暗号キーボードの謎と3世代を繋ぐ名人(note公式アカウント)
CEOオフィス ブランド担当が運営するnote公式アカウント(https://note.com/sharp)では、様々なテーマで記事を掲載しており、こちらでもその一部を紹介しています。今回は、“シャープミュージアム”に関する連載の第3話をご紹介します。
ここは、約1500年前に築造された“東大寺山古墳”を目の前に眺める“シャープミュージアム”。
国内外から来訪くださる様々なゲストを110年の時間旅行へとご案内するのが私の日常である。
ミュージアムでのわずか一コマの奥行だけでも、感じていただきたくて
noteに書きとどめている。
今回の物語では、(おそらく)多くの現役社員ですら
【謎】な展示品が登場する。
あなたには、謎が解けるのか、ゲストはどんな反応をしたのか…
読み進めていただけると嬉しいです。
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第2話では、小学生たちの柔軟な感性を、みなさまに共有した。
本当は方位磁石を乗せていたお皿だけど、どんぐりが乗っていたって良い。
子どもたちは、すっかり頭の中が凝り固まってしまった私では、気づかないことを教えてくれる。
そして、早川徳次さんがイケメンだったことに気づかなかった小学生たちは、
このミュージアムでどんなことに興味を持ち、発見するのか。
さらに、小学生の気づきに、周囲の大人は何を思うのか。
- 暗号キーボードの迷宮へようこそ -
「ところで、みなさんは、ラジオを見たことがありますか?」
「あるー!」
「おじいちゃんが持ってる!」
(そっか、良かった。ラジオの話は抑えておこう。)
「ラジオは何をするものかな?」
「音楽を聴く。」
「ニュースを聞く。」
「そう、ラジオは“聴く”ものだ!と思われていますよね。
でもね、早川さんはちょっと違いました。」
「えっ?」
ほとんどの子どもたちと、そして先生も、こちらに注目する。
「どーゆうこと?」っていう、笑ってなくて怒ってもなくて、
ひどく困っているわけでもない表情。
一瞬の困惑をここにいるみんなで共有する。
「ラジオを聴くのは楽しい。だけど、その前にもっと楽しめることがある。」
「それは?・・・ラジオを?・・・」
ん?????
(これはなかなか答えが出てこない。先生からも出てこない。大人にとっても難問らしい)
この空間がまるで停電になったかのように、しばし時間が止まる・・・
・・・・・・
(画面の前のあなたにはわかるだろうか)
ラジオは聴く前にもっと、楽しめることがあります。
それはなぁ~んだ??
考えていた、子どもたち。
「ラジオを・・・つくる?」
(っていうつぶやきが聞こえたような気がする。)
「すごーい!正解っ! 拍手―」
(誰が正解したのか、誰を拍手で称賛しているのか、もはや不明だけど。。)
パチパチぱちぱち・・・・停まっていた空間に再び明かりが灯ったように、
子どもたちも先生も、目が覚めたようだ。
「そう、正解はこちら、組み立てラジオ!」
聞き手にしっかりと視認してもらうために、全神経を一瞬集中させた私の左手の先に子どもたちの視線を集める。
~ 中略 ~
1931年(昭和6年)にリリースしたアイデア製品だ。
“キット販売”という手法は、この約50年後、
新規事業へと参入する際に大いに役立つことになる。
“あ、ヘルシオミールキットのこと?”
(と、旬なひらめき力をお持ちの方、ありがとうございます!)
― 時代はもっともっと、さかのぼる ―
ガンダムのプラモデルとか、電子工作キットが脚光を浴びるよりも、もうちょっと以前。
令和を生きる多くの人たちには【謎】な、アレが現れる。
【謎】あなたにはこれが解読できるだろうか
続きはこちら…
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シャープの社名の由来を深掘りしたら、先を行きすぎる発明品を見つけた話