思い出の家電(55)
これまで使ってきた家電と、その思い出をみなさんから投稿していただきました。
「そういえば、うちでもそんなことあったな」などと思いつつ、ほっこりしていただければ幸いです。
わたしは「デジタル式血圧計」
亡くなった祖父の遺品を整理してきたら出てきたため、わたしが引き取ったデジタル式血圧計<MB-304H>です。
わたしの就職活動した時期が就職氷河期だったこともあり、シャープに入社が決まったことを報告すると、祖父は大変喜んでくれて、「シャープと言えば、こんな製品を持ってるで」、と見せてくれました。
祖父は、とにかく物を大事にする人で、わたしが小さい頃、遊びに行けば、お絵描き用に裏が白いチラシを貯めてくれていたり、タオルも後ろが透けるくらいボロボロになるまで使っていたりしていていました。この血圧計も製造年月日は分かりませんが、わたしが入社した時には製品ラインナップに既になかったものですので、長い間大事に使ってくれていたんだと思います。
祖父の遺品はいくつか引取りましたが、目に付くたびに祖父のことを思い出します。
最後の方は耳が遠くなって、声がほとんど聞こえていなかったですが、もしまだ生きていたら、当社の補聴器(メディカル リスニング プラグ)を使ってもらって、もう一度私たちの声を聞いて欲しかったです。