あなたの○○教えてください!(3)思い出の家電(26)

これまで使ってきた家電と、その思い出をみなさんから投稿していただきました。
「そういえば、うちでもそんなことあったな」などと思いつつ、ほっこりしていただければ幸いです。

わたしは「コーヒーメーカー、Café Land」

砂時計のような形をしたサイフォン式コーヒーメーカー「Café Land(カフェランド)」<HM-50M2>

<HM-50M2>(1987年)

※業界初、サイホン式、形状記憶合金調圧弁採用。

 

入社して2年目のある日、ご販売店向けの勉強会で、このサイフォン式コーヒーメーカーの実演をすることになりました。

ご販売店の奥様対象の小さな勉強会で、参加の皆さんは顔見知りです。

気のゆるみもあったのでしょう、何となかるだろうと、ささっと取扱説明書を読んだだけで本番に臨みました。

そう、それがすべての間違いの始まりでした。

 

本番当日、スイッチオン!沸騰したお湯が上部の容器の中でいい感じにコーヒー豆と混ざり合います。透明だったお湯は、おいしそうなコーヒー色に染まっていく・・香りも抜群!

と、絶妙なタイミングでヒーターが切れ、抽出されたコーヒー液が、下の容器にどどどっと流れ落ちます。これぞサイフォンの醍醐味!

 

「あっまずい!」と思ったのはその時です。

コーヒー抽出後の豆カスが流入しないよう、しっかりとはめなければいけないフィルターを、セットし忘れていたのです。

コーヒー液とともに、砕けたコーヒー豆も一緒に流れ落ちていました。

 

案の定、出来上がったコーヒーはカスだらけで、飲めたシロモノではありませんでした。

カスがコーヒーカップに入らないよう上澄みを注ごうとしますが、いい感じに軽いコーヒーカスが我先にとカップに流れ込むのを止められません。

私の失敗は百戦錬磨の奥様方にバレバレで、恥ずかしくてそれからの記憶がありません。

 

以降、どんなに慣れた会場でも、きちんと準備をするようになりました。

恥ずかしくて、情けなくて、しかし大切なことを教えてくれた大失敗です。

では、コーヒー飲みに行ってきます。

 

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