思い出の家電(58)

これまで使ってきた家電と、その思い出をみなさんから投稿していただきました。
「そういえば、うちでもそんなことあったな」などと思いつつ、ほっこりしていただければ幸いです。

わたしは「シャープダインと電卓

40年以上前になりますが、わたしが小学生の頃、父親に連れて行ってもらった人生最初の博物館が、市立伊丹ミュージアムでした。
実家から自転車に乗って30分ほどで行ける距離でしたので、それ以降、時々、訪れていました。

そのミュージアムが数年前にリニューアルオープンしたこともあり、久々に再訪したところ、
「第47回むかしのくらし-むかしのことは今につながる・未来へつながる-展」という企画展がありました。

展示物のなかに、昭和生まれの方なら見覚えのある黒電話、赤色のソノシート(塩化ビニールなどでつくられた薄手の柔らかなレコード)と並んで、当社の古い真空管ラジオ<Sharp Dyne No.32>や蛍光管電卓<CS-223>もありました。
自分がリアルタイムで生きた時間が、既に歴史の一部として展示されていたことに少し驚くとともに、当社製品が当時の生活様式を変化させたことを知り、感慨深い気持ちになりました。

<Sharp Dyne No.32>(1932年)
(画像提供:市立伊丹ミュージアム)
転載禁止
当時の資料
(左がNo.32)

ラジオ放送は大正14年にはじまり、昭和3年に真空管ラジオが登場したそうで、真空管で電圧や電流を増幅してコントロールしていたそうです。スイッチを入れても、真空管が温まるまでは音が出なかったそうで、昭和40年代まで一般的に使われていたそうです。

 

<CS-223>(1971年)
(画像提供:市立伊丹ミュージアム)
転載禁止

昭和46年(1971年)に販売されていたもので、コンセントにつないで使用し、蛍光管による緑色の数字が表示されるそうです。

 

   

 

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