<<素顔に迫る>>新社長の沖津さんってどんなひと?

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PROFILE

HISTORY

1980

4月

シャープ株式会社入社

5月

電化事業本部電化事業部 エアコン機器部技術科に配属

大学時代の研究が温度センサーだったためエアコン開発を第一希望に。第二希望は血圧計、第三希望は冷蔵庫だった。当時の課長に「エアコンを第一希望に書く人は初めてだ」と言われた。

配属後、前年のエアコン不振で1年間残業はゼロ。寮生活のため18時には先輩と飲みに行く毎日。

右から2番目が沖津さん

1983

6月

A180緊急プロジェクトチームに配属

インバーターの規格を作るチームとして発足。今でいう「I-PRO」。当時は開発が盛んで多くのプロジェクトが発足していた。

1984

12月

電化システム事業本部 空調システム事業部に配属

1985

シャープ製4BitマイコンSMシリーズのソフト開発や、シャープ製オプト半導体をエアコンに採用した時に、ICやオプトデバイスの方々に大変親切に支援いただいた。

1994

欧州でインバータエアコン導入のための研修指導で、約2週間各国を回る。

当時「スーパーマリオ」と呼ばれた営業担当者(右)と

1995

9月

電化システム事業本部 空調システム事業部 第一技術部 副参事


2000

4月

SATL 空調商品統轄 としてタイへ赴任

空調システム事業部でエアコン開発に長く従事したので、1997年ごろより海外赴任を希望し、3年目にしてようやくタイヘの赴任が決まる。
タイでは現地の担当者ひとりひとりとよく会話した。一体感がある職場でとても面白かった。米国向けのエアコンを1日2800台ラインで流していたが、船積みに遅れるとペナルティがあったので、納期に遅れないよう、ラインの横で回路を修理したこともあった。結果、2年間一度も納期に遅れたことはなかった。当時の担当者とは今でも交流があり、食事をしたりする。タイ料理は美味しいので大好き。

SATLのメンバーと

タイの新聞に載りました

2002

4月

電化システム事業本部 空調システム事業部 第二技術部 部長

タイから帰国し、メイン担当は石油ファンヒーターに。空気清浄機も担当し、その年に販売台数50万台を達成した。

2003

2月

中国電化商品開発センター設立のため中国へ赴任

中国に電化商品開発センターを設立することになり、海外経験をかわれて指名を受ける。当時の部下3名と共に向かい、設立に必要なあらゆる業務を担当したので、建物・実験設備・備品などひとつひとつの見積もりを確認しつつ、現地従業員の採用もした。2年目に採用した大学新卒者が現在の中国電化商品開発センターの所長になっている。

中国電化商品開発センターのメンバーと

中国電化商品開発センター開所式

2005

10月

SSEC(中国生産会社)社長に就任

SESの取締役 兼 電化商品開発センター所長を経てSSECの社長になり、 赤字のSSECを黒字転換。現地人ががんばってくれたことが大きい。海外現地ではいかにローカルメンバーのモチベーションを上げることが重要かを認識した。ローカルメンバーの力を最大限引き出すことで、日本人は多くはいらない。優秀な社長はローカルメンバーを育てやり切ろうとする人だと思う。

2009年2月には、上海万博の日本館鍬入れ式に出席の福田康夫元内閣総理大臣がSSECの工場を約2時間かけて視察され案内をする。「空気清浄機は、シンプルだが高く売れるいい商品ですね」とのコメントが今も印象に残っている。

中央左が福田元総理。2時間程度の訪問。

2009

3月

健康・環境システム事業本部 ランドリーシステム事業部長

前任者やメンバーの頑張りにより、自分がSASに戻ってすぐ掃除機が利益率10数%の製品に育つ。洗濯機は当時長い間赤字部門だったが円高の影響もあり黒字転換、ランドリーシステム事業部が全社でトップの成績に。翌年1月5日の経営基本方針発表会にて代表して決意表明をする。

2010年2月のMADOより

2010

10月

健康・環境システム事業本部 空調システム事業部長

事業部長に就任して1ヶ月後、限界利益がほぼゼロで、売上が40億円あった海外顧客向けのOEMを売上でなく利益重視の方針に基づき、断りに行く。SSEC時代から、事業部長になったら利益のない商品を作り続けることはやめると決めていた。すると、断ってから2ヶ月後に顧客より「他に作れそうなところがなく値上げを認めるので作ってほしい。」と要望があり、25%値上げして5年間供給した。いかにして利益を得ていたのかよくわかった。交渉の重要性を感じた。

2011

10月

健康・環境システム事業本部 副本部長 兼 空調システム事業部長

事業部長だった2年半、とにかく暑さが後押ししてくれて、国内で目標の金額シェアの10%の手前、9.9%まで達成。しかし、10%に到達できなかったことは残念で、その後も達成できておらず悔しい。

2013

4月

執行役員 健康・環境システム事業統轄 兼 健康・環境システム事業本部長

2015

10月

執行役員 コンシューマーエレクトロニクスカンパニーEVP 兼 健康・環境システム事業本部長

2016

6月

取締役 兼 常務 健康・環境システム事業本部長

2017

6月

常務執行役員 健康・環境システム事業本部長

2019

11月

専務執行役員 Smart Appliances & Solutions事業本部長

2020

6月

専務執行役員 スマートライフグループ長 兼 SAS事業本部長

2022

4月

専務執行役員 スマートライフグループ長

6月

代表取締役 副社長執行役員 兼 スマートライフグループ長

10月

代表取締役 副社長執行役員

2024

6月

代表取締役 社長執行役員 兼 CEO


INTERVIEW


シャープをどういった会社にしていきたいですか。

今まではオンリーワンの技術で他社と勝負してきましたが、これからはオンリーワンの技術だけでは勝てません。マーケティングを強化する必要があると思っています。各国での市場や家庭を調査することで需要を知り、お客様が欲しがるものを見極めた上で、オンリーワン技術で勝ちにいきましょう。

他社と同じものを作らない、他社と違うことでお客様に選ばれる商品を作るのがシャープです。現状に満足せず、常に変化していく会社にしたいと考えています。



変化にチャレンジして新しいことを実現するにあたって、さまざまな困難にぶつかると思います。ただ、困難を避けて、今できていることだけをやっているようでは、新しい成長には結びつきません。まず、やること。ぜひ、経営信条をあらためてよく理解し、実践していきましょう。

『進んで取り組め困難に』。

いつでも目に入るよう、
デスクに置いている言葉

社員とはどのようにコミュニケーションをとっていきますか?

トップメッセージを定期的に、分かりやすく伝わる言葉で発信していきたいと思っています。現状では会社の隅々まで情報が伝えられていません。例えば、全社で取り組んでいる勉強会について、地方の事業所を回った際に聞いてみたところ、ほとんどの社員が実施していることを知らなかったので、情報の伝え方には課題感を持っています。できるだけ社員と直接しゃべる機会が増えると良いと考えています。

SECRET

尊敬する人

早川徳次創業者

座右の銘

何糞

学生時代の
アルバイト

餃子の王将、料亭の仲居、家庭教師、建材メーカー、電器店

奥さんの
好きな料理

かぶら蒸し
残さず何でも食べます

好きな芸能人

米倉涼子
松たか子
小池栄子

好きな映画

アクション系が好き。『ダイハード』、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』

好きなテレビ

水戸黄門や刑事モノなど正義が勝つものが好き。日曜劇場はおもしろい。

カラオケの
十八番

カラオケは苦手

好きな音楽

松任谷由実。コンサートでは最新技術などを用いた舞台演出に驚いた。中島みゆきも好き。

ストレスの
発散方法

ゴルフ、お酒

沖津少年自画像(小学6年生)
卒業文集より

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