米国アトランタの空調展示会「AHR Expo 2023」に、エアコン(ヒートポンプ)とプラズマクラスター加湿空気清浄機を出展

 

左から(SAS)空調(事)海外商品企画部 主任 桑名さん、現地代理店の社長、
(SAS)空調(事)海外商品企画部 参事 飯島さん、カナダの販売会社SECLの社員、
(SAS)PCI・HC(事)PCI商品企画部 主任 東浦さん

当社は2023年2月6日から2月8日まで、米国・アトランタで開催された世界最大規模の空調機器の展示会「AHR Expo 2023」において、SATL (タイ)製の冷暖エアコン(ヒートポンプ)とSMV (ベトナム)製のプラズマクラスター加湿空気清浄機を出展しました。

壁掛けエアコンを量販店で販売する日本と違い、北米では地域の施工店が家ごとに細かな施工・空調提案を行い、エアコンとセット販売する「住設機器市場」です。提案営業であるため、空気清浄機による「空質」の提案も可能です。そのような施工店へ空調機器を卸しサービス支援を担う「地域代理店」の開拓のため、今回6年ぶりのAHR Expo出展を、SAS事業本部の空調事業部ならびにPCI・HC事業部が合同で実施しました。

<展示内容>

冷暖エアコンの北米最新モデル「ZU/ZHUシリーズ」を展示し、北米市場では見られない「コアンダ気流」を可視化しました。冷房時は上向きにパネルが開いて冷たい風が体に直接当たらず、暖房時は下向きに開いて足もとに温かさを届ける「コアンダ気流制御」により、身体に優しい快適な空調体験を実感いただく仕組みです。

「コアンダ気流」の真下で、風が体に当たらないことを実感してもらいながらの商談シーン

コアンダ実演動画

  

  

エアコン「エアレスト」(左)と
シャープの歴史を紹介する展示

北米ではまだ当社エアコンの認知度が低いため、1958年から続くシャープエアコンの技術蓄積をバナー化し、長年の実績と信頼性をアピールしました。併せて、110年にわたる当社のイノベーションの歩みを示し、新進気鋭の精神溢れる企業ブランドを訴求しています。

本格的な空気清浄能力を備えたエアコン「エアレスト」の参考展示は、高まるIAQ(Indoor Air Quality:室内空気質)改善ニーズに応える「次世代エアコン」として、あるいは高級志向の「デザインエアコン」として、大きな注目を集めました。

新規代理店開拓のために登壇して製品紹介する飯島さん。
北米市場では他にはない「コアンダ気流」制御機能が最大の差別化特長です。

空気清浄機は、2022年発売の新機種であるプラズマクラスター加湿空気清浄機<KCP110UW>(手前)と、現行モデル<FX-J80UW>(奥)を展示しました。<KCP110UW>は大きな家屋に適した大風量モデルで、1時間で241㎡の空気を入れ替えることができます。吹き出し口に布をつけて可視化し、来場者には風向きや風量の大きさを実感いただきました。北米市場では空気清浄機をさまざまなシーンに使用するマルチユース化が進んでいるため、当社の空気清浄機の特長である加湿機能は、乾燥対策として多くの来場者から高い評価をいただきました。また、ご来場いただいた一般のお客様には、その場で購入先を紹介するなど実売につながる成果を上げることもできました。

  

<設営のエピソード>

ブース設営をする東浦さん(左)と桑名さん

出展コスト低減のため、今回のブース設営は現地業者に頼らず、日本から出張した社員が文字通り汗をかいて作り上げました。

現地業者に手配したのは、ブースの骨組みと資材のみ。現地到着後、現物確認からのスタートでした。社員たちで資材を組み上げ配線し、エアコン3台を設置。「コアンダ気流」の可視化・実演のために、特殊な軽量生地を貼り付ける、ファン回転数とルーバー角度を調整するなど、細かい工夫も凝らしています。

ブースレイアウトやバナー作成などの準備では海外デザイン部門が手を差し伸べてくれ、小スペースながらも自前のリソースで来場者の満足度の高い展示を行うことができました。米国とカナダにある販売子会社の社員も応援にかけつけ、まさに「ONE SHARP」での展示となりました。

こうした関連部門の協力もあり、「AHR Expo 2023」では数社の有望顧客を発掘し、巨大な成長市場である米国での空調関連事業拡大に踏み出しています。展示会終了後のブース撤収も自前で行い、使用した資材のほとんどは、来年の展示会でも再利用する予定です。今後の米国事業の拡大にご期待ください。

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