神於山(こうのやま)シャープの森 「フクロウの棲む森づくり」に参加してきました!
2014年9月30日
当社は、2003年に設立した労使共同の環境ボランティア団体「シャープグリーンクラブ(SGC)」を中心に、
全国の事業所や営業・サービス拠点の近郊12か所の「シャープの森」で、植林や育林などの保全活動を行っています。
フクロウの棲む森づくり
2006年に活動を開始した大阪府岸和田市の神於山(こうのやま)では、
「フクロウの棲む森づくり」をコンセプトに様々な活動を行っています。
フクロウが生息するには、餌となるネズミやトカゲ、昆虫類などが生息できる環境が必要です。
里山の生態系の頂点に立つと言われるフクロウが棲めるということは、森が豊かである証しなんですね。
豊かな森づくりを目指して、下草刈りや間伐等の活動を継続しながら、
手作りの巣箱を数か所に設置して経過を見守っています。
9月13日(土)に行われたフクロウの巣箱の改修とメンテナンス作業に、私も初めて参加しました。
昨シーズンはフクロウが産卵したものの、残念ながらふ化までには至りませんでした。
原因は巣箱の入口の穴が大きすぎたことと、巣箱の中に止まり木用の枝を入れたことのようです。
巣箱の近くに設置したカメラ映像を見る限りでは、大きな穴からカラスが入り、卵を取ったようです。
今回はこれをふまえて、巣箱の改修をしました。
改修前のフクロウの巣箱
フクロウの巣箱づくりスタート!
気持ちのいい朝の森の中、4チームにわかれて一斉に作業に取り掛かります。
私も遅れないようにがんばらないと!
まずは大きかった穴を、直径15cmほどに修正します。
穴を小さくすることで、フクロウの親は外敵が来たときに体で穴をふさげるのだそうです。
ああしよう、こうしようと相談しながら、和気あいあいとした作業が続きます。
今回は止まり木を外して、フクロウだけがよじ登れる仕掛けを作ります。
フクロウの爪はとてもしっかりしているので、少しの引っ掛かりがあれば登ってこれるんですね。
カモフラージュに杉の皮を付けていたチームは、古くなった杉の皮を新しくしていました。
とっても本格的ですね!
それぞれアイデアを出し合って、個性的な巣箱が作られていきます。
前回は巣箱の外に設置していたカメラを、今年は巣箱の中に設置します。
これで、フクロウの営巣から産卵、ふ化までばっちりと撮影していきます!
ヒナに餌をあげているところも撮れたらいいですね。
丁度お腹がすいてきたころ、フクロウの巣箱の完成です!
フクロウが今にも来てくれそうな感じがしますね。
今回初めて活動に参加して感じたことは、
「神於山シャープの森」は生物や自然が本当に豊かであるということです。
鳥や昆虫など、多種多様な生き物がこの森に生息しています。
2006年より継続して行ってきた活動の成果を肌で感じることができました。
神於山シャープの森 経過の様子
これからも豊かな森の象徴とされるフクロウが毎年営巣するように、保全活動を行っていきます。
ちなみに、作業テーブルや椅子、看板など、必要なもののほとんどは森の木を利用しているそうです。
森を楽しみながら保全する様子が伝わってきますね。
(広報担当:M)
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