シャープ広報ブログ

チェコ共和国からのお手紙 ~単3電池2本で30年以上動く電卓~

2017年4月13日

先日、チェコ共和国のお客さまからお手紙をいただきました。

Ladies and gentlemen,

Let me to greet you and all personnel of SHARP Co Ltd. as well. I’m writing from
Eastern part of Bohemia, the Czech Republic, Europe. So about in the year 1984, when spending my holiday in Hungary, there I bought a calculator trade mark ELSIMATE EL-230. I assumed that I will employ this product maybe 5 or 10 years. But I am very surprised and delighted that even now, in the year 2017 this calculator is still in operation, so that I can use it, and its source of power is original.
That’s why I employ this opportunity in order to thank very much all hard-working and painstaking personnel of SHARP Corp. Ltd., namely to developers, technicians and all other workers. They all were able to de­signed, drafted and made these outstanding products, which even after more than 30 years are in operation.
I would like to wish a lot of successful next years to all personnel of SHARP Corp.Ltd., and also plenty of new, excellent products.
(原文ママ)

<抄訳>
皆様におかれましては益々のご清祥のこととお慶び申し上げます。欧州チェコ共和国のボヘミア東部からお手紙を差し上げます。
1984年頃のことです。私は休暇をハンガリーで過ごしていました。私はそこで電卓ELSIMATE EL-230を購入しました。当時はせいぜい5~10年使うつもりで買ったのですが、驚いたことに2017年の今でもまだ動いており、使うことができます。しかも電池は当時のままです。
このことを大変嬉しく思い、30年以上も使うことができる極めて優れた商品を設計・開発したシャープの熱心で勤勉な社員の皆様、開発者、技術者他すべての従業員の方々に、このお手紙で感謝を申し上げたく筆をとりました。
シャープの皆様並びに、今後発売される多くの優れたシャープ商品の益々のご発展をお祈りしつつ、お礼申し上げます。

お手紙のお客さまは、30年以上前に購入いただいた電卓を、今でもお使いいただいているそうです。その感謝の気持ちとして、このようなメッセージを送ってくださいました。驚くことに、電池は一度も交換せず、購入当時のままだそうです。

30年以上前の電卓が、なぜ今でも動いているのか。当社の電卓の歴史を振り返りながら、お手紙にある電卓ELSIMATE(エルシーメイト)<EL-230>について調べてみました。

 

電卓の歴史

1964年、当社は世界初のオールトランジスタ・ダイオードによる電子式卓上計算機「コンペット」<CS-10A>を発売しました。幅42cm×奥行き44cm×高さ25cm、そして重さは25kg。現在の電卓からは想像もできないほど大きく、重たいものでした。発売当時の価格は535,000円。1300ccの車とほぼ同じ価格だったそうです。それでも、歯車などを用いた機械式計算機と比較して、演算速度が速く、また音も静かだったため、国内外で大好評をいただきました。ここから、電卓の進化が始まります。

オールトランジスタ電卓「コンペット」<CS-10A>

 

1970年代には、技術の進歩により、電卓の小型・軽量化がますます進みます。それに伴い、電卓メーカーが乱立、供給過剰の状態となり、毎年値段が半分になるほど価格競争が激化していきます。いわゆる「電卓戦争」の始まりです。電卓戦争を勝ち抜くために当社が取った戦略が、「液晶」でした。1973年、液晶の実用化に成功し、同年、世界で初めて液晶表示付きCOS化ポケット電卓を発売しました。当時の価格で26,800円。単3電池1本で、100時間使えるコンパクトな電卓は画期的でした。

液晶表示付きCOS化ポケット電卓<EL-805 >

 

それから9年後の1982年、お客さまからのお手紙にあるハンディサイズの電卓ELSIMATE(エルシーメイト)<EL-230>が登場します。標準価格は2,800円。単3電池2本で約10,000時間の連続使用が可能で、電源を切り忘れても安心な自動節電機能も付いています。同時期に発売されたボタン電池式薄型モデルの連続使用が約700時間の時代です。サイズを少し大きくしつつも、長時間使用に特化したモデルだったことがわかります。

ELSIMATE<EL-230>

 

単3電池2本で10,000時間使用できると謳った電卓が、33年後の今でも動いている。当時の開発担当者が聞いたら、どんなに誇らしいことでしょうか。

(広報担当:M)

 

電卓
http://www.sharp.co.jp/calc/

液晶電卓進化の歴史
http://www.sharp.co.jp/calc/story/

100年史
http://www.sharp.co.jp/corporate/info/history/h_company/

シャープ広報ブログ トップに戻る 一覧へもどる
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
Top