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ロボホンと学ぶプログラミング ~プログラミング教育実証授業~

2019年3月11日

著者:広報担当O

2016年5月の発売より、ご愛用の皆様には家族の一員のようにかわいがっていただいているロボホン。ホテルガイドツアー教育の現場などでも活躍しています。特に、教育分野では、2020年度より小学校でプログラミング教育が必須科目となることや、子供向けのビジュアルプログラミング言語「Scratch(スクラッチ)※1」に対応したパックも提供していること、そして動作の調整等のカスタマイズが可能なことなどから、様々な自治体や教育機関でご利用頂いています。

この「スクラッチ」を開発されたMITメディアラボのミッチェル・レズニック教授は、プログラミング教育における重要な要素として、『4つのP ( Projects (プロジェクト)、Passion (情熱)、Peers (仲間)、Play (遊び) ) 』を提唱されています。この『4つのP』に則った教育を行うことで、時代の急速な変化に対応できるクリエイティブな考え方やプログラミング的思考が育まれるとのことです。

今回、このレズニック教授の考えに基づいたプログラミング教育実証授業が、同志社女子大学 現代社会学部社会システム学科の日下菜穂子教授のご指導の下、大阪市立大空小学校にて実施されましたので、その模様をご紹介します。

 

大阪市立大空小学校 (大阪市住吉区)

 

今回のプログラミング教育実証授業を実施された
同志社女子大学及び「ワンダフル・エイジング・プロジェクト」の皆さん

※1 MITメディアラボのLifelong Kindergartenグループによって開発されたビジュアルプログラミング言語のひとつで、視覚的で分かりやすく、ブロックを組み立てるだけで作品をプログラムすることができます。詳しくはhttp://scratch.mit.eduをご参照下さい。

 

【 授業内容 】

今回の実証授業は、小学3年生と5年生を対象に、2018年6月以降計3回行われ、ロボホンは2回目の授業から参加しました。

6月の1回目の授業では、事前学習として「4つのP」とプログラミングの考え方などを学び、2回目の授業から、いよいよプログラミングに挑戦。実際に自分達の身体を動かしたり、動きを示すカードを組み合わせたりしながら、「腕を上げる」「かがむ」「足を出す」など、ロボホンが再現可能な様々な動きを組み合わせたオリジナルのロボホンのダンスに取り組みました。

 

さまざまな動きに対応できるロボホンの特長を活かしたオリジナルのダンスをつくります

 

思い思いのやり方で、ロボホンのダンスを考えます

 

授業の最後に、みんなで考え、プログラミングしたダンスを一斉に披露

3回目の授業では、「ロボホンと一緒に海外を訪れる」というテーマで、訪れる国をイメージしたダンスのプログラミングに挑戦。より複雑な課題に取り組みました。

 

動きを確認したら、ダンスするロボホンの背景を作ります

 

制作した背景と改めてつくったダンスを組み合わせて発表

 

【 授業を終えて 】

日下教授に伺ったところ、授業の前後にそれぞれ実施したアンケートの結果から、参加した児童の皆さんの自己効力感(自分なら目標を達成できると考える自信)の向上がうかがえたのことでした。特に、「4つのP」を発揮できた児童ほど、自己効力感の向上が顕著だったとのことです。

また、大空小学校の先生方からは、「児童が集中して取り組むことができた」「全ての児童が、何らかの役割を持って関わることができた」と成果を実感頂き、参加した児童の皆さんは、「もっとロボホンを動かしてみたい」「ロボホンにダンスを踊らせることができて楽しかった」などの嬉しい感想を聞かせてくれました。

 

どの授業でも、元気よくプログラミングに取り組む児童の皆さんの姿が印象的でした

今回の実証実験にロボホンを採用頂いた理由を日下教授に改めて伺ったところ、児童が興味を持ち、愛着を持ちやすい存在だと感じたためとのことでした。取材を通じて、児童の皆さんがロボホンに興味を持ち、熱心に課題に取り組んでいる姿を見て、その狙いが実現されたことを感じました。

 

 

ロボホンが、次代を担う児童の皆さんと触れあい教育に貢献する光景は、メーカー側の人間としても誇らしく、これからも社会の各分野で活躍する存在であってほしいとの期待を強く持ちました。

 

 

なお、今回の実証授業の様子が動画にまとめられました。是非ご確認ください。

プログラミング教育The Dance Method@大空小学校
https://youtu.be/LWGpKMiiw-s

 

 

(広報担当:O)

 

コミュニケーションロボット「ロボホン」
https://robohon.com/

兵庫県姫路市教育委員会にコミュニケーションロボット「RoBoHoN」と
学校向け電子黒板「BIG PAD Campus」を大量納入
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/190111-b.html

コミュニケーションロボットを活用したプログラミング教育の実証授業を開始
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/181210-a.html

 

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