖化や資源の枯渇など、地球環境に対する意識はますます高まっています。

シャープは、消費電力の低い製品の開発、工場の省エネなど、様々な環境に配慮した取り組みを行っています。今回は製品のリサイクル性向上を目指した取り組みについて、ご紹介します。

当社は、開発・設計の段階から、使用後の回収・リサイクルまでを考慮したものづくりを推進しています。その一環として、製品が使用済みになった場合にどのように処理されるのかを想定し、リサイクルしやすいように工夫した製品設計の重要性を学ぶ「リサイクル配慮設計研修」を2001年度から行っています。

2月6日、この研修を大阪府枚方市にある関西リサイクルシステムズ株式会社(以下、KRSC)で実施し、洗濯機や冷蔵庫などを手掛ける若手の設計開発者22名が受講しました。

※当社と三菱マテリアルなど6社が共同で出資している家電リサイクル会社

今回、広報担当の私が実際に研修に参加してきました。

まず、使用済み洗濯機の解体実習が行われました。制限時間40分の間に、受講者全員が協力して自由に解体します。


解体スタート! 設計や開発に携わっているだけあって、
受講者は、解体に興味津々の様子。


大小100個近いネジを外すのに、一苦労。
なかなか解体できません。


はがしにくいラベルに四苦八苦。
予想以上に時間を要しました。


最後は金属、プラスチックの材質ごとに分別。
材質ごとに分けることでリサイクルの品質が高まります。

残念ながら、制限時間の40分間では解体できませんでした。
続いて、KRSCのご担当者による解体のデモンストレーションが行われました。
無駄のない動きで次々に解体・分別作業が進み、わずか10分ほどで完了。
その見事な手際に参加者から思わず拍手が沸き起こりました。


KRSCご担当者による解体デモ。
そのスピードと細かさに思わず拍手!

受講者からは、「実際に自分の手で解体することにより、リサイクルの観点からまだまだ設計面で改善できることを実感できた」との声が聞かれました。

続いて、実際に工場を見学しました。ラインを流れていく使用済み家電が次々と解体される様子を目の当たりにして、受講者は設計時の工夫や配慮がリサイクルの現場に与えるインパクトの大きさを実感していました。


洗濯機ラインを見学する受講者


KRSCリサイクルライン

最後に、KRSCの皆さんとの意見交換が行われました。「解体・分別しやすいように、できる
だけ単一の素材を採用してほしい」、「ラベルなどの貼付物を減らしてほしい」、「ネジの大き
さを統一してほしい」などの要望があり、今後の設計に活かすこととなりました。

今回の研修を通して、設計とリサイクルという二つの現場の協力があってこそ大切な資源を
有効に使うことができることを実感しました。当社は今後もリサイクル率向上に向けた取り組
みを進め、資源循環型社会へ貢献してまいります。

(広報担当:OG)

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