当社の8Kと5Gに関連する技術を、東京スカイツリータウンにある東京ソラマチ イーストヤード5階の「PLAY 5G 明日をあそべ」にて体験イベントを開催しました。ここでその一部をご紹介させて頂きます。
これが、5G伝送の8K映像だ!
まず、ご覧いただいたのが「8K映像マルチチャンネル伝送」の展示です。
移動式・超高精細ライブビューイングの提供など、5Gを活用し、どこでも利用できる様々な8K映像サービスの実現をめざしているものです。
当社とNTTドコモさまで共同研究するプロジェクトでは、5Gの高速・大容量通信を活用することで合計1Gbpsを必要とする12チャンネルの8K映像伝送に成功しました。
こちらの展示では、マルチチャンネル伝送を活用したマルチアングル同期伝送による8K映像の新たな視聴スタイルを体験できます。コンテンツは、「5G Tokyo Bay Summit 2018」(関連サイト「SHARP Blog」参照)で公開したものを一部追加再編集しています。
いざ「8Kバーチャル美術館」を体験!
今回こちらで体験いただいたのが、「8K超高精細コンテンツビューア」です。学校の美術教育や理科教育、また美術館や博物館の作品展示など様々な分野で新たな映像体験を提供できました。
5Gの特長の1つである高速・大容量の通信により、8Kならぬ30K(約3万×1.5万画素)を超える高精細コンテンツも離れた場所へ即座に伝送表示が可能です。
以前、美術展でオランダの画家ピーテル・ブリューゲルが描いた「バベルの塔」の実物を1メートルぐらいの距離から見たことがあるのですが、人気の作品であったためそれ以上近寄ることはできず、じっくり鑑賞することもできませんでした。ミュージアムショップで販売されていた図録から多くの情報がこの絵の中にあるとわかったのですが、実際その場所で虫眼鏡を使って拡大しない限り、確認することは難しいと感じました。
今回、この「8K超高精細コンテンツビューア」を実際に操作してみてその時の不満がすっかり解消できました。
絵画の細かい部分を拡大しながら一つ一つ丁寧に見ていくにつれて、作者のこだわりを読み取ることができ、さらに新しい発見が得られることを実感したデモ展示でした。
NHKエデュケーショナルさまと共同開発したこの「8K教育ソリューション コンテンツビューア」は、30Kの高解像度で撮影した美術作品を8Kモニターに表示するので、絵画の状態が細部までよくわかります。
実際の美術作品を鑑賞する際には近づけない距離感で、質感や筆づかいまで体験できます。画面いっぱいに拡大しても粗さが気にならないレベルです。
この仕組みの応用例として、美術館や博物館で収蔵はしているものの、事情により展示できない作品をいつでも見られるようにするなど、さらなるサービスアップにつなげることもできます。
また、今回の展示にはありませんでしたが、当社のクラウド型Web会議サービス「TeleOffice」とリンク接続することで、専門性の高い美術教員とコミュニケーションを取りながら、遠隔地の学生に対して都市部と同じレベルの授業を行なうことなどができるそうです。
美術作品に留まらず、小さな生物や植物の細部を見るといった活用法もすでに考えられています。このソリューションを開発している部門で、昆虫の高解像度画像データを「8K超高精細コンテンツビューア」で見せてもらいました。標本画像でしたが、拡大していくと今までに見たことのない部位のリアル過ぎる画像を8K大画面で体験でき、いきものの動画でなくて本当に良かったと思うほどでした。
この「8K超高精細コンテンツビューア」は、美術館や教育機関などにぜひご導入いただくべく提案活動をしています。
(ご興味のある関係者の方は、以下のメールアドレスまでお問合せください。ご連絡をお待ちしています。)
※ お問合せ先 ビジネスソリューション事業本部 ソリューション開発センター 8K教育担当
8K-Edu@sharp.co.jp
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関連サイト:
「PLAY 5G 明日をあそべ」 https://www.play5g.jp/
(広報担当:Z)
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