浜松市と女性特有の健康課題に関する連携協定を締結しました
2024年12月6日
11月21日(木)、静岡県浜松市とシャープは、女性特有の健康課題に関する連携協定を締結しました。当社は2021年度より「女性の健康支援」を目的として、これまで潜在化していた女性特有の健康課題を解決するためのフェムテックサービスの開発に取り組み、生理用ナプキンを1枚ずつ取り出せる「生理用ナプキンIoTディスペンサー」と、各施設に設置した機器の利用状況を一元管理できる「在庫管理システム」を同時開発しました。
これらを活用し、2023年10月より浜松市とともに「防災備蓄品を有効活用した生理用ナプキンIoTディスペンサー設置実証実験」を実施してきました。この共同実証実験に留まることなく、ディスペンサーが製品化された後も、双方がそれぞれこの取り組みを全国に発信し、女性特有の健康課題に真摯に向き合い、女性が暮らしやすい環境整備を促進するとともに、性差が生じない誰もが公平・公正な社会になるよう推進するため、本連携協定を締結しました。
■締結式
本協定の締結式を浜松市役所で実施しました。
まず浜松市の中野市長より、浜松市では2021年度の「はままつの「生理」を学ぶプロジェクト」や、2022年度の市女性職員のプロジェクトチームによる「ミモザプロジェクト」など、女性特有の健康課題に着目し、今まで潜在化していたさまざまな課題を浮き彫りにし、その課題解決を目指して取り組んできたことや、2023年度より市役所本庁舎や中央図書館など市内4ヶ所の公共施設に当社の生理用ナプキンIoTディスペンサーの試作機を設置し、製品化に向けて共同実証実験を実施していることをご説明いただきました。
続けて当社Smart Appliances & Solutions事業本部 副本部長の永峯より、当社の「女性の健康支援」を目的とした取り組みや、当社が開発した「生理用ナプキンIoTディスペンサー」は、清潔で簡単に利用できることを重視して設計されており、利用者は必要なときにディスペンサーに手をかざすだけで、生理用ナプキンを1枚ずつ取り出せることを説明しました。また、来年夏頃の製品化を目標に推進していることを表明しました。
■生理用ナプキンIoTディスペンサーの紹介
同事業本部 プラズマクラスター・ヘルスケア事業部 シニアデザイナーの寧より、清潔で、誰でも簡単に利用できる「生理用ナプキンIoTディスペンサー」の使い方と特徴について、説明しました。
<使い方>
①手をかざす
②ナプキンを1枚取り出す
③取り出したら自動で閉まる
④しばらく取り出しを制限
IoT機能を搭載しているので、補充のタイミングや異常利用などを検知して運営者にメール通知したり、配布状況を定期的にお知らせしたりするなど、日常運営・在庫管理が楽に行えます。
また、利用者の満足度が99%あった共同実証実験結果と製品の改善点についても説明しました。今回の新製品は、破損リスクを低減する設計や、取り出し口構造の変更、補充手順をより簡単にするなどの改良を行いました。
■今後について
今後は、浜松市との取り組みを全国へ広げていきたいと考えております。また、女性特有の健康課題と地域社会のニーズにしっかりと応えるため、連携協定を締結いたしました。自治体が抱える課題やニーズを的確に把握し、それに応じた新しい製品やサービスの創出に繋げたいと思います。当社は、女性の健康課題の解決に向けた製品やサービスの提供を通して、女性が安心して暮らせる社会の実現に貢献したいと考えています。女性の健康と福祉の向上に寄与できるよう、今後とも全力で取り組んでまいります。
<関連サイト>
■製品サイト:生理用ナプキンIoTディスペンサー
■リリース:シャープの「生理用ナプキンIoTディスペンサー」と「在庫管理システム」を用いた実証実験を浜松市とともに実施
■フェムテックBlog:
■SHARP note:
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