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モノとクラウドを繋ぐIoTプラットフォーム「sakura.io」とは?

当社がIoTベンチャー企業を対象として行うモノづくり研修「SHARP IoT. make Bootcamp」について、当ブログで過去3回ご紹介してきました。

 

IoT(Internet of Things : モノのインターネット)とは、パソコンやスマホだけではなく、家電や時計、眼鏡、靴、スーツケースなど、様々なモノとクラウド(インターネット)を繋げることで、新しい製品やサービスを生み出すことです。

「SHARP IoT. make Bootcamp」では、IoTに不可欠な通信インフラに関する講義や量産支援を、さくらインターネットさんに協力いただいています。今回は同社にお邪魔し、ベンチャー企業が抱える通信の課題や、その解決策となるIoTプラットフォーム「sakura.io」について話を伺いました。

前回のブログでご紹介したtsumugさんのスマートロックにも、この「sakura.io」が使われています。鍵の代わりにスマホを利用することで、IoT化したドアの鍵の開閉や、他者への一時的な開放などの操作を行います。また、このプラットフォームを介してさくらインターネットさんのサーバーで情報処理することで、遠隔から操作ができるようになります。

 

モノとクラウドを閉域網で繋ぐIoTプラットフォーム「sakura.io」とは?

さくらインターネットさんの大阪本社にやってきました。今回お話を伺ったのは、さくらインターネット株式会社 IoT事業推進室 室長 兼 IoTプラットフォームチーム シニアプロデューサーの山口亮介さん(写真左)と、技術本部 ネットワークグループ IoTチームの川畑裕行さん(写真右)。川畑さんには、「モノづくりブートキャンプ」でIoTに必要なネットワーク技術、プラットフォームなどを講義いただいています。

 

IoTの通信の流れとしては、人の行動や状況などの情報をクラウドに送り、クラウド上で適切な処理をした後に、モノにフィードバックしたり他のシステムと連携するのが一般的です。最近では、3Dプリンターなどで手軽にモノの外側をつくることができるようになりました。しかし、そこからシステムに連携させるには、セキュリティの確保や、データ保存などの高度な知識が必要となり、ベンチャー企業が独自に開発するにはハードルが高いそうです。

その問題を解決するのが、さくらインターネットさんが提供するIoTプラットフォーム「sakura.io」です。さくらの通信モジュールと呼ばれる小型の通信端末を搭載します。(さくらインターネットさんは、「sakura.io」のβ版として、昨年より「さくらのIoT Platform β」を提供しており、2017年4月18日より「sakura.io」にサービス名を変更し、正式サービスとして提供を開始しました)

さくらの通信モジュール(写真は「さくらのIoT Platform β」のもの)

データを送受信するための通信環境や、保存に必要なシステム等が一体となっているため、難しいシステム構築や運用は必要ないそうです。また、通信モジュールと同社のデータセンターをLTE閉域網で接続することで、安全性も確保しています。

モノとクラウドを簡単に、安心して繋げることができる。IoTのモノづくりのハードルがぐっと下がりますね。

 

デモンストレーションを見せていただきました

「sakura.io」のサンプルとして、デジタル温度センサーの値を、リアルタイムにクラウドに送信するデモンストレーションを見せていただきました。アンテナが2本接続された通信モジュールと、デジタル温度センサー、電源等を繋ぎます。

「sakura.io」には、あらかじめ様々なセンサーに対応したプログラムが用意されています。一からプログラムをつくらなくても、ダウンロードすることですぐに使うことができます。

この仕組みを使えば、遠隔地の気温や水温を常にチェックしたり、温度によってヒーターを入れるなどの温度管理システムが簡単につくれそうですね。

 

こちらは、人がいることを検知する人感センサーです。

人感センサーを使ったプロトタイプの一例として、プログラミングの本も執筆されているタレントの池澤あやかさんが発案した“恋ランプ(仮)”を見せていただきました。

“恋ランプ(仮)”は、ろうそくの光のようにゆらゆらと光るLEDと人感センサーが一体となっています。2つセットで使うものなのですが、片方の人感センサーが反応すると、もう片方のLEDが光ります。

例えば遠距離恋愛をしている方は、電話やメールの他にも、何か相手のことを身近に感じるものが欲しくなりますよね。それぞれの家のソファーに“恋ランプ(仮)”を置いておけば、相手が座った時にLEDに明りが灯ることで、相手の存在を察知し、より身近に感じることができます。この“恋ランプ(仮)”同士の通信にも、「sakura.io」が使われています。

 

3Dプリンターや通信インフラの発展を通じ、より便利で、革新的な製品やサービスのプロトタイプが次々に生まれるようになりました。プロトタイプで注目や資金を集めた後に、製品としてお客さまの手元に届けるためには、数千、数万個単位で量産をしなければいけません。量産の壁にぶつかるベンチャー企業を支援するために、当社が培ってきたモノづくりのノウハウを伝える「モノづくりブートキャンプ」や、量産を支援する「量産アクセラレーション」を実施しています。当社は「SHARP IoT. make Bootcamp」を通じて、新しいモノづくりを支援していきます。

(広報担当:M)

 

SHARP IoT. make Bootcamp
http://www.sharp.co.jp/iot_make_bootcamp/

sakura.io
https://sakura.io/

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