「サステナビリティレポート2024」公開 - ESG経営を推進し、サステナブル社会の実現に貢献していきます!-
2024年11月21日
当社は、10月7日に「サステナビリティレポート2024」を公開しました。
「サステナビリティレポート」とは、持続可能(サステナブル)な社会の実現に貢献するためのESG(環境活動・社会活動・カバナンス)に関する取り組みを紹介するものです。当社並びに当社子会社・関連会社の活動を、お客様や取引先様、従業員、株主など、あらゆるステークホルダーの皆さまに報告すべく、毎年発行しています。
今年は、表や画像を用いて具体的な事例を分かりやすく紹介しており、さらに充実した内容になっています。また、障がいのある方のみならず、さまざまな方にとってより見やすく、活用しやすいサイトになるよう、配色のバリアフリー化や、本年4月1日施行の「障害者差別解消法」改正に対応したウェブアクセシビリティの確保と向上を進めました。
今回のブログでは、本レポートの内容を、項目別にピックアップしてご紹介します。
シャープ「サステナビリティレポート2024」
大きく「理念・方針/マネジメント」「シャープとSDGs」「環境活動」「社会活動」「ガバナンス」の5つのパートで構成しており、主に2023年度(2023年4月 ~ 2024年3月)の状況を掲載しています。
■理念・方針/マネジメント
当社の経営理念・経営信条や今年6月に代表取締役 社長執行役員 兼 CEOに就任した沖津 雅浩によるトップメッセージ、シャープのサステナビリティ方針/戦略/推進体制/重要課題などを紹介しています。
<トップメッセージ>
沖津からは、中期経営方針の一つ「本社機能の強化」を達成するため、重点施策として「ESG経営」を推進していること、そして「ESG経営」の原点は「経営理念」にあり、ステークホルダーの皆様と協力して、新たな価値を次々と社会に提供していくことが当社の使命であると述べています。
また、当社の長期環境ビジョン「SHARP Eco Vision 2050」において、長期目標を設定し取り組みを進めていること、さらに、生物多様性保全とネイチャーポジティブ実現のため、本年6月に環境省「生物多様性のための30by30アライアンス」に参画したことなども紹介しています。
最後に、「これからも、経営理念に基づくESG経営を推進し、地球上の誰一人取り残さない、サステナブル社会の実現に貢献していく」とメッセージを締めくくっています。
■シャープとSDGs
1973年に明文化したシャープの経営理念には、「広く世界の文化と福祉の向上に貢献する」「株主、取引先をはじめ、全ての協力者との相互繁栄を期す」などの言葉で、2015年に国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」に通じる考え方が盛り込まれています。シャープはこの経営理念のもと、「事業や技術のイノベーションを通じた社会課題の解決」と「サステナブルな事業活動による社会・環境に対する負荷軽減」を両輪としたESG経営の推進により、SDGs達成への貢献を目指し、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」持続可能でよりよい世界の実現に貢献していくことを説明しています。
また、当社の事業本部・子会社別の主要な「SDGs」貢献事例などを紹介しています。
■環境活動
シャープの2050年の長期目標である環境ビジョンや、気候変動への対応策、資源循環や安心・安全に向けた取り組みを説明しています。
<環境ビジョン>
2019年に策定した長期環境ビジョン「SHARP Eco Vision 2050」実現に向け、「気候変動」「資源循環」「安全・安心」の3分野それぞれに長期的なゴールを定め、「消費するエネルギーを上回るクリーンエネルギーの創出」および「企業活動で生じる地球への環境負荷の最小化」に取り組むことを紹介しています。
<気候変動>
気候変動への対応として、既存ブランド事業では、家電×AIによる新たな顧客体験の創出や、カーボンニュートラル関連需要の拡大を捉えた新商材の展開などの事業変革に取り組んでいくこと、そして、新産業では、ホームやワークプレイスに加え、「モビリティ」も生活空間として捉え、EVエコシステムの構築など新たな価値創出に取り組んでいくことを紹介しています。
また、太陽光発電・蓄電池・家電・EVがつながる「Eeeコネクト」システムや宇宙用/高効率太陽電池、メガソーラーなど再生可能エネルギーの活用についての情報を充実させました。
他にも、サーキュラーエコノミーの実現に貢献するため、使用済み家電製品から回収したプラスチックを新しい家電製品の部材として何度も繰り返し再生利用する「自己循環型マテリアルリサイクル技術」の展開を進めていることや、事業活動と社会貢献活動を融合したハイブリッド型アプローチで生物多様性保全に貢献する取り組みをグローバルに展開していることなどを紹介しています。
■社会活動
人材戦略や人材育成制度、人権に関する取り組み、サプライチェーンCSRの推進や品質、地域社会との関わりなどを事例やデータを通じて説明しています。
<人材>
経営理念には「社会への貢献」「会社の発展」「社員の成長と幸せ」を追求する基本姿勢を示しており、シャープグループはこの理念のもと、一貫して人材の成長支援と活用を行っています。
中期経営方針においては、人材戦略(HITOを活かす経営)に重点を置き、「人への投資の拡大」「従業員エンゲージメントの向上」に取り組むことを掲げています。人(HITO)を活かす経営、つまり「複数の専門性を持つHybrid人材の育成」「Innovationが生まれる環境や風土づくり」「社員の才能(Talent)を十分に活かす適材適所の人材配置」「優秀人材への成長機会(Opportunity)の提供」の4つの観点から、さらなる人事制度改革を推進していくことを説明しています。
さらに、人材育成のための制度や「多様な人材を活かす戦略」としてのダイバーシティ・マネジメント、ワークライフバランス施策、健康増進活動などを紹介しています。今年は新規に人材データの表も掲載しました。
<人権に関する取り組み>
基本的人権と個人の尊厳を尊重し、差別的な取り扱いや人権侵害を行わないこと、児童労働・強制労働を認めないことなどを定め、従業員に徹底しています。
<地域社会とともに>
障がいのある方々へのキャリア教育支援活動をいくつか事例で紹介するほか、国内外での被災地支援の取り組みも新たに追加しました。
なお、キャリア教育支援活動の一つとして実施した「特例子会社での働き方」をテーマにした講演については、以前のブログで紹介していますので、そちらもご覧ください。
( ⇒ シャープ特選工業が丹比荘病院にて講演を実施!<SHARP Blog>)
■ガバナンス
コーポレートガバナンスの基本的な考え方や体制、内部統制のシステム、コンプライアンスの体制/各種取り組みなどを説明しています。
<コーポレートガバナンス>
当社は、経営理念の一節に掲げている「株主、取引先をはじめ、全ての協力者との相互繁栄を期す」という考えのもと、「透明性」「客観性」「健全性」を確保した迅速かつ的確な経営により、企業価値の最大化を実現することをコーポレートガバナンスの基本的な考え方としています。
こうした考えから、社外取締役を選任し、また、監査等委員会を設置することで、取締役の職務執行の監督機能の強化および取締役会における意思決定の機動性を高めるとともに、執行役員制度の導入により、監督/意思決定機能と業務執行機能を分離することで、迅速かつ効率的な業務執行を着実に遂行できる体制を構築していることなどを紹介しています。
また、ガバナンス体制が一目で分かるようにまとめた図などを掲載しています。
<コンプライアンス>
コンプライアンス経営を確実に実践するため、継続して取り組んでいることを説明。そして、一人ひとりが遵守すべき具体的な基準を示す「シャープグループ・コンプライアンス・ガイドブック」を策定し、徹底を図っていることや、社内規程・社会通念・倫理全般を逸脱した言動に関する総合通報窓口「クリスタルホットライン」、職場でのハラスメントに関する専用の社内通報窓口「ハラスメント相談窓口」などを設置していることを紹介しています。
⇒ https://corporate.jp.sharp/eco/report/
シャープの「サステナビリティレポート2024」は、今回のブログで紹介できなかったさまざまな取り組み事例を紹介しています。また、英語版(Sustainability Report 2024)も10月28日に公開しています。ぜひシャープサステナビリティサイトより、ご覧ください。
(広報H)
<関連サイト>
■シャープサステナビリティサイト
「サステナビリティレポート2024」(日本版/英語版)
■SHARP Blog:
関連記事