【新製品紹介】“モバキャス”ってご存じですか?
2011年9月21日
“携帯端末向けマルチメディア放送”
“V-Highマルチメディア放送”
“モバキャス”
この三つ、全部、同じモノです。
地上アナログテレビ放送の終了により利用可能となるVHF帯の一部(207.5MHz ~ 222MHz)を使って、2012年春に開始される予定の新しいモバイル端末向けコンテンツ放送/配信サービスです。
サービスの総称(ネーミング)として、今年7月に「モバキャス」が発表されました。(「モバキャス」というネーミングは、ISDB-Tマルチメディアフォーラムによって決定されました。「モバキャス」は株式会社ジャパンモバイルキャスティングの商標です。)
詳しいサービスの内容はこれからどんどん明らかになるようですが、ワンセグのQVGA画質に対して、モバキャスではVGA画質以上の高品位な映像番組をストリーミング視聴できます。また、動画、ゲーム、電子書籍などを対応端末にダウンロードして、好きなときに楽しむことが出来るそうです。さらに、番組視聴中にソーシャルメディアと連携できる機能も話題になっています。
そこで、本題のチューナーモジュールです。(お待たせしました。)
2012年春のサービス開始に向けて、当社は業界最小サイズの「モバキャス」受信用チューナーモジュールを開発、発売します。(9月サンプル出荷、12月量産開始予定)7.3mm角のモジュールひとつで、「モバキャス」だけでなく、地デジ放送(ワンセグ/フルセグ)受信にも対応しています。
小型/薄型化、高機能化が進む携帯端末では、搭載部品の小型化要請は非常にシビアだと聞いていますが、今回のチューナーモジュールの評判はどうでしょうか。商品企画担当者に聞きました。
- 非常に小さいサイズのモジュールに見えますが、お取引先の反応はいかがですか?
大変ご好評を頂いています。スマートフォンをはじめとする高機能な端末は消費電力が増える傾向にあり、容量の大きいバッテリーが端末内のスペースを占めることになります。他の搭載部品が小さいに越したことはありません。
- チューナーモジュールの小型化には、どんな技術が活かされているのでしょうか?
ワンセグチューナーモジュールの実績が大きいですね。モジュール内に配置する各部品のパフォーマンスの全体最適化を図りながら、パッケージサイズを小さくするために、これまで蓄積してきたノウハウが大きく活かされています。また、当社が持っている半導体の精密なパッケージング技術と設備をモジュールにも応用出来るのが優位な点だと思います。
- なるほど。開発に苦労はありましたか?
もちろんです! 今回は、モバキャスのVHF帯(207.5MHz ~ 222MHz)だけでなく、ワンセグ/フルセグのUHF帯にも対応しています。一つのモジュールで二つの異なる帯域をカバーするので開発時の評価項目は数倍に増えました。相互の電波干渉や、携帯電話が発する電波の影響を抑えるのにも苦労しました。
- お疲れ様でした。。ちなみに、今後更にモジュールを小さくすることは可能なのでしょうか?
もちろん可能です。ただ、方法は秘密です(笑) 期待していてください!
- 楽しみにしています!
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