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IoTベンチャー企業向けのモノづくり研修は、ビジネスが交差する刺激的な場所でした

2016年12月8日

11月21日から12月1日まで、IoTベンチャー企業を対象とするモノづくり研修「SHARP IoT. make Bootcamp」の第1回「モノづくりブートキャンプ」が開催されました。現場をこの目で確かめるべく、奈良県天理市にあるシャープ天理総合開発センターへおじゃましてきました。

「SHARP IoT. make Bootcamp」の狙いや想いについては、こちらの記事をご覧ください。

シャープはなぜ、IoTベンチャー企業向けにモノづくり研修を行うのか

 

研修ではなく、シャープとベンチャーのぶつかり合い

「モノづくりブートキャンプ」は、参加者の皆さんに当社の社員寮に宿泊いただき、10日間集中して行います。研修では、量産設計、品質確保、原価管理、要求仕様書、知的財産、アフターサービスなど、当社のモノづくりの考え方や、さくらインターネットさんによるソフトウェアやサーバー技術、ABBALabさんによる資金調達などの講義があります。

11月29日のお昼過ぎ。研修が行われている部屋に着くと、ただならぬオーラに、ちょっと入りづらい雰囲気……。意を決して、中に入ります。

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私がおじゃましたときには、当社の現役技術者から、原材料費や人件費などの製造にかかる費用を計算する「原価管理」と、製品の価値を機能とコストで表し、更なる価値の向上を図る「VE(Value Engineering)」の講義が行われていました。

講義中、教科書に載っている一般的な手法を説明したあとに、“こんなやり方をしているところはない、我々はこうしている”と説明するシーンがありました。当社のモノづくりの本音の部分を、現役の技術者が紹介する。実践にもとづいた考え方を知ることは、ベンチャー企業の方々にとって、自身のやり方は正しいのか、他に方法はないのかと考える軸になるそうです。真似するのではなく、“ものさし”にして深く考える。モノづくりの奥深さと難しさを感じます。

一つひとつの項目に対して、納得がいくまで質問を繰り返すシーンも多々ありました。考え方の違いから衝突も生まれますが、お互いの方法を知り、議論する。講義というよりは、お互いを知るための本音のぶつかり合い。そんな印象を持ちました。

 

「モノづくりブートキャンプ」の中には、多人数で行う座学の他にも、個別に行う要求仕様書の作成があります。要求仕様書とは、製品やサービスのあるべき姿を詳細に記載したものです。商品や部品を発注する際にも使用し、適切な形状、仕様、品質などを決める大切なものです。当社と各ベンチャー企業がNDA(秘密保持契約)を結んだ上で個別に対応するため、なんでも相談しやすく、より具体的な要求仕様書がつくれます。シャープと一緒につくることで、製造委託先からの信頼も得やすいそうです。

「SHARP IoT. make Bootcamp」では、次のステップとして、希望される企業に対して、3か月から6か月間程度をかけて行う「量産アクセラレーションプログラム」が用意されています。教えるのではなく、一緒に事業を立ち上げる。この強い想いを、今回の取材から感じることができました。

(ニュースリリース)IoTベンチャー企業向け「量産支援サービス」を12月よりスタート
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/161208-a.html

 

参加されたベンチャー企業の方から、嬉しいお言葉をいただきました。

大企業からの資金支援はよくある話だが、ここまでスタートアップの成長に寄り添い、支援してくれるプログラムはない。モノづくり研修の卒業生であること、シャープの支援を受けたことで、自社の企業バリューが上がると感じた。自分たちの成功事例を広く知ってもらうことで、シャープの支援プログラムをブランド化させたい。

※ スタートアップ:新規ビジネスモデルの開発により急成長を目指す企業

 

交流会は、ビジネスが加速する情報交換の場に

その日の夜、当社の技術者も交えた交流会が行われました。研修が始まって約1週間。参加者同士の打ち解けた雰囲気に、コミュニケーションが活発であったことが伺えます。ベンチャー企業同士のコミュニケーションは、普段はあまりないそうです。頻繁に交流されているイメージがあったので、ちょっと意外でした。

交流会は、スタートアップの現状をはじめ、それぞれのプロダクトのプレゼンから始まりました。これがめちゃくちゃ面白い!

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機能や性能ではなく、人の生活をどう変えたいのか。モノづくりの先にある、まさにコトづくり。見てみたい、使ってみたい欲求を刺激されるプロダクトばかりでした。

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美味しい料理やおでんを囲みながら、時間とともに、話はより深い方向へ。

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和やかな雰囲気の中で、様々な意見交換が行われました。

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当社の技術者たちとのコミュニケーションもたくさんありました。

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当社の新技術の紹介に、耳を傾ける参加者の皆さん。

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気になる技術には人が集まり、自分のプロダクトに使えないかと真剣な質問が飛び交います。こういうところから、新しいビジネスが加速していくのでしょうね。

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交流会は大変盛り上がりました。おでん、ごちそうさまでした。

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交流会の中で、ベンチャー企業の方から、大変印象深い話をお聞きしました。

長年培ってきた大企業のモノのつくり方は正しい。これまでやってきたことを、これからもやっていくべきだ。しかし、スタートアップのような全く別のモノのつくり方があることも知ってほしい。スタートアップが市場をつくり、世界でトップになる時代。大企業だからこそ、スタートアップに目を向けないといけない。今回のような研修、支援を通して、シャープがベンチャー企業と積極的に交流することには大きな意味があると思う。

今回の「モノづくりブートキャンプ」では、当社の方が得るものが大きかったのではと感じています。教えるのではなく、お互いを知り、共に新しい価値を創造する。モノづくり本来の楽しさがそこにあるのだと思いました。気のせいかもしれませんが、当社の技術者も、なんだか少し、わくわくしているように見えました。

私(32)と同年代か、もっと若い方々がモノづくりの最先端で活躍している。この現場のエネルギーを、今後もお伝えしていきたいと思っています。

(広報担当:M)

 

SHARP IoT. make Bootcamp
http://www.sharp.co.jp/iot_make_bootcamp/

(ニュースリリース)IoTベンチャー企業向け「量産支援サービス」を12月よりスタート
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/161208-a.html

シャープはなぜ、IoTベンチャー企業向けにモノづくり研修を行うのか
http://blog.sharp.co.jp/2016/11/04/9173/

 

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