世界最大のディスプレイ関連学会SID主催の「SID Display Week 2023」で多数の先端技術を発表
5月21日~26日、米国ロサンゼルスで開催された「SID Display Week 2023」において、シャープは15件【研究開発本部2件、シャープディスプレイテクノロジー株式会社(以下、SDTC)13件】のディスプレイ関連の先端技術を発表しました。
SID(The Society for Information Display)は、7,000人以上の会員を有する世界最大のディスプレイ関連の学会です。毎年開催している「Display Week」では、シャープをはじめ主要なディスプレイ関連企業、大学、研究機関などが最新技術を発表しています。今年は合計300件以上の技術発表がありました。
シャープは、広色域、高輝度、高信頼性、低コストの次世代発光デバイス「nanoLED」や、微弱な屋内光でも高い発電効率を持ち、液晶ディスプレイのノウハウを活用することで大幅に低コスト、高品質での量産を可能にする屋内光発電デバイス「LC-LH」、画面更新速度やカラー表示品位向上、高解像度化、低消費電力化を実現する「IGZOバックプレーンを活用したカラー電子ペーパーディスプレイ」、振動などが画面操作時にフィードバックされ、あたかも物理的なボタンのようなクリック感を味わえる「クリックディスプレイ」など、多くのディスプレイ関連技術を紹介しました。
中でも、VR用HMD(ヘッドマウントディスプレイ)のディスプレイを拡大して見る役割のパンケーキレンズの光利用効率を高めた「パンケーキレンズの高効率光学技術」は、優れた研究論文に贈られる「Distinguished Paper Award」を受賞しました。
● 本技術は、カンタツ株式会社との共同発表です。
また会場内に、今回技術発表し、外光だけで、低消費電力かつ高コントラストな大画面表示が可能な「90型反射型液晶(試作品)」を展示するなど、例年以上に力を入れた学会発表となりました。
これからもシャープは、ディスプレイ関連技術をさらに進化させ、ディスプレイを通じ、より便利で豊かな社会を実現すべく進めてまいります。
<関連リンク>
SID
・公式サイト
・SID Display Week 2023
受賞・表彰
・「SID Display Week 2023」において、「HMD用パンケーキレンズの高効率光学技術」が「Distinguished Paper Award」を受賞
SHARP Blog
・ボタンがなくても押したようなクリック感! 近未来のデバイス「クリックディスプレイ」とは?
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ニュースリリース
・E InkとSDTCが次世代電子ペーパー向け酸化物バックプレーンで協業
・屋内光発電デバイス『LC-LH』が「CEATEC AWARD 2022」の『経済産業大臣賞』を受賞