【シャープ横断♪バトンリレー】第4走者◆アナリストから学んだこととは…

天野さんからバトンをいただきました、管理統轄本部 経営管理部 IRグループの小林です。天野さんと出会って以来、「あんな情報ありますか?」「こんな時はどう対応しましょう?」と、いつもこちらが相談させていただく関係でしたが、今回、珍しく天野さんの方から、何か(バトン)が送られてきましたので、頑張らなければと思っています。

私は、入社後、本社財務の外為部門に配属されました。海外の取引先から販売代金を受け取ったり、仕入代金を支払ったりといった業務をしている部門です。

資金のやり取りをする手段はいくつかありますが、当時は信用状(L/C)を利用したものも多くありました。信用状取引では、銀行の保証を得るために、信用状の内容にあわせ、船荷証券など必要な書類を揃える必要があります。そのため、社内の様々な部署に内容の確認をしたり、銀行やフォワーダーなど、社外の方とも話をしたりしなければなりませんでした。

入社するまでこうした知識は全くありませんでしたので、本を読んだりはしたものの、最初のうちは的外れな連絡をしたこともありました。何度かは怒られたりしましたが、社内の方も社外の方もみなさん色々なことを丁寧に教えてくださいました。実体験に基づいた具体的な説明はわかりやすく、非常に勉強になりました。最前線の方々と直接お話させていただくことの大切さを知ることができました。

旧本社(西田辺)

その後は、同じ財務部の運用・調達部門に異動になりました。日々の事業活動の中で余裕となった資金を運用し、不足しそうなときには資金を調達したりするほか、外貨での売上や仕入の見込みを集計して、為替予約の取得も行う部門でした。為替や金利の動向について情報を集めなければなりませんので、外国為替や債券のアナリストやディーラーの方ともお話をさせていただくようになりました。そうした方々と話をさせていただいくことで、各国の金融政策や経済指標など、いかにもな情報について、専門的な分析を教えていただき、勉強になったのは勿論ですが、それ以上に驚いたことがありました。

旧職場・経理本部居室(西田辺)

それは、知識の幅の広さと情報量の多さです。どこかのスポーツを統括している組織の会長が替わったとか、私が聞くと、さすがにそれは関係ないだろうと思ってしまうようなことまで、色々なことをよくご存じでした。どんな小さなことがきっかけで世界が動くかわからない、できるだけ多くの情報を手に入れるようにして、どんな影響が出るかを想像してみるという考え方が染みついておられたのだと思います。スポーツの話などは、単に趣味という部分も大きかったのでしょうが、アナリストの方が話しておられたものの、世の中ではあまり注目されていなかった経済指標が突然注目されるようになったことや、雑談ででた小さな出来事がきっかけとなって為替や金利が動いたことがありました。

私もできるだけ幅広い情報を集めるようにしなければと思いましたし、そのおかげで大けがをせずに相場の急変に対応できたこともありました。当たり前のことなのかもしれませんが、分かりやすい形で体験できたことはとてもありがたかったです。

元上司と焼きそば会

現在は、IRグループで、証券会社や格付け機関のアナリストや国内外の機関投資家の方々とミーティングを行うなど、シャープの情報を社外の方にお伝えする仕事をしています。

決算発表資料や有価証券報告書などを見て、財務的に健全な企業かを確認された上で、各事業の現状や今後の方向性、あるいは最近ではESGへの取り組みなどを聞いてこられます。突拍子のないことを聞かれることもありますが、何か意図があるのでしょうし、私が気づけていないだけで、事業部の方にとっては重要なヒントとなる質問なのかもしれません。

事業部の戦略室をはじめ、みなさんの情報に助けてもらってばかりですが、外部の情報をきちんとフィードバックすることで、少しでもお役に立てればと思っています。

このバトンは、

シャープディスプレイテクノロジー株式会社の下池さん

に繋ぎたいと思います。
ディスプレイについて、いつも教えていただいているのに、直接お会いしたことがないので、次回の似顔絵を見るのが楽しみです。


(小林克弘/管理統轄本部 経営管理部 IRグループ 参事)

Illustration by T.K


≪シャープ横断♪バトンリレー≫とは…?
みなさんの人脈を駆使しバトンのようにコラムを繋いでいくという、太古の昔からある数珠つなぎ企画!第4走者はIRグループの小林さんでした。第5走者は、小林さんからバトンを託された下池さんです。お楽しみに♪

購読登録しませんか?