あなたの○○教えてください!(3)思い出の家電(14)

これまで使ってきた家電と、その思い出をみなさんから投稿していただきました。
「そういえば、うちでもそんなことあったな」などと思いつつ、ほっこりしていただければ幸いです。

わたしは「テレコン」

テレコンは、テレコントロールシステムの略です。

時代はテレホンカードが発売(1982年)、電電公社(現NTT)が民営化された頃(1985年)。 インターネット環境やケイタイ、スマートホンなど、まだ世の中にない頃の話です。

テレコンは、電話回線(当時DC42V)を利用したもので、外から、相手先の電話機に電話をかけ、 受話器の送話口に直接音響的にプッシュ音を鳴らして信号を送り、 相手先の宅内にある「電気機器」の動作/停止を行うシステム機器です。エアコンと照明器具、電動カーテンに使われました。

さながらIoTの走りみたいな製品です。

わたしは、「テレコマンダー」と呼ばれる送信機側の回路基板設計をさせてもらいました。

当時、専用IC(集積回路)が少なく米国社製の汎用ICを用い試作しましたが、信頼性に乏しくIC特有のラッチアップに悩まされました。

あまりに早すぎたのか、残念ながら製品が広まることはありませんでした。

<YL-203T>(1986年)
(下)テレコントロールシステム

※ ノイズ信号などによる誤動作で回路に大電流が流れる現象で、半導体ICが壊れる原因の一つ。

 

購読登録しませんか?