ダイニングのおしゃれインテリア「ボトルクーラー」誕生!
珪藻土を用いた人気ブランド「soil」と「TEKION LAB(テキオンラボ)」のコラボが実現
2019年8月22日
ご存じないかもしれませんが、実は、シャープは電気製品以外のものも作っているんです。当社の研究開発事業本部内に発足した「TEKION LAB(テキオンラボ)※1」では、液晶材料の研究から生まれた「蓄熱技術」の事業化を、スモールアプライアンス事業部と連携して進めており、保冷バッグなどの応用商品を作っています。今までにない商品として好評で、愛用される方の口コミが増えてきています。
※1 2017年3月に研究開発事業本部内に発足した、当社初の社内ベンチャー組織。水をベースとする独自の「蓄熱技術」をもとに、「蓄冷材料(保冷材)」による応用商品を製作・販売しています。昨年11月より、電器小売店にて「TEKION LAB」 保冷バッグ<TK-S001N>の一般販売をスタート。
このたび、珪藻土(けいそうど)を用いた雑貨商品で人気のブランド「soil(ソイル)」さまと「TEKION LAB」のコラボが実現。デザイン性が高くダイニングルームにもマッチし、機能性・デザイン性の両面で使う人を魅了するおしゃれインテリア「ボトルクーラー」が誕生しました。「soil(https://soil-isurugi.jp/)」さまが販売する商品として、7月17日~19日まで東京ビッグサイトで開催された「インテリアライフスタイル展2019」で発表。7月22日に発売されました。
今回は、「TEKION LAB」CMO西橋 雅子(以下 西橋さん)に、「ボトルクーラー」について、そして「soil」さまとコラボに至った経緯などを聞いてみました。
- 「ボトルクーラー」とはどんな製品ですか? 特長を簡単に教えてください。
「soil」さまと「TEKION LAB」のコラボによって生まれた「ボトルクーラー」は、「TEKION LAB」の「蓄冷材」を、「soil」さまの珪藻土を使ったボトル入れに収めたセット製品です。
「TEKION LAB」の「蓄熱技術」は、『-24℃~+28℃の温度領域の特定の温度で蓄冷する』ことができます。このコラボでは、氷より低い温度の「氷点下」を保つことができる「蓄冷材料」を採用し、珪藻土を使うことで実現した「soil」さまの吸水性・断熱技術を組み合わせました。
あらかじめご家庭の冷凍庫で凍らせた「蓄冷材料」を「ボトルクーラー」にセットし、お好みの日本酒や白ワインなど、冷えたまま飲みたい物をボトルごと入れるだけ。ボトルを氷水に浸す事なく冷やし続ける事が出来ますし、一般的な「ボトルクーラー」のように、水滴でベチャベチャになるようなことも抑えられます。デザイン性にも優れているので、これがあるだけで、平凡な食事がグレードアップしたように感じられますよ(笑)。
- 「soil」とはどんなブランドでしょうか?
2009年にスタートした「soil」は、江戸時代から200年の歴史を持つ株式会社イスルギ(左官業)さまの新規事業として生まれた珪藻土ブランドです。2015年にsoil株式会社として独立しました。最初に発売したのが珪藻土を使ったバスマット。珪藻土製品の先駆けとなり、珪藻土と言えば「soil」、と言われるほどになりました。
- 「soil」さまの製品には珪藻土が使われているそうですが、どんなメリットがあるのでしょうか?
何といっても吸水性です。珪藻土は、海や湖などに生息する植物性プランクトン類が堆積して形成された地層から採取されます。多孔質構造で、内部にマイクロメートル単位の微細な孔が無数にあいているので、吸水性や保湿性に優れています。あっという間に吸水するので快適に使っていただけますよ。消臭や調湿、断熱などの効果もあるそうです。
- だから水滴が抑えられるんですね。では、「soil」さまと「TEKION LAB」がコラボするきっかけは何だったのでしょうか?
「soil」さまが、ダイニングのテーブルウェアを開発している時、「ボトルクーラー」の商品化を検討したのですが、珪藻土製品は、吸水性は高いものの、氷などを使わないと冷やすことができません。冷やすのに、何か良いアイテムはないかと探していたところ、社長の石動さまが、ある知り合いのアパレルメーカーさまから「TEKION LAB」を紹介されたそうです。当時「TEKION LAB」は、「MAKUAKE」さまでクラウドファンディング※2をしているところで、その「蓄冷材料」をご紹介し、実際にお使いいただきました。「これはまさにぴったり!」と気にいっていただき、さらに、「TEKION LAB」の『適温で幸せを届けたい』というコンセプトにも共感され、コラボでの商品化が一気に決まりました。
※2 第1弾が石井酒造株式会社さまの日本酒「冬単衣(ふゆひとえ)」を包む保冷バッグ、第2弾がジンの旨みを引き立てる新製法として挑戦した、氷点下抽出で振る舞う煎茶GIN「茶饗-SAKYO-」の保冷バッグ、そして第3弾が氷点下スパークリング日本酒「白那-HAKUNA-」用の保冷バッグ。
- 「soil」さまとのコラボが決まった時はどう思いましたか?
「TEKION LAB」は、研究開発部門から生まれた組織ということもあって、デザイン性の高いものを作るのは得意ではなく、渡りに船でした。さらに、生活雑貨コーナーでの展開というのも「TEKION LAB」の課題であり、メリットしかありません。コラボが実現して本当に良かったです。また、既にクラウドファンディングや一般販売でご購入いただいていたお客様から、「もっと高級なタイプが欲しい」という要望も受けていたので、その声におこたえできたかなと思います。
- コラボする中でどんな苦労がありましたか?
日本酒やワインなどボトルのサイズはまちまちですが、「ボトルクーラー」の珪藻土は伸縮する材料ではないので、サイズを決めるのが困難でした。他にも、デザイン性や重さ、使い勝手、本体カラーなどを東京・蔵前にある、アッシュコンセプトさま※3のオフィスでデザイナーの方々に何度も相談し、商品化にこぎつけました。
※3「soil」さまがモノ作りを行う上で、デザインやブランディングなどでアドバイスをいただいている会社。
ありがとうございました。お互いにメリットのあるコラボであることがよく分かりました。
「soil」さまは、今年の新商品の中から重点商品三つを選び、三本の矢として「インテリアライフスタイル展2019」で紹介しています。「ボトルクーラー」はその三本の矢の一つであり、力をいれていただいています。これから、ロフトさま、東急ハンズさま、BIRTHDAY BARさま、ACTUSさま、IDEAさまなど、様々なインテリアショップや高級生活雑貨店で販売される予定です。おしゃれで機能的な「ボトルクーラー」、ぜひ試してみてください!
(広報担当:H)
<関連サイト>
公式サイト:「TEKION LAB」サイト
SHARP Blog:「TEKION LAB(テキオンラボ)」ファンイベントを開催!
チャレンジサイト:社内ベンチャー「TEKION LAB」のチャレンジ
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