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シャープウェビナー「『やさしい日本語』で話しましょう」

2021年8月30日

著者:広報U

こんにちは、広報担当のUです。

8月21日、シャープウェビナー「『やさしい日本語』で話しましょう」を配信しました。ご参加いただいた方、ありがとうございます。いかがでしたでしょうか。
このオンラインセミナーの模様と、セミナーで出題された「やさしい日本語」の言い換え練習、担当者が語る開催の背景をご紹介します。

「チームやさしい日本語」の岸本さん(左)と福田さん

講師としてご登壇いただいたのは「チームやさしい日本語」の岸本さん、福田さんです。日頃は外国人留学生や日本でお仕事をされている外国人に対して日本語の授業などを行っています。

2時間のウェビナーの中で前半は岸本さんから「やさしい日本語」の講座、後半は福田さんより実践練習を行っていただきました。

「やさしい日本語」のはじまりは1995年に起きた阪神淡路大震災でした。当時、多くの外国人の方が被害を受けたことから「命を救うためには伝わりやすい日本語が必要だ」という思いをいだき、開発をスタートしたことがきっかけでした。

普段わたしたちが何気なく話している日本語も、外国人の方にとっては理解が難しい部分がたくさんあります。例えば文字の種類が多いこと(漢字・ひらがな・カタカナ・ローマ字)や、敬語(尊敬語・謙譲語)、オノマトペ(擬音語・擬態語)など。実際に腹痛で病院へ行ったとき、「どのように痛むのか(ずきずき、しくしく、きりきり、など)」と問われ、答えられなかった外国人の経験談もお話しいただきました。

また、「やさしい日本語」は翻訳機を使用する際にも有効です。日本語が通じない方に使用する際、「やさしい日本語」を用いることで、わたしたちが伝えたいことが上手く翻訳されるので便利だと教えていただきました。


当日の様子

感染対策を行いながらウェビナーを配信しています
「やさしい日本語」で話すためのコツを紹介いただきました
前半は岸本さんによる「やさしい日本語」講座
視聴者参加型のクイズも行いました
外国人留学生向けに行った「やさしい日本語」で話す落語の動画も紹介

前半の講座が終了しました。
後半は実践編。言い換え問題を出題し、参加いただいた方にマイクでお答えいただきました。

後半を担当した福田さん
初級から上級まで、さまざまな問題を出題しました

ぜひ考えてみてください。右の矢印を押すと答えをみることができます。

  • ここで1問。こちらの文章を「やさしい日本語」にするとどうなるでしょうか?
  • 続いてもう1問。こちらの文章を「やさしい日本語」にするとどうなるでしょうか?
ウェビナーの最後には質問コーナーも行いました

・講師の方からコメントをいただきました!

(岸本さん)日本に来る外国人の方は、案外、日本語で会話したいと思っている人が多いですよ、ということを伝えたいです。今後も日本に住んだり、観光に来たりする外国人は増えていくでしょう。みなさんの身近にもきっといらっしゃると思います。そんなときに「やさしい日本語」で話しかけてみてください。そこが始まりです。英語などの外国語が話せなくても大丈夫です。意外と会話できてしまい、驚くと思います。そしてその体験がまた新しいコミュニケーションに繋がると思っています。趣深い日本語の良さは残したまま、新しいツールとして「やさしい日本語」を使い分けていただきたいと思っています。

(福田さん)日本語を勉強している外国人の方は、わたしたちが思っているよりずっと「日本語で買い物や会話など、いろんなことをしてみたい」と思っています。わたしたちが「やさしい日本語」を使って手を差し伸べることで、彼らもできることが増えていきます。「やさしい日本語」はコツを掴めばすぐに実践することができます。ぜひ外国人の方が身近にいるときに使ってみてください。

今回のウェビナーを担当したブランド担当の野々に話を聞きました。

―「やさしい日本語」をテーマに選んだ経緯や理由を教えてください

以前、日本にいる外国人の方と日本語でお話しするボランティアに参加したことがあり、その講習で「やさしい日本語」を知りました。日本で外国人に話しかけるときは下手な英語より「やさしい日本語」が有効であると実感し、多くの人に知ってもらいたいと思ったことがきっかけです。

―ウェビナーを行ってみて、どうでしたか?

今回「シャープウェビナー」のシリーズで初めて、「やさしい日本語」への言い換えワークショップの中で、参加者の皆さまにも音声でご回答いただきました。一部音声トラブルもありましたが、参加型にしたことでより実践的で興味深いセミナーだと感じてもらえていればありがたいです。

前列:岸本さん(左)と福田さん
後列:当社事務局メンバー

次回のウェビナーもぜひお楽しみに!

広報担当:U

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