【シャープ横断♪バトンリレー】第18走者◆『デザイナーの力って何?』学びたいことが自分の専門性になると信じて
空を飛んでいる小田先輩から、なかなかハードルが高いバトンを受け取りました、SAS事業本部 PCI・HC事業部 新規ヘルスケアPJ の寧です。
7年前にUXデザイナーとして入社しましたが、今はSAS事業本部で新規ヘルスケア事業の仕事をしております。周りの関係部門の皆様から教えてもらいながら、デザインと企画の界隈を徘徊しつつ、日々勉強中です。
まず、小田さんのリクエストでもある、そもそもUXデザイナーってなに?という話からスタートしたいと思います。
①UXデザインは優しくて面白い
UXとは、User Experience(ユーザーエクスペリエンス)の略称。
UXデザイナーの仕事は具体的に言うと、商品・サービスを体験する流れの設計や、アプリのUIデザインなどです。最近UXの定義がどんどん広がっていますが、ユーザーが使いやすい!楽しい!と思える「体験」を作ることは、変わらないと思います。
UXデザインスタジオのみなさんは割とそれぞれ異なるスキルの持ち主です。
ユーザーの価値観や行動をリサーチし分析したり、複雑な情報やデータをわかりやすく可視化したり、アイデアをすぐ擬似体験できるプロトタイプにしたり、使いやすさと視認性を考慮したUIを構築したり。企画さんや技術さん、そしてユーザーともコミュニケーションしながら、一緒にサービスを具現化していきます。
共通点というと、みなさんが優しくて面白いことでしょうか。(自画自賛しているみたいになってきました……)
おそらくUXデザインの仕事が知的好奇心を持って人間の行動を理解したり共感したりすることが重要だからだと思います。
UXデザインスタジオに所属していた4年間はキッチン周りのちょっと先行的なテーマを担当していました。すぐ商品化されないことばかりで、悔しい思いをしながらも、たくさんの事業部の方と一緒に楽しく仕事をしてきました。
≪携わった先行的なプロジェクトのプロトタイプ≫
②UXTEDという活動
「仕事にはちょっと……だけどやってみたいよね!」みたいな時に備えて、『UXTED』という、シャープのUXデザインメンバーを中心に先輩たちが立ち上げた、仕事以外で各々が日頃やってみたかったことなどを披露する、不定期なクリエイティブ活動チームがあります。
≪UXTED活動内容紹介ページ≫ https://uxted.com/
こちらのページを見ていただくと、UXデザインはどんなメンバーがいるのか少しイメージできるかもしれません。
めちゃくちゃ(奇妙で)面白い作品ばかりです、ぜひご覧ください。
そして、私も(ちょっと奇妙な)作品を作っていました…
会話の間が苦手な私が、人間っぽくタイピングして会話してくれるVUI(Voice User Interface)を作ってみました。
③事業部に入りました…!
色々組織の事情もありましたが、2年前に谷村さんのバイトスキャンチームとフェムテックやIoT調味料の新規アイデアを一緒に検討したのがきっかけで、職種がデザイナーのまま、SAS事業本部に入りました。(あまり前例ないかも?)
フェムテックとは、今までタブー視されてきた女性の健康課題を、テクノロジーの力で解決する分野のことです。フェムテックの仕事を始めたきっかけやチームの取り組みはnoteの記事になっています。
(全て実話ですが、PVを稼ごうという下心で、若干表現がドラマチックになってしまっています……)
https://note.com/sharp/m/m755398b87d12
新規ヘルスケアPJは8人のチームで、気づいたら8年目の私が2番目に年上であるほど若いチームです。経験は圧倒的に不足しているので、とにかくやってみる、話し合ってみる、周りの関係部門の皆様に教えてもらう、というカルチャーもあります。
実は事業部に入っても今までのデザインの仕事をやればいいのかと思っていましたが、知らないうちにチームメンバーと一緒に仕様を考えたり、採算表を教えてもらったり、展示会で立ちっぱなしだったり、法務さんに教えてもらいつつ契約書の内容を悩んだり、リリースの微妙な日本語表現に苦戦したり(結局広報さんに頼るばかり)。
今でも難しいと感じるのは商談です。もう少し掘り下げてみたいけどいい感じに言い回しできなかったり、相手の直球質問に受け取るべきか回避すべきか分からなくなったりしてしまうときはいつも課長に目線でSOSを送ってしまいます。そして課長は私がうまく言葉を整理できないことをいつもくみ取ってくれて、自然に話を繋いでくれて本当にありがたいです。
このように多くの方から助けを受けながら、今まで触れていなかった仕事を少しずつ経験してみました。
さらに、デザイナーと言いつつ、自分ができないデザインスキルも多く、その場合はできる方に依頼するのですが、初めて「デザインを依頼する側」の気持ちも体験しました。
当たり前のことかもしれませんが、この2年間で、アイデアからビジネス成功までの道がこんなに難しくて、たくさんの方と一緒に作り上げなければならないことを理解しました。
今年に入って、1年目の気持ちでものづくりのこと、ビジネスのことを学び続けようと思いました。
『デザイナーの力ってなんですか?』
日々自問自答しています。
UXデザインは日々刷新されていく分野で、専門性を失うことも少し怖いですが、今自分がやりたいこと、学びたいことが、いつか自分の専門性になると信じています。アイデアから事業化までの新規事業に必要なスキルやプロセスを学んだり実践したり、経験を積み重ねチームと一緒に模索していきたいと思います。
最後はフェムテックの事業の進捗を報告させてください。
もうすぐ浜松市と防災備蓄生理用ナプキンを無料配布する実証実験が始まります!
次のnote記事もぜひ見ていただけると嬉しいです。
■note
自治体の防災備蓄品「生理用ナプキン」を「ディスペンサー」で配ります|SHARP (note.com)
■リリース
シャープの「生理用ナプキンIoTディスペンサー」と 「在庫管理システム」を用いた実証実験を浜松市とともに実施
■詳細サイト
生理用ナプキンIoTディスペンサー
次回のバトンは、優しくてかっこいい女性の先輩、
TVシステム事業本部 Global商品企画統轄部 国内商品企画部
林里奈さん
に渡したいと思います!よろしくお願いします!
(寧静/SAS事業本部 PCI・HC事業部)
≪シャープ横断♪バトンリレー≫とは…?
みなさんの人脈を駆使しバトンのようにコラムを繋いでいくという、太古の昔からある数珠つなぎ企画!第18走者はSAS事業本部 PCI・HC事業部の寧さんでした。第19走者は、寧さんからバトンを託された林さんです。お楽しみに♪