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シャープは創業110周年を迎えました!

当社は、本日(2022年9月15日)創業110周年を迎えました。大正元年創業の当社が110年もの長い間存続することができたのは、みなさまに多大なるご愛顧をいただいたおかげです。心より感謝申し上げます。

今回は、創業110周年ということで、創業時からの歴史を簡単に紹介します。

当社は、1912年(大正元年)9月15日、創業者の早川徳次が、東京市本所区松井町(現:東京都江東区新大橋)で金属加工業を開業したことからスタートしました。
金属加工の職人だった早川徳次は、穴がなくてもきっちりと締められるベルトのバックルを考案し、徳尾錠とくびじょうと名付けて実用新案を取得。この発明により事業のめどが立ち、独立開業を果たします。これが当社の始まりです。

それから3年後の1915年、早川は金属加工の技術を生かした独創的な芯の繰出し装置を開発し、美しく、使いやすく、堅牢な「早川式繰出鉛筆」を商品化しました。発売当初は、文具問屋から「軸が金属で冬に冷たい」「和服には向かない」と不評でしたが、欧米から大量に注文が入ったことで人気に火が付きました。さらに翌年、極細芯に改良した繰出鉛筆を「エバー・レディ・シャープ・ペンシル」と命名し発売したところ、ヒット商品となりました。このエバー・レディ・シャープ・ペンシルが縮まって、「シャープ・ペンシル」と呼ばれるようになりました。実は、これが現在の社名「シャープ」の由来なのです。

1912年 徳尾錠(とくびじょう)
1915年 早川式繰出鉛筆

しかし、順風万般に思えた事業は、1923年9月1日に発生した関東大震災で一変します。工場や家族などすべてを失った早川は、大阪に拠点を移します。新しい事業を模索する中、放送局開設が決まったラジオに着目。得意の金属加工技術を活かし、1925年4月、「国産第1号の鉱石ラジオ」の組立に成功し、ラジオメーカーとしての成長を始めます。

テレビの量産を他社に先駆けて開始したのも当社です。1926年に世界で最初のブラウン管テレビを使ったテレビ実験が成功したことを知った早川は、「ラジオの時代の次には、必ずテレビの時代がくる」と予見します。ラジオが普及し始めたばかりの1931年に、早くもテレビの研究に着手し、1951年には業界の先陣を切ってテレビの試作に成功。翌1952年には「国産第1号のテレビ」を発売しました。

1925年 国産第1号の鉱石ラジオ
1952年 国産第1号のテレビ

また、早川は、かねてから「無限にある太陽光や太陽熱で電気を起こすことを考えれば、人類にどれだけ寄与するかは、はかりしれない」と太陽エネルギーの利用に大きな関心を持っていました。1959年に太陽電池の試作に成功し、1963年、太陽電池モジュールの生産を開始しました。以降、当社は、住宅用太陽電池からメガソーラー発電所まで手がけるようになりました。

1963年 太陽電池モジュール

その後も、暮らしを豊かにする白物家電などを次々とラインアップに加えることで、総合家電メーカーへと成長しました。そして、国際的企業としてさらなる飛躍を目指し、1970年1月1日に社名を「早川電機工業株式会社」から「シャープ株式会社」に変更しました

当社は、国産第1号の鉱石ラジオ/テレビの後にも、世界初のオールトランジスタ・ダイオードによる電子式卓上計算機「コンペット」<CS-10A>、世界初の液晶表示付きCOS化ポケット電卓「液晶コンペット」 <EL-805>、ブラウン管テレビに匹敵する画面サイズとフルカラー高画質表示を実現した14型TFTカラー液晶ディスプレイ、J-PHONE社より発売された業界初のモバイルカメラ付き携帯電話 <J-SH04>、浮遊カビ菌などを取り除く「プラズマクラスター」空気浄化技術採用の空気清浄機<FU-L40X>、過熱水蒸気発生ユニットを用い『水で焼く』画期的なウォーターオーブン「ヘルシオ」<AX-HC1>、AIoT※1クラウドサービスに対応した、献立提案などができる冷蔵庫や調理家電、気象情報を基に自動制御し省エネ運転するエアコン、業界に先駆けて8K衛星放送に対応した8K液晶テレビ「AQUOS 8K」など、数々の世界初・日本初などマイルストーンとなる製品・技術を創出しています。

  • ※1「AIoT」は、AI(人工知能)とIoT(モノのインターネット)を組み合わせ、あらゆるものをクラウドの人工知能とつなぎ、人に寄り添う存在に変えていくビジョンです。「AIoT」はシャープ株式会社の登録商標です。
1964年 世界初のオールトランジスタ・
ダイオードによる電子式卓上計算機
「コンペット」<CS-10A>
1973年 世界初の液晶表示付きCOS化
ポケット電卓「液晶コンペット」 <EL-805>
1988年 ブラウン管テレビに匹敵する
画面サイズと高画質表示を実現した
14型TFTカラー液晶ディスプレイ
2000年 J-PHONE社より発売された業界初の
モバイルカメラ付き携帯電話 <J-SH04>
2000年 「プラズマクラスター」空気浄化技術
採用の空気清浄機<FU-L40X>
2004年『水で焼く』画期的な
ウォーターオーブン「ヘルシオ」<AX-HC1>
2018年 AIoTクラウドサービス対応製品
(献立提案などができる冷蔵庫や調理家電、
気象情報をもとに自動制御し省エネ運転するエアコン)
2018年 8K衛星放送に対応した
8K液晶テレビ「AQUOS 8K」など8K関連製品

「他社がまねするような商品をつくれ」。これは、創業者早川徳次のメッセージです。このメッセージには、次の時代のニーズをいち早くかたちにした「モノづくり」により、社会に貢献し、信頼される企業を目指すという、早川の経営の考え方が凝縮されています。そして、この精神は、1973年に「経営理念」「経営信条」として明文化され、以降、約半世紀たった今でも脈々と受け継がれています。

先ほど紹介した数々の世界初・日本初の製品は、今も息づいているシャープのDNAが具現化した製品といっても良いですね。

●創業者 早川徳次について、写真や音声、映像に加え漫画で紹介しています。ぜひご覧ください。
 創業者 早川徳次物語

また、先述の歴代製品と創業者ゆかりの品は、当社展示施設で実際にご覧いただけます。
 → シャープミュージアム

創業者 早川徳次


歴代の社長

当社の経営は、創業者より歴代の経営者に引き継がれていき、今年、呉柏勲が社長兼CEOに就任し、新たな経営体制をスタートしました。

今年6月の株主の皆様を対象に実施した経営説明会では、健康関連事業(デジタルヘルスケア)のさらなる強化やカーボンニュートラルへの貢献などの”ESGに重点を置いた経営”を実践する方針を発表しました。これまで以上に生活を豊かにする家電製品の創出はもちろんのこと、みなさんの健康や地球環境に寄与する製品やサービス、技術・ソリューションを生み出していきます。これからのシャープにご期待ください。

(広報H)

○創業110周年を記念して、対象のAIoT家電を購入してインターネットに接続すると、心も豊かになる特産品などをプレゼントする「スマートライフ家電キャンペーン※2」を実施しています。この機会にご利用ください。
 →詳細はこちら 

  • ※2 ご購入期間:2022年9月15日(木)~ 2022年12月31日(土)
  •   ご応募期間:2022年10月3日(月)~ 2023年1月31日(火)16:59まで
      対象商品:エアコン・冷蔵庫・洗濯機・加湿空気清浄機・ウォーターオーブン『ヘルシオ』・水なし自動調理鍋『ヘルシオ ホットクック』
      * 対象機種名やプレゼント内容などのキャンペーン詳細はこちらでご確認ください。

<関連サイト>
シャープの歩み(シャープサイト) 
シャープミュージアム(シャープサイト)

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