プラズマクラスター技術の新たな効果実証について発表しました

10月13日(木)、プラズマクラスター技術の新たな効果実証についてのメディア向け発表会を八尾事業所で開催し、オンラインでも配信しました。

永峯さん
岡嶋さん

最初に、SAS事業本部 PCI・ヘルスケア事業部 事業部長の永峯さんより、今回確認した2つの効果検証(空気中に浮遊する新型コロナウイルス(オミクロン株)の減少効果、およびヒトの気道上皮細胞で喘息症状緩和に繋がる可能性)についての概要を紹介。その後、プラズマクラスター技術の基本原理と基本作用を解説したうえで、①高い安全性、②世界中の第三者機関での実証の積み重ね、③進化するデバイス技術の3点について説明した後、2030年度に世界累計販売台数2億台を目指し、グローバルでの事業拡大の意気込みを説明しました。

次に、同 事業部 副事業部長の岡嶋さんより今回の効果検証に至った経緯を説明。これまで国内外合計40(海外13)の第三者試験機関で多くの効果およびメカニズムの実証を積み重ねてきた結果、新型コロナの感染が深刻だった2020年4月にコロンビア大学から当社にお声掛けをいただく形で、今回の検証がスタートしたことを紹介しました。

また、ゲストとして米国コロンビア大学医学部の辻守哉教授と森宗昌准教授にオンラインでご参加いただき、それぞれ今回の検証内容についてご説明いただきました。

辻教授

 まず、辻教授からはプラズマクラスター技術で、空気中に浮遊する新型コロナウイルス(オミクロン株)の減少効果が確認できたことを解説いただきました。安全キャビネット内に収容できる最大サイズの試験ボックスにおいて、イオン濃度25,000個/cm3の条件下で、ウイルス感染価99.3%の減少効果を確認できたことは、「エアロゾル感染対策としての応用が大いに期待される」とのコメントを頂きました。

 

 

 

森准教授

森准教授からは、プラズマクラスター技術で、喘息症状を引き起こす気道の高粘度粘液の分泌を抑制する可能性が確認されたことを解説いただきました。気道をふさぐなどして喘息患者で問題となる高粘度の粘液分泌の指標が減少した一方、低粘度の粘液分泌を促す指標の増加が認められた結果から、「気道上皮から出る粘液分泌のバランスを改善し、喘息等の病態などでは症状緩和に役立つ可能性が期待される」とのコメントを頂きました。

 

 

 

試験装置イメージの展示
会場の様子

当社は、今回の検証の意義をあらためて訴求した上で、今後のプラズマクラスター技術のさらなる可能性を追求していくことで、社会に貢献してまいります。

 

 

<関連リンク>

・ニュースリリース
世界初、プラズマクラスター技術で、空気中に浮遊する新型コロナウイルス(オミクロンBA.1株)の減少効果を実証

世界初、再生医療技術を用いて作製したヒトの気道上皮細胞で、プラズマクラスター技術により喘息症状緩和に繋がる可能性を確認

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