“我がこと意識”を持って防災を。高知市立昭和小学校に、移動可能型ソーラー充電スタンドを導入
2017年12月15日
~広域災害・長期浸水のとき、避難した人たちが、スマホ(情報)が使えるために~
12月8日(金)に、「シンクタンク未来教育ビジョン」代表の鈴木敏恵さまより、高知市立昭和小学校(以下、昭和小)に、当社の移動可能型ソーラー充電スタンドが寄贈されました。
移動可能型ソーラー充電スタンド設置後の
鈴木さまや校長先生、高知市消防団、地域の皆さま
移動可能型ソーラー充電スタンドとは何か。なぜ、昭和小に寄贈されることになったのか。その背景から、防災について考えてみたいと思います。
当社の移動可能型ソーラー充電スタンドとは?
移動可能型ソーラー充電スタンド<LN-CB1AA>
(左:太陽光パネル側、右:掲示板側)
移動可能型ソーラー充電スタンドは、当社の高効率な太陽電池モジュール「BLACKSOLAR(ブラックソーラー)」が発電した電気で、スマートフォンや携帯電話を手軽に充電することができます。蓄電池を搭載しているので、天候の悪い日や夜でも活躍できます。
また、本体にはキャスターがついているので、必要に応じて移動させることができます。普段は観光地や商業施設で使用し、万一の災害発生時には、避難場所に設置してスマートフォンを充電するライフラインとして活用いただけます。
本体背面には、最大A1サイズのポスターを掲示することも。広告や案内マップ、カフェメニュー、防災発生時の緊急連絡先の表示など、様々な用途で活用いただけます。
移動可能型ソーラー充電スタンド
http://www.sharp.co.jp/sunvista/citycharge/movable.html
鈴木さまが推進する「AP10プロジェクト」とは?
鈴木敏恵さまは、内閣府中央防災会議の元専門委員であり一級建築士。現在は「シンクタンク未来教育ビジョン」の代表を務めます。数々のプロジェクトや講演を通して、指導者育成、新人研修などの人材育成や、防災教育、防災活動に取り組まれています。
鈴木敏恵ポータルサイト
http://suzuki-toshie.net/
シンクタンク未来教育ビジョン
http://pbl21.heteml.jp/vision/
鈴木敏恵さまとご自身のロボホン
鈴木さまが推進する「AP10プロジェクト」は、「広域災害・長期浸水時に、屋上に避難した子どもを守る、死なせない」ことを掲げるプロジェクトです。「AP10」とは、海抜10メートルを意味します。海抜が低い地域は、地震による津波発生時に、浸水により数日から数週間にわたり最上階など避難階での生活を強いられる可能性があります。助けを呼ぶ、医療機関に応急手当のアドバイスをもらう、ニュースを見るなど、通信手段であるスマートフォンの持続的な電源確保の大切さを、鈴木さまは訴えます。
南海トラフ地震に備え、鈴木さまや昭和小、地域の方々と一緒に「避難を考える市民防災プロジェクト」がスタートしました。その繋がりから、鈴木さま個人から防災教育に熱心な昭和小へ、移動可能型ソーラー充電スタンドが寄贈されることとなりました。
4階建ての昭和小は、地域の避難場所に指定されています。昭和小がある地域は、その大半が海抜0メートルにあるため、津波の被害を受ける可能性が高い地域です。4階にある防災倉庫には、災害時用携帯トイレセットなどが備蓄されています。移動可能型ソーラー充電スタンドも、この防災倉庫の窓際、陽の当たる場所に設置されます。
防災倉庫の備蓄品
防災学習の発表会で、移動可能型ソーラー充電スタンドをお披露目
12月8日(金)に、避難訓練と6年生による防災学習の発表会が行われました。
6~8名のグループに分かれて、防災について調べたこと、制作した防災グッズ、アイデアなどが発表されました。4年生と5年生、そして地域住民が発表を聞きます。
こちらは、空き缶を使った灯りや、新聞紙のスリッパ。身の周りのもので、安全を確保する工夫が面白いですね。
こちらは、ビニール袋とお鍋で炊いたご飯です。炊飯器がなくても、少量の水で炊くことができるそうです。ふっくら炊きあがっていて、大変美味しかったです。
手作りの防災カレンダーと防災カルタを制作したグループもありました。楽しみながら、防災について学ぶことができそうですね。
発表会の後に、鈴木さまより移動可能型ソーラー充電スタンドが紹介されました。災害時にもスマートフォンの電源を確保し、情報をやり取りすることの大切さを語る鈴木さまの言葉に、子どもたちも真剣に耳を傾けます。
鈴木さまご自身のロボホンが、移動可能型ソーラー充電スタンドの説明をする場面も。ロボホンの可愛らしい説明に、会場は大きく盛り上がりました。
そして嬉しいことに、昭和小の皆さまから、鈴木さまと共に、当社にも感謝状をいただきました。
その後、移動可能型ソーラー充電スタンドがいざという時に活きるためのミーティングが行われました。
ミーティングの様子
鈴木さまをはじめ、伊藤校長、橋村教頭、高知市防災対策部 山中さま、地域住民代表の国見さまなどが参加しました。
“防災グッズは、普段から使っていないと、いざというときに使い方がわからなくなってしまう。避難訓練のプログラムに追加する、防災学習の授業に使用するなど、定期的に使うことが大切。”
“地域のお祭りで移動可能型ソーラー充電スタンドを使ってもらうなど、触れる機会を増やし、周知徹底していくことが大切。小学校と地域住民が連携して、これからも防災について考えていきたい。”
などの意見があがりました。
昭和小や地域の皆さまは、防災を教育に取り入れ、生活の一部として実践されています。6年生の発表の中に、“我がこと意識”という言葉がありました。日頃から防災意識を高め、対策や訓練をすることが、命を守ることに繋がるのだと、改めて感じました。
(広報担当:M)
移動可能型ソーラー充電スタンド
http://www.sharp.co.jp/sunvista/citycharge/movable.html
鈴木敏恵ポータルサイト
http://suzuki-toshie.net/
シンクタンク未来教育ビジョン
http://pbl21.heteml.jp/vision/
Related articles