思い出の家電(45)
これまで使ってきた家電と、その思い出をみなさんから投稿していただきました。
「そういえば、うちでもそんなことあったな」などと思いつつ、ほっこりしていただければ幸いです。
わたしは「パソコン」
1984年、それまで大事に積み立てていたお年玉貯金を下ろし、大学1年のわたしにとっては初めての大金を抱え、ドキドキの極致で秋葉原のPCショップに向かい購入したのが「パソコンテレビ」X1Ck<CZ-804CR/-801DR>※1でした。
※1 <CZ-804C>がPC、<CZ-801D>が14型カラーディスプレイテレビ。ローズレッド(R)とメタリックシルバー(S)がありました。
当時はクレジットカードなんて持ってないですし、秋葉原のPCショップは現金推奨のお店も多かったので、現金持参は仕方のないことでした。
購入時、店員さんに「X1Ckのkは漢字ROMが標準装備のk」と説明されたとか、
初めてのキーボード入力は、右手と左手の人差し指の二本指カタカナ入力だったとか、
演算で図形を描かせてみたらあまりの遅さに寝てしまったとかありました。
当時大流行していたシューティングゲームにハマった時のこと。。。
初めは楽しく使っていたのですが、ステージが進むといちいちカセットテープを読み込む待ち時間にストレスがたまり、ついに、「X1用に破格のCP/M※2が出た。これにはディスクドライブが必要なのだ!」と親に説明(言い訳?)し、また貯金を下ろして、ちゃっかり外付けのミニフロッピーディスクドライブを買って、待ち時間がないディスク版を堪能していたのはちょっと黒歴史。
でも、今ではどれも楽しい思い出です。
他社PCユーザーと、どちらがどれほど良いマシンであるか、日々、口角泡を飛ばす闘いをしていたのも懐かしく思い出されます。
※2 Control Program for Microcomputersの略。8ビットCPU向けに開発されたパソコン用のシングルユーザー・シングルタスクのオペレーティングシステムのこと。当時、CP/Mはミニフロッピーディスクで発売されていました。