プラズマクラスター技術で脳活性が起きる可能性について発表しました
5月30日(火)、プラズマクラスター技術で脳活性が起きる可能性についてのメディア向け発表会を八尾事業所で開催し、オンラインでも配信しました。
最初に、SAS事業本部 PCI・ヘルスケア事業部 副事業部長の岡嶋さんより今回の効果検証に至った経緯を説明。直近の3年間は新型コロナウイルスに関する効果実証を中心に取り組んできましたが、世の中が通常の生活に戻っていく中で、プラズマクラスター技術で「快適な環境」の追求、つまり、人の周りの「空気」だけでなく「そこに居る人」にもプラスな効果をもたらすことに、改めて焦点を当てた事を強調しました。
続いて、共同研究を行った九州産業大学人間科学部 准教授の萩原悟一氏より、今回の検証内容についてご説明いただきました。作業中のヒトに対して、プラズマクラスターイオンを照射した場合と、照射しない場合(送風のみ)とで脳血流の変化量を比較した結果、プラズマクラスターイオンを照射した場合に、脳活性が起きる際に見られる脳血流の変化が確認されたことを解説いただきました。また、正イオンと負イオンを同時に照射するプラズマクラスター技術により脳活性が起きる可能性が示唆されたことは、「脳活性によりヒトの思考力・行動力が上がり、作業能力が向上する可能性も考えられるため、さらなるプラズマクラスター技術の応用に期待したい」とのコメントを頂きました。
■プラズマクラスターイオンが脳血流に与える影響検証
当社はこれまで、プラズマクラスター技術の効果効能に関するさまざまな取り組みを進めており、ヒトの活動に対する効果効能についても実証を行ってきました。これらの作業能力向上のメカニズムを解明するにあたり、今回、プラズマクラスター技術が集中/認知と深く関係する前頭前野の血流量に影響を与えている可能性を考え、検証を実施しました。
検証では、脳血流の変化を測定する装置を用い、塗り絵中のヒトに対して、プラズマクラスターイオンを照射しない場合(送風のみ)とプラズマクラスターイオンを照射した場合で脳血流の変化量を比較しました。
さらに、認知機能の影響を検証する認知機能テストを実施。プラズマクラスターイオンを照射した条件のほうが認知課題のパフォーマンスが良いことを確認しました。
検証の結果、脳活性が起きる際に見られるとされる、脳に酸素を渡す酸素化ヘモグロビン(Oxy-Hb)が増加し、かつ酸素を渡した後の脱酸素化ヘモグロビン(Deoxy-Hb)が減少する脳血流の変化が、プラズマクラスターイオンありの条件において確認され、脳活性が起きている可能性が示唆されました。このことが、これまで実証してきたプラズマクラスター技術によるヒトの作業能力向上効果のメカニズムに寄与していると考えられます。
※Oxy-Hb:酸素が結合したヘモグロビン。脳組織に酸素を渡す。
※Deoxy-Hb:酸素を渡した後のヘモグロビン。肺に戻って酸素を受け取る。
当社は引き続き、プラズマクラスター技術の、人の周りにある「空気」だけでなく、そこにいる「人」への効果についても実証を進めてまいります。
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