照明の歴史やLEDの効果について課外授業を実施

Smart Appliances and Solutions事業本部
プラズマクラスター・ヘルスケア事業部

左から SAS事業本部 PCI・HC事業部 LED開発部 安藤さん、大島さん、成美高等学校 生徒さん、SAS事業本部
PCI・HC事業部 LED開発部 川上さん

 7月29日(月)に大阪府立成美高等学校(以下成美高校)の生徒さんが、ご自身で選ばれた3年次の“課題探求”テーマ「光が人間にあたえる影響」のヒアリングのため、SAS事業本部に来訪され、SAS事業本部 PCI・HC事業部 LED開発部の川上さんが照明の歴史やLEDの効果について、課外授業をしました。

 成美高校では総合学科高校の特色の一環として、3年次の生徒がそれぞれ設定したテーマを1年かけて研究・活動する「課題探求」を開講し、フィールドワーク(地域連携・体験学習)を通じて、生徒さん自らが考え、課題を解決できる力の育成に取り組んでいます。

 今回、生徒さんの質問内容である
 ①青色のライトはどのような効果があるのか
 ②LED・蛍光灯・白熱灯の色の違いなどについて、明かりの歴史、光色(電球色・白色・昼光色など)と用途、なかでも青色照明(落ち着く、集中力を高めるなど)の効果
を中心に、川上さんから詳しく説明しました。

 また、LED開発部の若手社員の大島さんと安藤さんも、今回の課外授業を一緒に聴講しました。

照明の変遷について紹介する川上さんと、熱心に耳を傾ける生徒さん、大島さん、安藤さん
光色と用途についての紹介

 生徒さんは、「今回のお話をきっかけに、今まで気にしたことがなかった、街のお店のライトに興味を持ったので、色んなところのライトを見てみようと思います」とのことでした。また、「日本でも、地方別に好きな色の傾向が違うというところがとてもおもしろく感じました」と素直な感想をいただきました。今後、今回のヒアリング内容も含めて、研究成果としてまとめて授業で発表される予定です。

 実は、川上さんは、7月31日(水)が最終出社日で、シャープをご卒業され、これがいわば「最後の授業」となりました。今回の授業の中で、LED照明の黎明期であった2009年に、川上さんをはじめとするLEDチームが一丸となって、堺事業所の敷地内全ての照明にLED(約10万台)を設置し、それが起爆際となって、BtoB分野と家庭用への実用化が加速したといったわくわくするお話しもしていただきました。ちなみに、堺事業所のLED照明群は、省エネと作業環境の向上が評価され、社団法人照明学会普及部主催の「平成21年照明普及賞(優秀施設賞)」を受賞しました。

社団法人照明学会普及部主催の「平成21年照明普及賞(優秀施設賞)」を受賞した
堺事業所 センターゲートのLED照明

 さらに、川上さんと若手社員チームで、一般財団法人省エネルギーセンターが主催する「2023年度省エネ大賞」製品・ビジネスモデル部門において、LED照明による「つながる照明制御ソリューション」が「省エネルギーセンター会長賞」を受賞しました。

「つながる照明ソリューション」
「資源エネルギーセンター会長賞」受賞チーム  
左から、LED開発部 寺沢さん 川上さん、大島さん、下間さん

 今回の課外授業は、シャープを卒業される川上さんからこれからの時代を担う学生や若手社員の心に、キラキラとした「希望の灯のバトン」がしっかり繋がれたかけがえのない時間となりました。

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