“目で見るラジオ”の話(note公式アカウント)
ブランド担当が運営するnote公式アカウント(https://note.com/sharp)では、様々なテーマで記事を掲載しており、こちらでもその一部を紹介しています。今回は、今年5月に掲載した「暗号キーボードの謎と3世代を繋ぐ名人」の続きの記事をご紹介します。
ここは奈良県天理市。
東大寺山古墳を目の前に静かに佇むシャープミュージアム。
国内外から来訪くださる様々なゲストを110年の時間旅行へとご案内するのが私の日常である。
今回お連れするのは、遡ること、今から約70年前。
「目で見るラジオだ!!!」
そんな驚嘆の声が、日本の駅前広場や商店の前などであちこちから、上がった。
高いスタンドに設置された、スケッチブックほどの小さい四角の箱。
その前に集まる、たくさんの人々。
令和に生きるみなさんには、情景が想像できますか?
そう、その正体は「街頭テレビ」
画面に映る、ニュース番組やボクシングの中継を興味津々にみんなで見つめる。
「街頭テレビ」って何?
現代では聞き慣れないこの言葉が気になって、ここから先の話が入ってこない人の方が多いかもしれない。
今でいうと、さながら「パブリックビューイング」。
オリンピック・パラリンピック、サッカーワールドカップなど、会場の外側に大きなスクリーンが設置され、知らない人たち同士でも“勝利”を願う想いをひとつに集まって盛り上がるシーン。
(そのシーンを自宅のリビングで観ている私も盛り上がる)
テレビ放送が始まった頃、日本のあちらこちらで、「街頭テレビ」が設置された。
第二次世界大戦敗戦から8年後の日本…。
人々には想像を絶する絶望や、時には少しの安堵や、もしかすると遠慮がちな希望があったことだろう。
しかし、いよいよ街頭テレビに映る映像を目にした時には、それぞれに明るい未来を予感されたに違いない。
この時を20年以上前から夢見て、信じて、走り続けたひとりが、シャープ創業者、早川徳次である。
創業者のドラマチックな生き様を一人でも多くの人に伝えたくて、今日も私はここにいる。
今回お伝えするのは、前回登場した小学生たちとの物語の続きだ。
続きはこちら…
・これまでの記事はこちらから
シャープの社名の由来を深掘りしたら、先を行きすぎる発明品を見つけた話
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