思い出の家電(59)
これまで使ってきた家電と、その思い出をみなさんから投稿していただきました。
「そういえば、うちでもそんなことあったな」などと思いつつ、ほっこりしていただければ幸いです。
わたしは「カメラ付きケータイ」
新プロジェクトX(NHK制作)でも紹介され、J-PHONE(現ソフトバンク)さまから初のカメラ付ケータイが発売されたのは2000年11月で有名な話ですが、わたしはDoCoMoユーザーでしたので、わが家にカメラ付ケータイ<SH-505i>がやってきたのは、さらに後の2003年でした。
幸運にも最初の商品企画(バータイプ)に関わることができましたが、自分が最初に思い描いた折り畳みタイプがDoCoMoさまから発売されるまではと、わたしは願掛けのつもりで購入を我慢していました。そのため、約3年も待たされる羽目になりました。当時はそんなに長く待つことになるとは思ってもいませんでした。
それでもおかげさまで、わたしも無事にわが子の写メやショート動画を撮影して楽しむことができ、当時は大変に満足させていただきました。
その4年ほど前、J-PHONEさまでのカメラ付ケータイ発売のGOが決まる前のこと。
当時、通信事業本部はDoCoMoさまやauさまにケータイの受注が頂けない切羽つまった状況だったのは新プロジェクトXでの通りでした。
ここからはわたしの想像の域ですが、もし、通信事業本部がケータイ事業に参入できなかった場合、シャープとしてはもっと深刻な状況になっていたと思います。なぜならケータイ用のIC部品を生産していたIC事業、PHSやケータイ用の小型液晶を生産していたモバイル液晶などへも影響が及ぶことが容易に想像できたからです。後年、モバイル液晶の人から「当時、多気は助かりました」と感謝されましたので、間違いなかったと思います。
結果的には、J-PHONEさまにカメラ付ケータイの商品化注文をいただけたことで、当社はこれらの懸念も一気に吹き飛ばすことができ、また、毎日使うケータイでシャープに親しみを感じていただけた後に液晶テレビブームに入っていくこともできたと思います。
本当にJ-PHONEさまには感謝、感謝です。