未来技術遺産に登録された技術が当社の携帯電話に活かされています。
2019年9月12日
2019年度の未来技術遺産が発表されました。これは、東京・上野の国立科学博物館の産業技術史資料情報センターが、科学技術を担ってきた先人たちの経験を次世代に継承していくことを目的に、日本の産業技術や科学技術の発展を示す資料、国民生活・経済・社会・文化の在り方に顕著な影響を与えた資料を選定し、保存するものです。
今年度発表された未来技術遺産は26件。その中に、ヤマハ株式会社様の「FM音源LSI」があります。「FM音源LSI」とは、マルチメディアや携帯電話に高音質なメロディー音をもたらしたFM音源チップです。さまざまな電子機器の高音質なメロディー音は、このLSIによってもたらされました。
今回登録されたFM音源LSI。左から<YM3526>(1984年)<YMU757>(2000年)
今年度の未来技術遺産に登録された技術の数々が、9月10日(火)から23日(月・祝)まで、上野の国立科学博物館で展示されます。ヤマハ株式会社様の「FM音源LSI」は多くの電子機器に搭載されてきましたが、当社の携帯電話に<YMU757>を搭載していたことから、当該機種<J-SH03>を、内部の構造がわかる形で展示していただくことになりました。
(写真提供:ヤマハ株式会社)
2000年5月に発売されたこの携帯電話は、音質の良さだけでなく、カラー液晶画面の大きさや美しさ、明るさで高い評価をいただきました。ヤマハ株式会社様の技術とともに、このような形で多くの方にご覧いただけることになり、感謝の思いでいっぱいです。携帯電話の内部を見ることのできる珍しい機会となりますので、ご興味のある方はぜひ足をお運びください。
令和元年度(2019年度)重要科学技術史資料(愛称:未来技術遺産) 登録パネル展
ところで、これまで8件の当社製品が未来技術遺産に登録されています。
このうち、2014年度に登録された<J-SH04>(2000年11月発売)は、今回展示いただいている<J-SH03>と同様、ヤマハ株式会社様のFM音源LSIを搭載した機種です。この携帯電話は業界初のモバイルカメラ内蔵携帯電話として、大きな話題となりました。
<J-SH04>(2000年発売)
今回、当社製品が多くの技術に支えられてきたことを、改めて感じました。これからも未来へ続く技術を積み重ね、新しい製品を送り出してまいります。
(広報担当:Y)
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