日本最大のディスプレイ産業展「第30回 ファインテック ジャパン」に出展
2019年12月27日
当社は、12月4日~6日に幕張メッセ国際展示場(千葉市美浜区)で開催された「第30回 ファインテック ジャパン」に、「90V型 シースルー液晶ディスプレイ」、「31.5V型 8K映像モニター」などを出展しました。
今年で30回目となった「ファインテック ジャパン」は、ディスプレイ自体の展示にとどまらず、ディスプレイ技術から製造装置や材料まで一堂に展示される、日本最大※1のディスプレイ産業展です。
※1:今回の出展社数は1,190社であり、アジア最大級のIT技術とエレクトロニクスの展示会である「CEATEC 2019」(787社)を上回る規模。
会期中、当社はブースでの展示に加えて、2テーマの技術セミナーを実施しました。
まず、12月4日、「自動車の進化に対応する車載ディスプレイ」をテーマに、ディスプレイカンパニー 第2ディビジョン 第5事業部 第2開発部長の上野 孝司(以下 上野さん)が講演を行い、翌5日には、「IGZO※2をコア技術としたSHARPのディスプレイ技術戦略」をテーマに、ディスプレイ開発本部 次世代技術開発統轄部 第2開発部長の大東 徹(以下 大東さん)が講演を行いました。両講演とも、会場が満員となるほど盛況でした。
※2 In(インジウム)、Ga(ガリウム)、Zn(亜鉛)、O(酸素) により構成される酸化物半導体。液晶などのディスプレイを駆動するTFT(薄膜トランジスタ)を構成する重要な材料として用いられる。
「自動車の進化に対応する車載ディスプレイ」(技術セミナー)
上野さんより、自動車の進化(IT化や自動運転、電動化など)に伴い、車載ディスプレイに求められる価値は、高輝度などの表示性能から、安全性(人の飛び出しに気付く機能を備えるなど)や利便性・快適性(見やすく使いやすい画面構成になってるか)などにシフトしていることを説明しました。この新たな潮流に対して、当社の特長技術であるFFD(フリーフォームディスプレイ)やIGZO、シースルーディスプレイ、反射型ディスプレイなどを例に、車載用ディスプレイへの取り組みを紹介しました。
「IGZOをコア技術としたSHARPのディスプレイ技術戦略」
大東さんからは、絶え間ない技術革新により、量産化当初の性能(電子移動度)を5倍に進化させた第5世代IGZO(IGZO5)を紹介し、IGZOの優位性(超高精細、高速駆動、低消費電力など)や技術戦略、アプリケーションなどについて説明しました。また、IGZOは液晶だけでなく、有機ELやマイクロLEDなど様々なディスプレイを駆動する回路基板として適用可能であり、今後も将来性の高い技術であることを述べました。
シャープブースでは、「90V型シースルー液晶ディスプレイ」をはじめ、高精細8Kパネルを用いた「31.5V型 8Kモニター」、「12.3V型 車載有機ELディスプレイ」を展示しました。
当社の特長あるディスプレイは多数の入場者から関心をお寄せいただき、会期中は、常にお客様が絶えない状況。ブース来場者は昨年を上回りました。特に、パネルの奥の展示物やモノが透き通って見えたり見えなかったりする「シースルー液晶ディスプレイ」のデモンストレーションに興味を持つ方が多くいらっしゃいました。
当社は、今後もディスプレイのリーディングカンパニーとして、さらに先進的なディスプレイの開発・商品化を進めてまいります。
(広報担当:H)
<関連サイト>
シャープブログ:
ショーウィンドウをディスプレイに!-「シースルー液晶ディスプレイ」-
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