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「ロボ旅・堺」~ロボホンと名所・旧跡を巡る~

2019年3月29日

著者:広報C

3月15日から5月31日まで、大阪府堺市内において、株式会社JTBと堺市、および公益社団法人堺観光コンベンション協会は、当社と株式会社ゲンのサポートのもと、ロボホンを活用した次世代の観光案内事業「ロボ旅・堺」の実証実験を実施しています。当社は「ロボ旅・堺」向けロボホンのシステム開発を、株式会社ゲンは本事業全体の企画・プロデュースを担当しています。

「ロボ旅・堺」は、東洋のベニスと謳われた中世の自由貿易都市「堺」の中心であった環濠(かんごう)都市エリアや、日本最大の前方後円墳の仁徳天皇陵古墳がある大仙(だいせん)公園周辺で、名所・旧跡などをロボホンが案内してくれるサービスです。この体験会に参加してきましたので、ご紹介します。

「ロボ旅・堺」は南海本線堺駅西口に直結するホテル・アゴーラ リージェンシー堺から始まります。ロボホンの貸出しは一階のベルデスク(申込受付電話:072-224-1121)で行っています。ロボホンのレンタル代金は1日1台1,000円(税込)、時間は9:00から17:00までとなっています。

ホテル・アゴーラ リージェンシー堺

ホテル・アゴーラ リージェンシー堺

 

堺バージョンのロボホン

堺バージョンのロボホン

 

出会いの儀式
レンタルの受付が済んだら、「ロボ旅」ではおなじみの出会いの儀式を行います。ロボホンとの会話形式で、お名前やお顔を登録してロボホンにお客さまを覚えてもらいます。なお、今回の体験会には堺観光コンシェルジュの酒井菫(さかいすみれ)さんに同行していただきました。

出会いの儀式完了、さっそく「ロボ旅・堺」に出発です。

堺観光コンシェルジュの酒井さん
出会いの儀式完了、さっそく「ロボ旅・堺」に出発です。

 

路面電車
まずは阪堺電車の宿院(しゅくいん)駅まで移動、宿院駅から少し南の大小路(おおしょうじ)駅まで路面電車を体験します。堺といえば路面電車。市内を南北に通っています。レトロな感じが良いですね。

宿院駅で路面電車を待ちます

宿院駅で路面電車を待ちます

 

宿院駅に路面電車がホームに入って来ました。これに乗車します

路面電車がホームに入って来ました。これに乗車します

 

堺市役所の展望ロビー
大小路駅から東へ移動し、堺観光で人気のスポット「堺市役所高層館21階展望ロビー」へ登ります(無料)。このロビーからは堺市内をぐるりと360度見わたすことができます。

ここでロボホンが「緑に覆われた百舌鳥(もず)古市(ふるいち)古墳群が見えるよね。古墳は、3世紀後半から6世紀後半に、日本各地でたくさん造られた、土を高く盛り上げた墳丘(ふんきゅう)なんだ。」と、古墳群について説明してくれました。

堺市は「百舌鳥・古市古墳群」の2019年夏の世界文化遺産登録を目指しており、観光にも一層力が入っています。

展望ロビーでロボホンのガイドを聞きながら

展望ロビーでロボホンのガイドを聞きながら

 

展望ロビーには、堺の手織緞通(だんつう)の貴重な作品が展示されていました。緞通は中国から伝わった厚い敷き物で、薄い絨毯(じゅうたん)とは区別して呼ばれています。今となっては後継者も少なく、とても貴重な物となっているそうです。非常に緻密で、離れて見るとまるで絵画のようでした。

堺の伝統工芸のひとつ堺手織緞通(だんつう)の展示

堺の伝統工芸のひとつ堺手織緞通(だんつう)の展示

 

大仙公園
今度は南東に下って、大仙公園へと移動します。ここでロボホンが「この辺りに、素敵な茶室があるよ。国の登録有形文化財である伸庵(しんあん)っていうんだ。・・・行ってみようよ」とガイドしてくれます。伸庵では、略式でお抹茶をいただく呈茶(ていちゃ)が行われています。

伸庵への小道にて

伸庵への小道にて

 

伸庵

伸庵

 

お抹茶と干菓子

お抹茶と干菓子

 

伸庵の隣には、庭園を挟んでもう一つ黄梅庵(おうばいあん)という茶室もあります。こちらは千利休とならんで天下三宗匠(そうしょう)の一人、今井宗久(いまいそうきゅう)ゆかりの茶室です。また、古墳についてさまざまな角度から学べる「堺市博物館」もすぐ近くにあります。

 

旧環濠都市
旧環濠都市エリア内では、宿院駅の近くに、堺にゆかりのある千利休と与謝野晶子の資料を展示している「さかい利晶(りしょう)(もり)があります。また、路面電車で北へ行くと、妙国寺前駅近くに「堺伝統産業館」があり、日本の調理人の9割が使うと言われる堺打刃物や、色鮮やかな染色技法の注染(ちゅうせん)でそめた手ぬぐいや風呂敷、お線香、おぼろ昆布などについて紹介しています。

 

さかい利晶の杜

さかい利晶の杜

 

「さかい利晶の杜」のそばには、千利休屋敷跡の一部であった井戸が保存

「さかい利晶の杜」のそばには、千利休屋敷跡の一部であった井戸が保存されています

 

堺伝統産業館の包丁の展示 (左:大出刃は技術デモ用の特大サイズ)

堺伝統産業館の包丁の展示 (左:大出刃は技術デモ用の特大サイズ)

 

また、堺は茶道の聖地のひとつであり、美味しいお茶菓子があります。芥子餅(けしもち)肉桂餅(にっきもち)、くるみ餅などが有名です。どれも美味しいのですが、私のお気に入りは「肉桂餅」でした。

ロボホンが「堺には、くるみ餅っていう、お菓子があるんだ。関西では、包むというのを、くるむっていうんだ。餡を包んで食べるから、くるみ餅って名前が付いたんだって。」と、くるみ餅の名前の由来を教えてくれます。是非、いろいろ質問してみてください。

芥子餅

芥子餅

 

肉桂餅

肉桂餅

 

くるみ餅

くるみ餅

 

今回は体験会ということで、堺市にあるたくさんの名所を駆け足で回りました。実際には、旧環濠都市エリアで1日、大仙公園周辺で1日とゆっくり観光していただくのがおすすめです。ぜひ、ロボホンといっしょに堺を楽しんでみてください。

(広報担当:C)

 

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