【シャープ横断♪バトンリレー】第5走者◆インドネシアでの貴重な経験とは…

2022年8月17日2022年9月15日マイティー・マドレーヌコラム、シャープディスプレイテクノロジー事業戦略推進部、シャープ横断♪バトンリレー

小林さんからバトンを引き継ぎました、シャープディスプレイテクノロジー事業戦略推進部の下池です。小林さんとは私が現在の部署に来てから5年程のお付き合いで、日々様々な証券会社の情報を一方的に教えてもらう間柄です。「次はデバイスの若い人にバトンを渡したい」とのお話があり、アラフォーですが若手代表として頑張ります。

今から遡ること15年、私は2007年にシャープに入社し、電子部品事業本部化合物半導体システム事業部第一技術部に配属されました。化合物半導体システム事業部は半導体レーザー、LEDに代表される光る半導体を使った電子部品の開発と製造を行っていた事業部で、当時は広島県三原市に事業所があり、現在はシャープ福山レーザー株式会社として事業を行っています。

私の配属された第1技術部は半導体レーザーの開発部門で、ブルーレイディスクの情報を読み書きするための青紫色レーザーや、DVDとCDの情報を一つのデバイスで読み書きできる2波長レーザーという部品の開発に携わりました。シャープの半導体レーザーは長い歴史があり、どうやら私が生まれた年に生産が始まったそうです。赤外、赤、青と様々な色のレーザーに研究段階から携わっている経験豊富な諸先輩方の指導を受けながら、経験を積ませてもらいました。

開発部門では機種の立ち上げの他、歩留改善、特性改善なども日々の業務として取り組みます。特性評価や信頼性評価などに日々取り組みつつ、突発的なトラブル等で生産数量が足りなくなりそうな時には、インドネシアの生産工場(SSI)にも短期出張して現地対応する機会もいただけ、貴重な経験をさせてもらえました。ある時期にはトラブル究明のための解析に追われ、改善対策や顧客対応が続く日々で、気持ち的にも沈むときもありました。飲み会の席で直属の先輩に「あの時は大変やったっす」と話したところ、「家に帰ったら仕事のことを考えたらいかんで。そういう時はさっと帰って酒を飲んで、すっぱり忘れんと体と心がもたんで」という超前向きなアドバイスをもらったことが今でも印象に残っています。元々楽観的な性格ですが、その後も前向きなアドバイスは積極的に吸収してポジティブ人間になろうと努めています。

インドネシア出張にて。
休日はホテル付近を散策。身の安全を守るため、気配を消して路地裏に入ります。

入社8年目の2014年の冬に、ディスプレイデバイス戦略本部事業戦略推進部に異動となりました。ディスプレイも事業戦略も初めての分野でしたが、その後、今に至るまで同じ部門で8年間仕事をしています。

※2020年にディスプレイ事業が分社化されたため、シャープディスプレイテクノロジー株式会社(SDTC)に社名が変わりました。

分社化を機に、社外ホームページを立ち上げました。デザインは私ではなく、センスある人に委ねました。
https://sdtc.jp.sharp/

事業戦略推進部はグループによって様々なミッションがありますが、私が籍を置く戦略推進グループは、一言で言うと事業の戦略を組み立てて形にする、という感じです。ディスプレイはスマホやPC、自動車用など、色々な用途で使われていて、当社ではそれぞれが事業部に分かれ、計画をもって開発と生産を行っています。私のグループでは、それぞれの取り組みを集めてカンパニー全体の戦略を組み立て、要所要所で本社や金融機関向けに事業計画の報告資料も作成しています。社員の皆さんが目にするところでは、期初に行われる方針発表のプレゼンテーションも扱っています。一日のどこかで何かしらのプレゼンテーションを作成していて、相手によりよく伝えられる資料構成やスライドデザインを考える日々です。異動してきた当初は、安い駄菓子のような色やな！と酷評されることもあり、見た目も相手に伝える一つの要素であることを頭に入れて、日々鍛錬を重ねています。

三重事業所のマスク製造ライン
スマートビジネスソリューション事業本部や管理本部の方の協力も得ながら、政府補助金申請を担当。

シャープの液晶は長い歴史がありますが、近年は中国などの海外メーカーの勢力がかなり大きくなり、事業を行う上では業界がどのような状況にあるのかをしっかり見ないといけません。私は特にこの領域を重点的に担当していて、市況を踏まえた事業活動ができるように、外部の調査機関の情報も集めながら、他部門の方とも情報のやり取りをしています。普段から資料を作成するときには他部門の協力を得ないといけない状況にありますので、助けてもらってばかりではなく、業界動向に関して要望を受けた際にはできるだけ力になれるように意識しています。