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『蚊取空清』企画担当のインタビューから見えてきた、蚊取り機能と空気清浄機の相性の良さ

世界で初めて※1、蚊取り機能を搭載したプラズマクラスター空気清浄機『蚊取空清』<FU-GK50-B>は、
発売前に1,000件以上の予約をいただくなど、大変好評をいただいています。

※1 空気清浄機として。UVライト・黒色蚊取りパネル・粘着式蚊取りシートを利用した構造による。(2015年9月、当社アセアン地域向け機種FP-FM40に初搭載)2016年4月23日発売予定。

 

昨年9月にマレーシア、10月にインドネシア、シンガポール、タイ、ベトナム、11月にフィリピンで発売し、
いよいよ日本でも4月23日(土)に発売になります!

発売を明日に控え、“なぜ蚊が取れるのか?”、“なぜASEANで先行発売したのか?”など、
商品企画担当者に詳しく聞いてみました!

20160415-a-1プラズマクラスター空気清浄機『蚊取空清』
<FU-GK50-B(ブラック系)>

 

 

「空気をきれいにし、蚊も取れる空気清浄機があれば売れる」 この一言からすべては始まった

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『蚊取空清』の商品企画担当者(以下、企画)

―― 『蚊取空清』は、なぜ生まれたのでしょうか?

企画 マレーシアの営業部門から、「空気をきれいにし、蚊も取れる空気清浄機があれば売れる」との声をいただき、蚊取り機能の検討を始めました。蚊のもたらす社会問題が深刻なマレーシアでは、蚊に刺されないことが何より重要な対策となります。そのため、スーパーや薬局には様々な殺虫剤が並び、就寝する2時間前に部屋中に殺虫剤をまくご家庭もあると聞きます。

―― それは息苦しそうですね。空気環境よりも優先しなければいけないほど、大きな問題になっているということでしょうか。

企画 そうですね。この状況を何とかしたいと思い、検討を始めたのが6年前のことです。初めは薬剤を使って検討をしていましたが、薬剤と空気清浄機の機能がうまく合わずに断念しました。

―― 確かに、空気清浄機が薬剤をキレイにしてしまいそうです……。

企画 それからも研究を続け、転機となったのは、2年前にUVライトで蚊を集める方法を知ったことです。試しに空気清浄機にUVライトと粘着シート、蚊が入る小窓を付けて試験したところ、蚊がすごく取れたんです。これはいけると確信し、商品開発がスタートしました。

 

蚊取り機能と空気清浄機の組み合わせこそ、蚊を取る秘訣だった

―― 蚊を取るメカニズムを教えてください。

企画 蚊は360nmの紫外線に近寄る習性があるため、背面の「蚊取りパネル」内にUVライトを搭載しています。

20160422-a-8背面の「蚊取りパネル」を外したところ

企画 蚊は飛翔能力があまり高くありません。そのため、蚊自身が目立たない黒色を好み、暗がりや物陰に隠れたがる習性があります。本体をブラック色にし、10個の小窓を設置することで、蚊を誘い込みます。

―― UVライト、ブラック色、小窓の相乗効果で、蚊が近寄ってくるわけですね。

20160422-a-9『蚊取空清』の背面

企画 近寄ってきた蚊を、空気清浄機の吸引力で吸込み、「蚊取りパネル」の内側にある粘着式「蚊取りシート」で捕獲します。こうすることで、薬剤を使わずに蚊を捕まえることができます。「蚊取りシート」には、交換の目安である約2ヶ月間※2、ホコリ等が付いても蚊がしっかりと取れるように、強力な粘着シートを使用しています。

※2 使用環境により交換時期が早くなることがあります。

20160422-a-6「蚊取りパネル」(内側)

 

企画 交換時には、「蚊取りシート」を折り曲げて捨てることができるので、蚊に直接触ることはありませんよ。

20160422-a-7「蚊取りシート」を折り曲げているところ

 

―― 蚊取り機能を付けるなら、空気清浄機じゃなくてもよかったのでは?

企画 開発を進める中で、空気清浄機の吸引力が、蚊の捕獲にとても効果的であることがわかりました。蚊取り機能と空気清浄機は相性が良かったんです。空気清浄機の吸引力がなければ、ここまでの結果を出すことはできなかったと思います。

 

マレーシアで試験を繰り返すこと67回。使用した蚊の総数は10,391匹に

―― 蚊を使った試験は、どのように行うのですか?

企画 『蚊取空清』とダミーの黒色のボックス、2カ所に砂糖水を設置した試験部屋に、200匹の蚊を放ちます。約24時間後にどれだけの蚊が取れたかをカウントし、捕獲率を算出します。蚊の試験は、マレーシア保健省医療研究所(IMR)に多大なるご協力をいただきました。大変感謝しています。

―― 1回の試験に24時間かかるんですね。

企画  UVライトの種類を変えたり、製品の色を変えたり、穴の大きさを変えたり。そのたびに24時間待たなければいけないので、開発には長い時間を要しました。それでも、様々な検討を行う必要があったため、マレーシアでの試験回数67回、使用した蚊の総数は10,391匹になりました。

 

 

ASEANでの反響と日本への展開について

―― ASEANでは、どのような反響がありましたか?

企画 お客さまから、「おばあちゃんの家で『蚊取空清』を使ったら、蚊が激減しました。孫がよく遊びに来るようになりました」と嬉しいコメントをいただきました。それだけ大きな問題になっているのだと、改めて感じました。

―― なぜ日本でも発売することになったのですか?

企画 2014年に、代々木公園で蚊を媒介とした国内感染が確認されたことをきっかけに、社会的な関心が高まっていることを受け、国内でも発売することになりました。

―― 3月17日に行った記者発表の際、蚊の着ぐるみがとても印象的でした。

企画 ASEAN各国での記者発表でも使われた蚊の着ぐるみは、蚊取り機能の付いた空気清浄機は世界初※1なので、お客さまにわかりやすくお伝えしたいと担当者が探し回って見つけたものです。全然可愛くなかったですが、結果的にはそれがよかったのかもしれないですね(笑)

―― (日本での記者発表の際に、蚊の着ぐるみを着ていた商品企画担当者を偶然見つけたので、心境を聞いてみました)

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―― 着ぐるみを着た時は、どのような心境でしたか?

企画 どのように受け止められるか不安でしたが、会場で笑いが起きたので、安心したのを覚えています。『蚊取空清』を知るきっかけになっていただいた方も多く、やってよかったと思います。それから、ちょっと息苦しかったですね(笑)

―― 確かに、ちょっと息苦しそう……。突然すみませんでした。

―― 最後に、今のお気持ちを聞かせてください。

企画 空気清浄機に加湿機能や除湿機能が付いたように、蚊取り機能が付いていることが当たり前になるかもしれない。そんな可能性を感じるほど、蚊取り機能と空気清浄機は相性が良く、望まれている機能だと思います。海外のお客さまのご要望をもとにして生まれた製品が現地で受け入れられ、日本のお客さまにもお届けできるようになったことは、とても嬉しく思います。

―― ありがとうございました。

 

薬剤を使わずに蚊をしっかりと捕獲する秘訣は、
空気清浄機の吸引力にあったのですね。

蚊だけではなく、空気の汚れもしっかりと取ってくれる『蚊取空清』は、
春夏秋冬、季節を問わずにお使いいただけますよ。

(広報担当:M)

 

スペシャルサイト
http://www.sharp.co.jp/kuusei/fugk50/

製品ページ
http://www.sharp.co.jp/kuusei/products/fugk50.html

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