オススメの一冊(21)八つ墓村

みなさんから募集した、とっておきの書籍を紹介します。ご自身の参考や、ご家族に紹介したくなる一冊とめぐり会えるかもしれません。

八つ墓村

横溝正史 著 (出版芸術社)

昭和13年5月21日未明、岡山県苫田郡西加茂村(現・岡山県津山市)の集落で、一晩に起こった大量殺人事件(犠牲者30人)の話を聞いた推理小説家である横溝正史が、この事件をアレンジしてできたのが「八つ墓村」です。

実際の事件の経緯も複雑ですが、アレンジされた「八つ墓村」も閉ざされた村の複雑な人間関係で次から次へ動機不明な殺人事件が起き、村を恐怖に陥れていきます。 犯人は意外な人物ですが、このトリックが小学6年生だった私には楽しかったものです。

今でいえば、名探偵コナン(青山剛昌氏作)みたいなものです。

推理小説を読んでいる分には、やや不気味ながらどこか神秘性がありましたが、映画化された「八つ墓村」を観たら、残酷なシーンに衝撃を受けてトラウマになってしまいました。

 

映画のロケ地として、庄屋の多治見家のお屋敷は岡山県高梁市の広兼家(江戸時代の庄屋の邸宅)や、鍾乳洞の場面は岡山県新見市にある満奇洞、最後のシーンは岡山県と鳥取県の県境など、いろんな場所が使われております。

平成世代が増えたので、もう知らない人も多いと思いますが「八つ墓村のたたりじゃあ~」は名セリフになっております。日本の推理小説の中では名作かと思います。

「八つ墓村」の漫画もたくさん出てますから、ご覧ください。

 

 

 

 

 

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