「第34回ファインテックジャパン」専門技術セミナーにて講演を実施

「第34回ファインテックジャパン」での「新規アプリ向けディスプレイ技術トレンド(XR、車載、電子ペーパー)」講演の様子

10月29日(火)から31日(木)まで、幕張メッセ(千葉県千葉市)で日本最大級の電子ディスプレイ産業展「第34回ファインテックジャパン」が開催され、展示会初日(29日)に、パネルセミコン研究所 次世代技術開発統轄部 技術企画部 部長の木村さんが、「新規アプリ向けディスプレイ技術トレンド(XR、車載、電子ペーパー)」と題する講演を行いました。
木村さんはファインテックジャパンにて3年連続での講演となります。

講演終了後は、講演したディスプレイ技術やその応用について多くの質問やコメントをいただき、当社の技術への関心の高さが伺えました。


講演を行う木村さん

■ タイトル:「新規アプリ向けディスプレイ技術トレンド(XR、車載、電子ペーパー)」

■ 概要:当社の新規アプリ向けの技術として、XR(VR)、車載、電子ペーパーの3点について発表しました。

・VR:
ハイエンドのVR機に搭載され始めた小型高精細のμOLEDに対し、当社はLCDにおいて1700ppi以上の高精細表示を開発することで、VRの虚像(ユーザー体感)において同等の精細度が得られ、またコスト面での優位性によってボリュームゾーンだけでなくハイエンドでも優位に立てると説明。

・車載:
今後の車載向けディスプレイのトレンドとなる「EV」と「自動運転」の観点から、EVコンセプトモデル「LDK+」や、リラックス空間の創出に貢献する「投影型ヘッドアップディスプレイ」「クリックディスプレイ」などの当社技術を、9月に開催したSHARP Tech-Dayの展示を交えて紹介。

・電子ペーパー:
IGZO技術を搭載し、E Ink Holdings Inc.社と共同開発した電子ペーパーは、紙の国際規格Aサイズ(A0~A3)のラインアップ(「Aシリーズ」)で攻勢をかけていくことを説明。また、屋外使用においても消費電力に優れた反射型LCDディスプレイについても紹介。

※ XR(クロスリアリティ)とは、現実の物理空間と仮想空間を融合させて、現実では知覚できない新たな体験を創造する技術で、「VR(仮想現実)」「AR(拡張現実)」「MR(複合現実)」などの包括的な総称。
また、VRは、VRヘッドセッドやゴーグルを装着して見ることで、「現実ではない」仮想空間を体感できる技術。

 

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