シャープミュージアムから読み解く日本の歴史
2013年12月12日
12月に入り、1年を振り返る時期になりました。
人に歴史があるように会社にも歴史があります。シャープは今年、101周年を迎えることができました。101年間、時代に応じたニーズを探り、さまざまな製品を提供させていただきました。
レトロ家電コレクターの増田健一 氏(大阪くらしの今昔館・特別研究員)が書かれた『懐かしくて新しい 昭和レトロ家電』は、増田様の昭和30年代家電コレクションを面白い解説とともに見ることができます。60年前の日本を感じることができる一冊です。
光栄なことに、当社の昭和30年代の製品をご紹介いただいています。
増田健一 氏著『懐かしくて新しい 昭和レトロ家電』
本の表紙に、シャープの製品(シネマスーパー)を載せていただきました。
何に見えますか?
テレビに見えますが、実はラジオなんです。
「テレビを形どったラジオのニューモード」と謳われたこちらの製品は、当時高級品だったテレビの代わりに、気分だけでも味わっていただきたいという想いから生まれた製品です。価格は1万900円。高卒の初任給が5900円の時代ですから、決して安い買い物ではなかったはずです。テレビへの憧れが、今よりもずっと強い時代だったと感じます。
シネマスーパーをご覧になりたい方は、ぜひシャープミュージアム(奈良県天理市)へお越しください。
シャープの今と昔をわかりやすく紹介しています。
シャープミュージアムに展示されているシネマスーパー
近代化産業遺産に認定された早川式繰出鉛筆(シャープペンシル)や、徳尾錠(ベルトのバックル)などの貴重な品物から、液晶や環境技術、太陽電池などの最新技術までご覧いただけます。
60年前といえば、私の父が生まれた時代です。今日にはテレビは驚くほど薄くなり、掃除機は自動で動くようになりました。今は当たり前と思っていることが、先人たちの知恵と努力の結晶であることを再認識しました。
しかし、変化の中に変わらないものも感じました。「人々の生活を豊かにしよう」という想いです。すべての製品のアイディアは、その考えから生まれています。今後どのような製品が求められているのか。そのヒントを過去の製品より学びました。
(広報担当:M)
【シャープミュージアム イベント情報】
シャープミュージアムでは、12月24日(火)・25日(水)に、素敵なミニクリスマスツリーが作れるイベントを開催します。
参加は無料ですので、ぜひご応募ください。(定員になり次第、受付終了とさせていただきます)
イベントの詳細はこちら
ミニクリスマスツリー完成イメージ
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