立体音響効果と振動で、映画の中にいるような圧倒的没入感<AN-SX8>-AQUOS サウンドパートナー新製品①
2023年8月10日
テレビを見る時、イヤホンやヘッドホンを付けて視聴する場合もありますよね。その時、かかってきた電話やドアホンのチャイムに気づかなかったことはありませんか?
シャープの首にかけるスピーカー「AQUOS サウンドパートナー」なら、ヘッドホンなどのように耳を塞がないので、電話やドアホンなど周りの音も聴こえます。テレビの音声を送信機で「AQUOS サウンドパートナー」へワイヤレス送信。本体前方のスピーカーから音声を聴く仕組みです。スピーカーが耳に近く、音量を大きくしなくても良く聴こえるため、隣の部屋にいる人などに音漏れしにくい製品です。
そんな「AQUOS サウンドパートナー」が機能や使い勝手を大幅にパワーアップ。立体音響技術搭載で映画やライブに没入して楽しめる<AN-SX8>、テレビ視聴はもちろんWeb会議など幅広い場面で活躍する<AN-SS3>の2機種を、7月22日に発売しました。
今回は、商品企画を担当した永沼にそれぞれの特長を聞きました。2回に分けて紹介します。
― <AN-SX8>はどんな製品ですか?
<AN-SX8>は映画やライブ(音楽)をじっくり楽しみたい方に向けて開発した製品で、最大の特長は、「OPSODIS®(オプソーディス)※1」と「Dolby Atmos®(ドルビーアトモス)※2」の2つの立体音響技術に対応したことです。
「OPSODIS」とは、音楽ホールやスタジオなどの建築音響分野で豊富な実績を持つ鹿島建設と、音響技術分野で著名なサウサンプトン大学が共同開発した立体音響再生技術です。少ないチャンネル数で臨場感のある立体音響を実現するもので、スピーカーが2つしかない<AN-SX8>でも、「OPSODIS」による立体音響再生技術で再生し、あたかもその場にいるかのような臨場感が味わえます。
さらに、映画館でも採用されている立体音響技術である「Dolby Atmos」にも対応。「Dolby Atmos」音声出力に対応しているテレビと接続することで、まるで映画館にいるような臨場感で楽しむことができます。
2種類の立体音響に対応したことで、ご自宅のテレビが「Dolby Atmos」に対応していなくても、また、「Dolby Atmos」非対応の映画コンテンツであっても、「OPSODIS」によって立体音響を楽しめます。2つの立体音響に対応した製品は当社だけ※3です。立体音響については、以下の動画をご覧になれば、イメージいただけると思います。
なお、<AN-SX8>は、「Dolby Atmos」音声出力に対応したテレビであれば、当社のテレビ「AQUOS」に限らず立体音響を楽しめます。
- ※1 鹿島建設株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:天野裕正、以下 鹿島建設)の技術研究所と、英国サウサンプトン大学(所在:英国サウサンプトン市、President and Vice-Chancellor:Professor Mark E. Smith)の音響振動研究所が共同開発した立体音響技術です。「OPSODIS」は、HDMIまたは光デジタル音声ケーブルから送信機に音声データを入力した場合にのみ対応しています。
- ※2 Dolby Laboratories, Inc. が開発した立体的な音場を体験できる音声フォーマットです。HDMI端子からのDolby Atmos音声出力に対応しているテレビとeARC/ARCで接続することで、Dolby Atmos対応コンテンツを楽しめます。
- ※3 2023年8月10日現在。
― 「OPSODIS」についてもう少し教えてください。
どのようなプロセスで立体音響を実現するか、簡単に紹介します。まず、送信機に届いたテレビの複数のオリジナル音声信号から、「バイノーラル変換処理」で、左耳・右耳用の最適な立体音源を作成します。その後、左右のスピーカーの音が混ざり合うことで生じる音声劣化を除去(「クロストークキャンセル」)し、その信号を<AN-SX8>に送信。<AN-SX8>本体のスピーカーで、指向特性と取付構造の影響を補正することによって、「OPSODIS」立体音声信号になります。
― 立体音響に迫力のある振動を体感できればミニシアターのようになりますね。
はい。従来機種から採用していますが、<AN-SX8>は、迫力の重低音と振動を体感できる「ACOUSTIC VIBRATION SYSTEM」を搭載しています。重低音に合わせて蛇腹形状のユニットが振動を作り出す仕組みです。先ほど紹介した立体音響と、「ACOUSTIC VIBRATION SYSTEM」が組み合わさることで、映画館で視聴するような圧倒的な没入感を体験できますよ。
なお、映画やライブを楽しむ場合、迫力ある音声を聴こうとするので、音量が大きくなりがちです。日昼でも隣の部屋や家に音漏れするのが心配な方もいると思います。サウンドバーなどのスピーカーで聴く場合、人は約70dBで聴くと迫力ある音響を楽しめるそうです。その場合、テレビから1.5m離れて視聴すると、サウンドバーからは、工場内の騒音と同レベルの88dBの音を出す必要があります。対して、耳の近くにスピーカーがある<AN-SX8>は、70dBの音量(音圧)で済み、周りに聞こえる音はそれより小さな約52dBと、静かな事務所内の音と同程度です。そのため、音漏れの心配があまりなく安心して楽しめます。
― ほかにどんな特長がありますか?
休みの日などに、まとめて映画を見たい人もいると思います。<AN-SX8>は、大容量バッテリーを搭載していますので、約3.5時間の充電で連続約16時間※4の再生が可能です。休日前夜、寝ている間に充電すると、朝からほぼ一日中映画を楽しめます。
また、従来機種は初回仕様時に、送信機と本体のペアリングが必要でしたが、新製品はペアリング済みですので、簡単にセットアップして使用できます※5。
さらに、本体と送信機の接続には、Bluetoothの新規格で低遅延・低商品電力・高音質の特長を持つ「LE Audio」の技術を用いた独自の通信方式を採用しています。この「LE Audio」採用により、いままで2台までしか接続できませんでしたが、新製品は1台の送信機に3台以上の本体を接続できます(ブロードキャスト機能)。送信機1台で、<AN-SX8>および、次回紹介する<AN-SS3>を持つ家族全員で同時にテレビを楽しめます。
使いやすさにも配慮して、操作する度、「電源が入りました」「接続しました」などと日本語で話しますこの日本語音声案内のおかげで、電源が入っているのか、接続しているのかなど、今どういう状況なのかがよく分かります。
- ※4 周囲の温度や使用される状態により、時間が異なる場合があります。
- ※5 別途、TVの設定が必要になる場合があります。
― <AN-SX8>はテレビの視聴以外も楽しめるんですよね。
もちろんです。送信機はHDMI(eARC/ARC)/光デジタル/アナログ/USB オーディオの音声入力に対応していますので、テレビはもちろんオーディオ機器、ゲーム機など様々な機器に接続可能です。立体音響を楽しむ場合は、テレビのデジタル音声出力端子(光)やHDMI(eARC/ARC)端子と接続してください。
送信機を使わずBluetoothでPCと接続してWeb会議にも使用できます。
また、「マルチポイント接続」にも対応しています。PCやスマホ、タブレットなどと、送信機を使わずにBluetoothで2台まで接続できるので、例えばスマホで音楽を楽しんだ後、速やかにPCからWeb会議に参加することが可能です。さらに、送信機とBluetooth対応機器は、ワンボタンで簡単に接続が切り替えられます。
― ほかにもこだわったところなどありますか?
映像への没入感を妨げないよう、ダークな色で統一しました。さらに、長時間の使用を想定して、首の後ろに接する部分に柔軟性のある弾力ゴム素材を採用するなど材質にもこだわり、疲労を感じにくい快適な装着感を目指しました。
また、耳よりもやや前方にスピーカーがくるよう設計にもこだわりましたので、常に前方から音が聴こえ、映像と一体感のある自然なサウンドが楽しめます。映画やライブを楽しみたいけど、音漏れが気になる方や、サウンドバーなどの購入が難しいとお考えの方、<AN-SX8>をご検討ください。
■<AN-SX8>の詳細は製品ページでご確認ください。
- ● HDMI、HDMI High-Definition Multimedia Interface という語、HDMIのトレードドレスおよび HDMIのロゴは、HDMI Licensing Administrator, Inc.の商標または登録商標です。
- ● Dolby、ドルビー、Dolby AtmosおよびダブルD記号は、アメリカ合衆国と/またはその他の国におけるドルビーラボラトリーズの商標または登録商標です。
- ● Opsodis is a Trade Mark used under license by Opsodis Ltd.
- ● Bluetooth® ワードマークおよびロゴは登録商標であり、Bluetooth SIG, Inc. が所有権を有します。シャープ株式会社は使用許諾の下でこれらのマークおよびロゴを使用しています。その他の商標および登録商標は、それぞれの所有者の商標および登録商標です。
- ● USB Type-C®とUSB-C®はUSB Implementers Forumの登録商標です。
― ありがとうございました。
<次回に続く>
<AN-SX8>を試聴させてもらったのですが、左前方で爆発音がしたり、バイクを飛ばして鳴り響く重低音が上下左右から聞こえたりと、立体音響と迫力の振動に痺れました。試聴体験ができるご販売店様もありますので、ぜひ、一度体験してみてください。次回は<AN-SS3>についてお話を聞きますので、お楽しみに!
(広報H)
<関連サイト>
■SHARP Blog
■製品情報:AQUOS サウンドパートナー / <AN-SX8>・<AN-SS3>
■ニュースリリース:『AQUOS サウンドパートナー』<AN-SX8>を発売
『AQUOS サウンドパートナー』<AN-SS3>を発売
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