「第31回ファインテックジャパン」でSDTC副社長の伴さんが基調講演を実施

12月8日~10日まで、幕張メッセ(千葉県千葉市)で開催された日本最大級の電子ディスプレイ産業展「第31回ファインテックジャパン」にて、初日(8日)に、シャープディスプレイテクノロジー株式会社(以下、SDTC) 副社長の伴さんが『シャープディスプレイテクノロジーが描く将来展望』 と題した基調講演を行いました。

SDTC 副社長 伴さん

また、同日の専門技術セミナーで、SDTC事業本部 新技術事業化統轄部 第1開発部 課長の高瀬さんが『新たなニーズに対応する液晶ディスプレイと最新のバックライト技術』と題した講演を行いました。

SDTC高瀬さん

◇伴さんの基調講演の内容

■ タイトル:『シャープディスプレイテクノロジーが描く将来展望』

■ 概  要:2020年10月に分社化したSDTCの会社紹介を行ったのち、当社が描くディスプレイの将来展望として、AIや5G技術が牽引するデジタル化や、新型ウイルス感染症による急激な社会変化により、ディスプレイの重要性が増し、New Normal社会で新たな商品/サービスの模索が続くことを説明しました。また、そのような市場環境に対応して、SDTCが持続的に成長していくための事業戦略を紹介しました。

具体的には、IGZOなどのコア技術の開発戦略、スマートフォンやPC、車載、VRなど、各アプリケーションにおける最適なディスプレイの開発戦略などで、研究開発を進めている次世代ディスプレイ「nanoLED」も紹介しました。

また、ディスプレイ以外の新規事業戦略として、マスク事業、抗ウイルスモスアイ技術や、色素増感太陽電池など、液晶工場を活用した新たな商材についても説明しました。


◇高瀬さんの専門技術セミナー講演の内容

■ タイトル:『新たなニーズに対応する液晶ディスプレイと最新のバックライト技術』

■ 概  要:市場環境の急激な変化により、ディスプレイに求められるニーズが多様化し、液晶パネルに欠かせない部材、バックライトに対しても新たな価値が求められていることを説明。それに対応すべく開発した、SDTC独自のバックライト技術である「高輝度・低消費電力の特長を有するALMA(Advanced Lighting with Multi-prism Array)バックライト」や、「高コントラストと きめ細かな映像表現が可能なmini LEDバックライト」など、最新のバックライトソリューションを紹介しました。

講演後、参加者からは、「新しいバックライトには、どのような部材があれば更に性能を上げられるか」といった技術的な質問や、「バックライト技術からのアプローチで、適用できるソリューションが更に増える可能性を感じた」といったコメントもいただき、次世代の液晶ディスプレイ高付加価値化技術への期待が感じられました。


悪天候にも関わらず、両講演とも会場が満員になるほど盛況でした。

会場の様子

 

* 「ファインテックジャパン」は電子ディスプレイ(液晶、有機EL、量子ドット、マイクロLED)から、その製造装置、材料加工まで一堂に出展する商談展で、日本のみならず、中国・韓国・台湾など世界中のパネルメーカーが来場する日本最大級のディスプレイ産業展です。第31回目となる今年は12月8日(水)~10日(金)に開催されました。


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