石川県 能美市が、IoT家電の子どもや高齢者の見守り支援への活用について事業報告と座談会を実施されました!
Smart Appliances and Solutions事業本部
グローバル事業統括部AIoT事業推進部
IoT家電の活用でよりよいまちづくりに意気込む井出敏朗市長(中)と子育て真っ最中のご家族=能美市寺井町で
石川県能美市(以下 能美市)は、当社および三菱電機株式会社と、昨年10月からシステム構築を始めたIoT家電を高齢者や障害者の見守りに活用する事業(「IoT高齢者見守りシステムサービス」)のキックオフイベントを、3月22日に同市健康福祉センター”サンテ”で開催しました。
井出敏朗市長、市職員、JEITA スマートホーム部会、エコーネットコンソーシアム 普及委員会、システムを運用する企業担当者ら約30人が参加し、事業経過や新年度実施計画の報告、IoT家電の活用方法を考える子育て世代を招いた座談会を実施しました。
当社からは、能美市 IoT高齢者見守りシステム構築事業 プロジェクトマネージャ 長沢さん(Smart Appliances and Solutions事業本部 Smart Life 事業統轄部 AIoT事業推進部)、エコーネットコンソーシアム 理事 中田さん(Platform事業推進部)、同部会 新サービス創造データ連携基盤検討会 座長として 白石さん(渉外部)が参加しました。
「IoT高齢者見守りシステムサービス」とは、IoT家電が設置された高齢者のご自宅を、見守っている能美市関係機関・支援者(近くに住む市民)の負担を軽減しつつ、高齢者が住み慣れた地域に安心して生活し続ける事をサポートする、「誰一人取り残さない、共に助け合う社会(スマートインクルーシブシティ)」を実現するための見守りシステムサービスです。医療や福祉、子どもや高齢者の見守りをデジタル技術の活用で支援しようと、市が進める事業の一環で、全国で初めて複数メーカーの製品を活用する取り組みです。
昨年10月からシステムの構築を始め、3月からテスト運用を始めました。テスト運用に同意した家庭にIoT家電を順次設置しており、3月末までにシャープ製空気清浄機51台、三菱電機製エアコン9台を設置する見込みです。4月からの本格運用では空気清浄機やエアコンの各種センサーを活用し、生活リズムに変化があった場合、コールセンターから見守り確認の連絡が入る仕組みで、今後はスマートフォンアプリなどのログイン情報なども活用する予定です。
また、当社の長沢さんより、試験取り組みの状況や、能登半島地震では、見守りシステムにおいてIoT家電の稼働停止率をもとに被害規模、復旧度合いを推定することができていること等を報告しました。
井出敏朗市長と子育てをされているご家族の座談会シーン
さらに、実際に能美市で子育てをされているご家族に対して「子育て中の困りごと」「家電を使っていて助かることや面倒な点」「自分の時間をつくるために家族にお願いしたい事は何か」「能美市にお願いしたいこと」について、当社の中田さんが、その経験を活かしてファシリテーターを務めて、積極的な意見交換を実施しました。
今後は、誰でも安心して調理出来るIoT家電でパパママ家事負担を軽減し、子供・妊婦の健康にも繋がるIoT型食生活支援ソリューションの実現をめざしてまいります。さらに「誰一人取り残さない、共に助け合う社会(スマートインクルーシブシティ)」実現に向けて、IoT家電のカテゴリ拡大、対象者の拡大及び、子育て支援や防災への用途拡大に貢献出来るように引き続き、JEITA・エコーネットコンソーシアム・三菱電機株式会社・当社・AIoTクラウドなどが連携して取り組んで参ります。
最後に井出市長は、「高齢者、弱者のための取り組みとして始めたが、子育て世帯など対象を全世代に広めていけたら」との抱負を話されました。
自治体の職員や市民の方からもAIoT家電/機器を活用した様々なサービスが期待されていることを強く感じられたキックオフイベントとなりました。シャープは今後も社会課題を解決する、新たなAIoTサービスの創出に取り組んでまいります。