プラズマクラスター技術による運転能力向上効果について発表しました
9月26日(火)、プラズマクラスター技術による運転能力向上効果についてのメディア向け発表会を八尾事業所で開催し、オンラインでも配信しました。
最初に、SAS事業本部 PCI・ヘルスケア事業部 副事業部長の岡嶋さんより今回の効果検証に至った経緯を紹介。今年5月に「プラズマクラスター技術で脳活性が起きる可能性」を発表したことで、プラズマクラスターをヒトに照射すると、脳血流が変化し、ストレス低減や集中力維持が起き、ポジティブな行動変化につながる可能性が示唆されたと考え、今回は集中力の維持が大きく影響し、身近な行動である「車の運転」について効果検証したことを説明しました。
そのうえで、「ぼんやり運転」と言われる漫然運転が交通死亡事故の高い発生割合を占めており、現在の自動運転は、いまだ運転手が主体となる状況がしばらく続くと見込まれることから、今回は、手動運転と、部分的な自動化であるレベル2程度の自動運転において、「集中力」が影響すると思われる4つの運転能力について、ドライビングシミュレーターを利用しプラズマクラスターの効果を確認したことを説明しました。
続いて、共同研究を行った芝浦工業大学 SIT総合研究所 特任研究員の伊東敏夫先生より、今回の検証内容についてご説明をいただきました。手動運転においては「ブレーキを踏むまでの反応時間」と「ハンドル操作の滑らかさ」、自動運転においては「眠気の抑制」と、急に手動運転に切り替わった際に前方の障害物をよける「ハンドル操作の滑らかさ」の4つの試験を設定し、プラズマクラスターイオンを照射した場合と、照射しない場合(送風のみ)とで検証したところ、ブレーキを踏むまでの反応時間が平均約0.5秒短縮するなど、いずれもプラズマクラスターイオンを照射した場合に優位な結果が得られたことから、「プラズマクラスター技術によって運転能力向上効果があることが示唆された」とのコメントを頂きました。
■プラズマクラスターイオンが「車の運転」に与える影響検証
当社は今回、集中力の維持が大きく影響し、身近にある「車の運転」について、プラズマクラスターの効果検証を実施しました。
検証の結果、送風のみと比較して、プラズマクラスターイオンありの条件に、ブレーキへの反応時間の短縮やハンドル操作の滑らかさといった結果を確認することができ、プラズマクラスター技術に運転能力向上効果があることが示唆されました。
プラズマクラスター技術において、従来の空気浄化だけでなく、「集中力維持」による「運転能力」の向上効果は、社会課題となっている漫然運転防止策の1つとなりえる点で、大きな意義があると考えます。また、「集中力維持」が影響する学習・教育、運動パフォーマンスといった分野においても、よりプラスの効果が見込めると考えます。
当社は引き続き、プラズマクラスター技術の、人の周りにある「空気」だけでなく、そこにいる「人」への効果についても実証を進めてまいります。そして、社会課題に対する更なるプラズマクラスター技術の新しい可能性も追求してまいります。
<関連リンク>
・ニュースリリース
(英文)
World First Report, The Effectiveness of Plasmacluster Technology
That can Improve Driving Ability