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暑い夏でも快適! UVケア&冷却効果の新アイテム「適温クーリングフェイスガード」 ―当社独自の12℃「適温蓄冷材」を使った3社共同開発②―

デサントジャパン株式会社から発売された「適温クーリングフェイスガード」 (右下は「適温クーリングフェイスガード」に使用する12℃「適温蓄冷材」)

デサントジャパン株式会社から発売された「適温クーリングフェイスガード」
(右下は「適温クーリングフェイスガード」に使用する12℃「適温蓄冷材」)

あらゆるシーンでマスクを使うことが一般的になってきました。当社も、本年(2020年)3月より、不織布マスクの生産・販売をスタートさせていますが、暑い夏には、暑熱対策効果のあるものが欲しいですよね。そこで、マスクではありませんが、飛沫エチケット製品として、UVケア&冷却効果のある「適温クーリングフェイスガード」<DX-C0739>を共同開発、8月3日よりデサントジャパン株式会社から発売されました。

この「適温クーリングフェイスガード」は、口や鼻を覆うとともに、当社「TEKION LAB※1」で開発した12℃「適温蓄冷材」をフェイスガードのポケットに装着・着用することで、顔(両頬)にある、体温を調整する特殊な血管・動静脈吻合2を冷やすクーリングアイテムです。また、UVケア(UPF30)効果に加え、汗処理に優れたストレッチ素材を使用しており、日差しが厳しい日や、気温が高くなるシーズンに快適にご使用いただける製品です  ⇒ 製品詳細はこちら(デサントサイト)

前回、デサントジャパン株式会社(以下、デサントジャパン)・株式会社ウィンゲート(以下、ウィンゲート)・当社の3社共同開発による、業界初のグローブ型クーリング(暑熱対策)アイテム「CORE COOLER」について紹介しましたが、「適温クーリングフェイスガード」はその共同開発第2弾であり、同様に、当社独自の12℃「適温蓄冷材」を使用しています。

今回は、前回同様、商品化に関わったデサントジャパン 井上さまと当社担当者(「TEKION LAB」篠崎、「Smart Appliances & Solutions(以下、SAS)事業本部」水野 、「ブランディングデザイン統轄部(以下、BD統轄部)」荒木)に商品開発の狙いや前回聞けなかった12℃「適温蓄冷材」のパッケージデザインなどについて話をうかがいました。

※1 2017年3月に研究開発事業本部内に発足した、当社初の社内ベンチャー組織。水をベースとする独自の「蓄熱技術」をもとに、「適温蓄冷材」による応用商品を製作しています。発足以来、数々の協業を進める一方、2019年9月より、氷点下2℃のおいしい新感覚飲料を楽しめるクーラーバッグ「TEKION COOLER(テキオン クーラー)」<CQ-SS92A-A>をシャープブランドとして販売しています。
※2 動静脈吻合(どうじょうみゃくふんごう:Arteriovenous Anastomoses(AVA)体温を調整する特殊な血管)


― 「適温クーリングフェイスガード」の開発の経緯・狙いについてお聞かせください?

<デサントジャパン 井上さま>

夏場のスポーツシーンでも、エチケットとしてマスクや顔を覆うものを着用するのが、一般的になりつつあります。一方、夏の暑さに加え、口元や顔を覆うことで、さらに熱中症のリスクが高まってしまいます。もともと、当社(デサント)の製品ラインアップに、UVケア対策を施したフェイスガードがありましたが、「CORE COOLER」で使用した「適温蓄冷材」を使って、しっかりとした冷却効果のあるフェイスガードが作れないかと考えたのです。すでに「CORE COOLER」で協業していますので、ウィンゲート代表の遠山さま、「TEKION LAB」にその旨を伝え、すぐに本年(2020年)5月にプロジェクトが発足、共同開発することになりました。

デサントジャパン株式会社 井上さま 装着しているのは、デサントジャパン株式会社から発売された当社12℃「適温蓄冷材」使用の 「適温クーリングフェイスガード」

デサントジャパン株式会社 井上さま
装着しているのは、デサントジャパン株式会社から発売された
当社12℃「適温蓄冷材」使用の「適温クーリングフェイスガード」

<SAS事業本部 水野>

新型コロナウィルスの影響で、フェース・トゥ・フェースでなくオンラインミーティングで開発・商品化を進めました。初めての協業ではありませんので、スムーズに商品化に至ったのですが、5月に始めて発売まで約3か月。「CORE COOLER」と同じ12℃「適温蓄冷材」を使用しているからでもありますが、デサントさまの商品開発力によるところが大きく、スピーディーに商品化できました。

当社「BD統轄部」の荒木さん(左)と「SAS事業本部」の水野さん

当社「BD統轄部」の荒木さん(左)と「SAS事業本部」の水野さん

― 「適温クーリングフェイスガード」はどんな製品なんですか?効果についても教えてください。

<デサントジャパン 井上さま>

「CORE COOLER」は深部体温を下げることを目的に作った商品ですが、「適温クーリングフェイスガード」は、屋外でのジョギングやウォーキングにおいて、飛沫エチケットに気を配りながら、頬をクーリングするという新たな発想で商品化しました。
「CORE COOLER」と同じ12℃「適温蓄冷材」ですので、冷却効果が保持できる時間は、同じく装着後約20分3です。

※3 デサントジャパン株式会社による測定結果

― あくまでも飛沫エチケットの製品ということですね。ところで、前回、聞けなかったのですが、12℃「適温蓄冷材」のパッケージデザインは刷新されたんですよね。ぜひ、紹介おねがいします

<BD統轄部 荒木>

はい。「一般の保冷材とは異なる“高機能で特別な存在であること”を一瞬にしてお客様に感じていただきたい」と考えて、保冷材とは一線を画した、清潔でメディカルな世界観を狙ってデザインしました。ポイントは、①ローマ字のTEKIONに加えて漢字の“適温”を表示すること。②“12℃”など、数値性能を明確に表示すること。③機能性を表現できる「適温蓄冷材」に品名を統一表示すること。④「適温蓄冷材」の詳細を知ることができるQRコードを表示すること。この4つです。

この12℃「適温蓄冷材」のパッケージデザインは、私を含めたデザインチームによる「TEKION LAB」ブランディング向上施策の一環でした。このデザイン刷新をきっかけに、人によって呼び方が異なっていた商品名をひとつに統一する動きが生まれ、それらの情報を整理することでブランドイメージを伝えやすくなりました。また、一連の開発に伴い、社内外の関係者と一緒に「TEKION LAB」ブランド構築に新しく踏み出せたことを嬉しく思います。

「TEKION LAB」の描く未来を情緒的にお伝えする動画や「適温蓄冷材」の技術をわかりやすくご紹介する特設サイトのデザインにも携わりました。今後、よりたくさんの方が「TEKION LAB」の描く未来に共感していただけるようにデザイン面でサポートしていきたいと思います。

蓄熱技術及び「適温蓄冷材」の詳細 ⇒「TEKION 適温 テクノロジー」

 従来の「適温蓄冷材」(上)とパッケージデザインが刷新された12℃「適温蓄冷材」(下)

従来の「適温蓄冷材」(上)とパッケージデザインが刷新された12℃「適温蓄冷材」(下)

12℃「適温蓄冷材」のパッケージデザイン 4つの改善内容

12℃「適温蓄冷材」のパッケージデザイン 4つの改善内容


“TEKION 適温 テクノロジーコンセプトムービー”

― なるほど。QRコードはお客様にとっても性能を理解できて嬉しいですね。ところで「適温クーリングフェイスガード」を商品化する上で苦労したことなどありますか

<デサントジャパン 井上さま>

当社は、UVケア対策を施したフェイスガードをすでに商品化していたのですが、最近、良く売れるようになっていましたので、「適温クーリングフェイスガード」をすぐにでも商品化したいと思っていました。ところが、新型コロナウィルスの影響で、細かい修正点の打ち合わせなどもリモートでせざるを得ず、通常以上に何度も打ち合わせを重ね、その中で短納期生産を実現しなければいけない、という状況に非常に苦労しました。
関係者の方々の多大なるご協力を得て、短納期で修正を加え、なんとか商品化をすることができました。

― 最後に今後の展開について教えてください

<デサントジャパン 井上さま>

「CORE COOLER」の売上は好調ですし、「適温クーリングフェイスガード」についても、ぜひ多くのお客様に手にとっていただきたいと思います。シャープさんの「適温蓄冷材」は、ほかにはない素晴らしい製品です。今後もさらに展開を進め、ふくらはぎや腕回りなどに使用するものや、ゴルフシーンで使えるものなど、様々な用途・競技シーンを想定した商品を開発できないかと考えています。12℃以外の展開も考えられると思います。これからも、長く協業を続けていきたいです。

<「TEKION」 篠崎>

「CORE COOLER」や「適温クーリングフェイスガード」を皮切りに、12℃「適温蓄冷材」が暑熱対策のスタンダード、そして、ライフスタイルの一部になればいいなと思います。そしてこれからも、デサントさまとスポーツ分野を中心に協業関係を深めていきたいですね。

「TEKION LAB」全体の今後としては、医療分野でのリハビリ時の“疼痛ケア”や物流分野での一定温度での輸送など、将来的には様々な分野で「適温蓄冷材」を普及させたいです。

デサントジャパン株式会社の井上さま(左)と当社「TEKION LAB」の篠崎さん

デサントジャパン株式会社の井上さま(左)と当社「TEKION LAB」の篠崎さん

― ありがとうございました。


当社の12℃「適温蓄冷材」を使用した、他にはない暑熱対策製品を2回に分けてご紹介してきました。暑い季節を快適にすごせるよう、私もこれらの商品を買ってみようと思います。さらに協業を進めていく予定だそうですので、次はどんなものが出てくるのか楽しみです。

(広報担当:H)

<関連サイト>
■SHARP Blog

暑い夏の運動に最適なクーリングアイテム「CORE COOLER」とは? ―当社独自の12℃「適温蓄冷材」を使った3社共同開発①―

■製品情報
「適温COOLING FACE GUARD」(デサントジャパン株式会社のサイト)

■「TEKION LAB」
「TEKION 適温 テクノロジー」
「TEKION LAB」公式サイト
チャレンジサイトNo.16:社内ベンチャー「TEKION LAB」のチャレンジ

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