I-Pro 001の正体は!? 車と家をシームレスにつなげるEVコンセプトモデル「LDK+」に取り組んでいます!
突如電子電話帳に現れた、 「Next Innovation I-001プロジェクトチーム」 。
「なにをしている部門?」と疑問に思われた方も多いことかと思います。全社横断型のイノベーションアクセラレートプロジェクト※1、通称I-Pro(アイプロ)と呼ばれている部門ですが、本日この部門で取り組んでいる内容がリリースされました!
そうです!EV(電気自動車)のコンセプトモデル「LDK+」(エルディーケープラス)です!
本コンセプトモデルは、鴻海精密工業(以下、Foxconn)と連携し、EVのオープンプラットフォーム※2をベースに企画・開発。EVの開発・販売を手掛けるフォロフライ株式会社※3の協力も得て実現しました。
※1 かつては、緊急プロジェクト(緊プロ)と呼ばれていた。旧緊プロ制度ベースに枠組みを進化させた、複数のBG参画によるプロジェクト。
※2 Foxconnグループが開発したEVプラットフォームです。
※3 本社:京都市下京区、代表取締役:小間裕康。EVの開発や販売、アフターサービスのほか、充電インフラサービスなどを手掛ける企業です。
本日公開した「LDK+」プロモーションムービーはこちら!
■なぜシャープがEVを!?
まず、カーボンニュートラルの実現に向けて、EVへのシフトはグローバルで進んでいくことが予想されます。
そして、車の電動化、そして自動運転の拡大にともない、
『車内空間でどう過ごすか』
ということがますます重要になってきます。
はい。そこで、シャープの出番です。
新しい生活ニーズが次々と出てきて細分化する中、当社は、家電・エネルギーシステムを既に手掛けています。それらを繋ぐAIoTプラットフォームをもっています。さらに、当社独自のAI技術「CE-LLM※4」やセンシング技術を組み合わせることで、それぞれのユーザースタイルに合わせてEVと家をシームレスにつなぐ新しいライフスタイルを提案できるのでは、と立ち上がったわけです。EV開発という点では、Foxconnとの連携により実現できると考えました。
※4 「Communication Edge-Large Language Model」の略。大規模言語モデル(LLM)をエッジAIとして活用する当社独自のAI技術です。端末で処理を行うためリアルタイム性が高く、より自然なコミュニケーションが可能です。エッジAIで回答できない内容は、クラウドAIから詳細な情報を取得します。
■EVが“となりの部屋”になるような空間に
「LDK+」は、車内を「リビングルームの拡張空間」としてとらえ、“止まっている時間”にフォーカスしたEVです。
後部座席が後ろ向きに回転。ドアが閉まると両サイドの窓に搭載した液晶シャッターが閉まり、プライベートな空間が誕生します。
EVと“住空間・人・エネルギー”をつないだ快適でサステナブルな暮らしを提案しています。
住空間
車内後方には、65V型のディスプレイを搭載。臨場感あふれるシアタールームや子どもの遊び場としてはもちろん、ひとりで集中したいリモートワークなどにも活用することが可能です。また、大画面を通じて家の中にいる家族とのシームレスなコミュニケーションも可能とし、あたかも隣の部屋にいるかのような安心で便利な空間を提供します。
人
当社はこれまで、家電やエネルギーシステムを独自のAIクラウドサービスにより連携し、人に寄り添った提案をしてきました。「LDK+」は、それに加えて車内での活動も含めてAIが好みを学習し、その人、そのシーンにあった温度や明かりなど、車内空間を自動で整えます。
エネルギー
EVに搭載した蓄電池と太陽電池が家全体とつながり、AIが家とEVとの最適なトータルエネルギーマネジメントを実現します。万が一の災害などによる停電時には、蓄電池に貯めた電気を家庭内で活用することも可能です。
EVのコンセプトモデル「LDK+」は、9月17日~18日に東京国際フォーラムで開催される「SHARP Tech-Day’24 “Innovation Showcase”」でお披露目します。
社内報でも注目してTech-Day’24での模様をお届けしていきますので、続報をお待ちください!
【関連リンク】
リリース
・EV(電気自動車)のコンセプトモデル「LDK+」を「SHARP Tech-Day’24 “Innovation Showcase”」で公開
・SHARP unveils the “LDK+” EV concept model at SHARP Tech-Day’24 “Innovation Showcase”
・「SHARP Tech-Day’24 “Innovation Showcase”」を開催