【シャープ横断♪バトンリレー】第1走者◆シャープ人生のはじまりは…!
残り9か月をきりました。
わたしのシャープ人生は、音響システム事業本部(現:通信事業本部/東広島市)から始まりました。
一番の思い出は、入社して間もない頃、生産ライン実習で「両面自動演奏<VZ-V3>」の『梱包工程』を担当していた時。
なんと、機械操作を誤り<VZ-V3>を大破!!(当時の標準価格15万円)。上司から「おまえの給料より高いんじゃ!しっかりせい!」と叱咤されたことを忘れることはできません。
1つのボタンの押し間違いで、商品を破壊してしまいオジャンに。それくらいのミスで商品が壊れてしまうようなラインのシステムが悪いのでは、と今考えると思いますが、当時はそれはもう落ち込みましたね。朝昼晩と3食しかご飯が食べられなくなるほどでした。
その失敗の後、同じミスは二度としないぞ!と気を付けるようになり、有言実行、同じミスはしませんでした(他のミスはいっぱいしましたが)。今となっては、社員との話の掴みとして大いに語らせてもらい、良い話のネタとなっています。
当時は、オーディオの全盛期で、シャープは「一発選曲(APSS)」「倍速ダビング」「両面自動演奏レコードプレーヤー」「メロディーサーチャー」など、独創的な技術・商品を他社に先駆け創出し、大手オーディオメーカーなどから一目置かれる存在でした。(ほんとに!)
たとえばテープレコーダー(カセットテープ)で、“自分の好きな曲のみを編集したい時”、、、以前のオーディオ機器は『頭出し機能(曲の始まりを探す機能)』が無く、自分の感覚(アナログ)で頭出しをするため大変時間がかかっていました。それが「一発選曲(APSS)」の登場により、いとも簡単に短時間で編集できるようになったのです。(シャープの画期的な機能で世の中を変えたのでした。)
音響S事業本部ではそのほかにも、「ステレオ(OPTONICA)」「スピーカー(GAUSS)」「ホームカラオケ」など幅広く手掛けていました。
風変わりなものとしては「お経テレコ<RD-700>」。『和尚さんが風邪をひいたとき、お経テレコが代わりに読経してくれる』とのふれこみで、当時としては画期的でしたがほとんど売れず、人知れず消えていきました(泣)
また、国内向けに一度だけ「カーステレオプレーヤー<RG-15>」を商品化しました。私が初めて買った中古のマイカー(本体価格30万円のランサー・セレステ)に装備!このカーステレオはピンマイクが接続でき大音量でカラオケができる優れモノでした。
♪・・・ひとりー咲きー♪
信号待ちの時に、隣の車に乗っていた子供から笑われたのもいい思い出です。
てなことで、楽しくっておもしろい商品に囲まれながら、素敵な音響時代を過ごしたのでした。
その後、東広島事業所は通信事業に後発で参入も。今では通信端末の国内トップメーカーとして君臨しています。
また、わたしを育ててくれた音響・オーディオのDNAは、現在スマートディスプレイS事業本部に受け継がれています。
おーい福永さーん!そうだよね~??
さて、残り9か月をきりました。
労働組合、営業、研修所、などなどと回りまわって今はCEOオフィス 広報担当として、日々お仕事させていただいております。
たくさんの思い出とともに、最後の1日まで頑張りたいと思います。
(近藤忠宣/CEOオフィス 広報担当)
2022年12月28日追記
<わたしのシャープ経歴>
・1962年:(長崎)出身
・1981年:(東広島)約6年 :音響・通信事業本部
・1986年:(大阪・恵美須)約8年 :シャープ家電・SEMC
・1994年:(大阪・恵美須)約10年 :シャープ労働組合 西日本支部
・2004年:(奈良・天理)約3年 :人材開発センター
・2007年:(大阪本社)約3年 :ブランド戦略本部
・2010年:(大阪本社)約3年 :国内営業本部
・2013年:(大阪本社)約1年 :構造改革実行本部
・2014年:(大阪本社)約2年 :広報室
・2016年:(堺本社)約6年 :広報担当
・2022年:定年退職
・2023年:専門社員
約42年にわたり、お仕事をさせていただいた
SHARPへ “感謝”
お世話になったOB・OG・現役の皆さまへ
深く深く “感謝”
≪シャープ横断♪バトンリレー≫とは…?
みなさんの人脈を駆使しバトンのようにコラムを繋いでいくという、太古の昔からある数珠つなぎ企画!記念すべき第1走者はCEOオフィスの近藤さんでした。第2走者は、近藤さんからバトンを託された福永さんです。お楽しみに♪