【シャープ横断♪バトンリレー】第11走者◆家庭・育児に追われながら5回目のスタート!
SESJ 管理統轄部 総務部(人事)の京嶋です。
年始早々に十数年ぶりの電話があり、同期の北川さんからバトンを託されました。
折角の機会をいただいたので、お世話になった方々の顔を思い浮かべながら、これまでを振り返ってみようと思います。
2006年入社(人事部 海外人事)
研修後、今はなき西田辺本社の海外人事に配属されました。ここでは、明るく楽しい方々に囲まれ、シャープとは、社会人とは、を教わりました。
配属初日に、当時の上司から「ここにいる私たちは現状に慣れてしまって気づけないことがきっとあるから、新しい視点で見て、おかしいと思うことがあれば教えてね」と声をかけられたのが印象的でした。女性管理職が今よりずっと少ない時代で、想像できないほどの苦労があったと思いますが、その方はいつも温かく、エネルギーに溢れていました。また、子育てをしながら生き生きと働く先輩の姿も目にし、この場所で出会った上司と先輩が、その後もずっと、働く女性のロールモデルになっています。
2007年~(秘書)
2年目の春には、当時 副社長をされていた方の秘書を担当することになりました。立場に関係なく誰に対しても分け隔てなく接しておられる副社長を尊敬し、半人前ながら「私にできる限りのサポートをしよう」と取り組んでいました。分刻みのスケジュールに対応するのは想像以上に激務だったと思いますが、私には穏やかな笑顔の副社長の記憶が今も残っています。
スタッフとして一緒に働いていた上司、先輩方には温かく、時に厳しく指導いただきました。副社長がシャープの全事業を担当されていた時期があり、この時は私も怒涛の日々を送っていたように思います。限られた時間の中でたくさんある調整事項の優先順位をどうつけるかが私の課題でした。重要度、緊急度はもちろんのこと、会社間の関係性、事業方針なども考慮する必要があり、それを実行するためには常に周囲の動向にアンテナを張っておかなければならないということを、身をもって知りました。ここで培った調整力、対応力は、その後の仕事でも大いに役立っています。またこの時お世話になった方々が今も社内で活躍されていることは、私の励みになっています。
2009年~(事業開発室)
副社長の勤務地が変わるタイミングで、他社との業務提携や資本提携などを進める事業開発室へ異動になりました。聞いたこともない専門用語が飛び交う刺激的な環境で、新しい体験の連続でした。
この時の上司は、社外の専門家さえも黙らせてしまうほどの知識と経験があり、交渉でのカードの切り方や、それに向けた入念な準備を間近で見せていただいたことは、何よりも勉強になりました。ただ当時、何の話をしているのか私には半分以上理解できていなかったように思います(笑)
上司には、「5年後、10年後どうなりたい?そこに近づくためにどうする?」と問われ続け、当時は私生活に大きな変化があって「10年後なんて想像できない」と思っていましたが、この問いが、その後の節目において私にいろんなことを考えさせてくれました。
2012年~(ソーラーシステム事業本部 発電事業開発推進センター)
その後、第1子出産を経て、復職のタイミングで葛城事業所へ異動になりました。通常は元の部門に復職するので、イレギュラーなケースです。
新しい仕事と初めての育児を両立できるのかという大きな不安を抱えての復帰となりました。当時は国内のFIT制度が開始した頃で、そこには新規事業立ち上げのためにさまざまなバックグラウンドをもつメンバーが集まっていました。会社設立や法律に詳しい方、会計税務に長けた方、電気の専門家など、まるで小さなひとつの会社のようでした。そんな中、私は国内大型太陽光発電所の第1号案件「シャープ多奈川太陽光発電所」の開発を担当することになりました。
出張は、当初 関西圏のみとしていましたが、その後、家族の協力を得ながら少しずつ足を延ばし、東北地方や北海道などたくさんの案件に関わることができ、貴重な経験をさせていただきました。
仕事と家庭・育児の両立は苦難と試行錯誤の連続でしたが、周囲の方々の理解と協力をいただきながらなんとか続けることができました。
そして、第2子、第3子の出産を経て、「私はこのままFIT20年が終了するまでここにいるのかな」と思っていたら…
2021年~現在(SESJ総務部 人事担当)
2021年春から、また新たな場所で5度目のスタートをきることになりました。
まだまだ知らないことばかり、失敗の連続でみなさんにご迷惑をおかけしています。悪戦苦闘の日々です。
家庭との両立も試行錯誤が続いています。なかなか時間的余裕がつくれないですが、これからは、どちらかに傾く”ワークライフバランス”ではなく、”ワークインライフ”を目指して自分なりの工夫を重ねていけたらと思っています。
プライベート
ここ数年はキャンプ、登山、釣りなど、家族で出かける先の多くはアウトドアになっています。趣味としては、約20年ぶりにピアノを再開しました。仕事、育児から離れてひとり没頭する時間は、私にとって欠かせないものになっています。
最後に
シャープに入社して以来、本当にたくさんの方と関わる機会をいただきました。私自身、特に誇れる経験やスキルもなかったので、環境が変わるたび「私はここで何を求められているのか」「どういう形で貢献できるか」を自問自答し、ただひたすらに目の前のことに取り組んできました。“置かれた場所で咲きなさい”という本がありますが、まさにその思いでした。心が折れそうになったことは何度もありましたが、そのたびに周囲の方々の言葉やその存在に救われました。
ライフステージの変化は誰しもありますが、シャープにはさまざまな経験・キャリアを積める環境があると思います。その時々で、”今できる精一杯”をやりながら、最善の道を見つけていけたらいいなと思います。
次は、新入社員時代に大変お世話になった
ESG・品質推進室 ESGグループの山本悦子さん
へバトンをお渡しします。
(最近、十数年ぶりに感動の再会を果たせました!)
(京嶋恭子/SESJ 管理統轄部 総務部(人事))
Illustration by my daugthter
≪シャープ横断♪バトンリレー≫とは…?
みなさんの人脈を駆使しバトンのようにコラムを繋いでいくという、太古の昔からある数珠つなぎ企画!第11走者はSESJ 管理統轄部の京嶋さんでした。第12走者は、京嶋さんからバトンを託された山本さんです。お楽しみに♪