「SHARP Tech-Day’24」まであと4日◇エッジAI技術「CE-LLM」を用いた「対話型UX」や「AI Avatar 4K」の取り組みや意気込みを紹介します

2024年9月13日2024年9月13日 harada.takehiro@sharp.co.jp I-002プロジェクト、研究開発本部

「SHARP Tech-Day’24 “Innovation Showcase”」では、生成AIを応用したソリューションを多く出展します。そのコア技術は、昨年の「Tech-Day」でお披露目した、独自のエッジAI技術「CE-LLM^※１（Communication Edge-LLM)」です。

その「CE-LLM」がさらに進化。今年の「Tech-Day」では、AIとの自然な会話を通じて生活サポートを行う対話型UXのデモ機（「ハンズフリー型AIデバイス」）や展示内容を紹介するバーチャル説明員「AI Avatar 4K」を出展します。

「AI Avatar 4K」（イメージ）

これらの技術を開発した、I-002プロジェクト及び研究開発本部ソサイエティイノベーション研究所第四研究室の担当者のみなさんに、「Tech-Day」に向けた取り組みや見どころ、意気込みなどを語ってもらいました！

※１「Communication Edge-Large Language Model」の略。大規模言語モデル（LLM）をエッジAIとして活用する当社独自のAI技術です。入力情報に応じて、エッジAIとクラウドAIを効率よく使い分けることができ、端末で処理を行うためリアルタイム性が高く、より自然なコミュニケーションが可能です。
●「CE-LLM」は、シャープ株式会社の登録商標です。

「ハンズフリー型AIデバイス」のハードウェアの作りこみを担当しました。目標とするコンセプトを実現させるため、どういう部材を使ってどう組み込めばいいのか試行錯誤しながら、なんとか実際に動くデモ機を作りあげました。
また、「AI Avatar 4K」のシステム開発も行っています。会場では、「AI Avatar 4K」の展示サポートを行います。昨年も「AI Avatar」を出展しましたが、今回は、高精細で、応答速度が早くなりました。こちらも、ぜひ会場で、ご覧ください。

「AI Avatar 4K」は、バーチャル説明員が展示内容を説明するものですが、そのデータベース作成を担当しました。今回はゾーン全体を説明するものと、EV（電気自動車）の「LDK+」を説明するものの2体を設置しており、両方に対応しました。
「Tech-Day」では、去年に引き続き「AI Avatar」の展示サポートを行います。今年は映像がとても綺麗になっていて、さらにバーチャル説明員の全身が映る（去年は上半身だけ）ようになり、リアル感が増しています。ぜひ、そこを見て欲しいです。

「ハンズフリー型AIデバイス」の料理を題材とするデモを担当しています。デモ機のカメラで料理の状況を写すと、AIが情報を認識、AIが「次はこれをしたらいいですよ」と会話でサポートをしてくれるというものです。
ハンズフリーで将来こんな便利なことができるんだという、今までにない新しい体験ができると思いますので、ぜひ会場にお越しください。

「ハンズフリー型AIデバイス」のソフトウェア開発を担当しました。新しいAIデバイスなので、お客様の生活にどう使われるのか想像するしかなく、そこが苦労しました。
「Tech-Day」では、外国語の読み取りデモを担当しています。例えば、海外のレストランで英語のメニューをAIが読み取って、どんな情報が書いてあるのか教えてもらいながら、好きな料理を頼むといったことができます。
また、カメラがあることで実現する、視覚情報を持った人と同じ視点のデバイスの可能性を体験して欲しいです。