あなたの○○教えてください!(3)思い出の家電(22)

これまで使ってきた家電と、その思い出をみなさんから投稿していただきました。
「そういえば、うちでもそんなことあったな」などと思いつつ、ほっこりしていただければ幸いです。

わたしは「書院」

小学四年生の頃、学校のクラブ活動でパソコンクラブに入っていました。

先生がプログラミングを教えてくれるわけでもなく、ただ、先生がゲーム(ブロック崩し)などを表示してくれ、それを見たり遊んだりして楽しんでいました。

そんなことから、パソコン通信に憧れて、「家にもパソコンが欲しい」と親にねだっていました。

ある日、親が誰かから譲り受け、持って帰ってきたのが、当社のワープロ「書院」<WD-A330>でした。

「我が家にもパソコンが来た!」と、勘違いして喜んだもののそれがワープロと分かり、がっかりしたのを子どもながらに覚えています。

<WD-A330>(1989年)

しかし、せっかく頂いたワープロですので使わないのはもったいないと、文字を印字しての遊びから始めました。自分で打った文字が大きく/小さく印刷できる機械が手元にあるというのは、とても楽しい体験でした。今でもガチャガチャとリボン式の印刷機が動いていたのを覚えています。

親に頼まれてマンション住人の郵便受けの名前を印刷したこともありました。小学生には難しい漢字がありましたが、取説と格闘しながら印刷し、喜ばれたのを覚えています。

簡単な図形で飛行機の設計図を描いて先生を驚かせたこともありました。その時の体験もあったせいなのか、デザインの道に進みました。

あの日、親が持って帰ってきたのがパソコンだったら、プログラミングに興味を持ち、理系へ進んで私の人生はまた違うものに変わっていたかもしれないな、とたまに思い出します。

 

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