新コインパーキングソリューションを相模石油株式会社へ提供
2021年11月1日
相模石油株式会社(以下、相模石油社)が新しいスタイルのコインパーキング「ダイレクトパーク夕陽ケ丘」を神奈川県平塚市に開設しました。
本件は、車の自動運転などで使われる3D-LiDAR(スリーディーライダー)※を「入出庫管理ソリューション」に初めて採用したコインパーキングで、株式会社ベネ・エルヨン(以下、ベネ・エルヨン社)とシャープマーケティングジャパン株式会社(以下、SMJ)が共同で開発したものです。
※ 3D – Light Detection And Ranging(3次元状に光を照射することによる検知と測距のセンシング技術)の略。
この共同開発においてSMJで中心的な役割を果たしたシステムソリューション営業推進部課長の岡本に、その特長などを聞きましたので、ご紹介します。
どのような経緯で導入に至ったのでしょうか?
相模石油社が新しいコインパーキングの形を模索する中で、利用者とコインパーキング運営事業者の双方に付加価値を提供できるソリューション「3D-LiDAR を使った3次元認識/計測技術による入出庫管理」を開発していたベネ・エルヨン社へ問い合わせたのが始まりです。その後、ベネ・エルヨン社から、ガソリンスタンド(サービスステーション)向け精算機で実績のあるSMJに共同開発の話をいただきました。初めての試みであることから、比較を兼ねて、既存のコインパーキングをリニューアルして(同じ立地で)新しいコインパーキングを設置することとなりました。
どのようなコインパーキングなのでしょうか?
入出庫車の識別に「3D-LiDAR」を活用した、「開設コスト削減」「ユーザビリティ向上」「自動運転車への対応が可能」といった特長のある、新スタイルのコインパーキングです。
具体的には、ベネ・エルヨン社開発の「3D-LiDAR駐車場管理システム」と、ガソリンスタンド(サービスステーション)向けで実績のあるSMJの「精算機システム」を連携できるソフトウェアを、SMJが開発しています。コインパーキング業界向けソリューションとしては、SMJの初めてのビジネスとなります。
本ソリューションでは、まず、レーザー光とカメラ画像で車両の入出庫を正確に管理します。入庫車両を精算機のモニターに投影し、ご利用者に映像記録が残ることを示すことで、未清算のまま退場することを防ぐ効果が期待できることから、①ロック板レス、②ゲートレス、③埋込センサーレスが実現でき、開設・撤去の工事期間と費用を削減できるというメリットがあります。また、①ロック板レスには、駐車のし易さによる入出庫ストレス解消もあり、④チケットレスよる手軽さというメリットもあります。
「3D-LiDAR」とはどんなものでしょうか?
「3D-LiDAR」は、多数のレーザー光で対象物までの距離を正確に測定し、雨などの影響を受けにくく、周辺の状況を立体的に把握可能なセンサーです。
このセンサーに、ベネ・エルヨン社が開発した3次元認識/計測技術を組み合わせることにより、駐車位置を特定、駐車時間を管理します。さらに監視カメラ画像を組み合わせ、駐車車両の車種・車番を利用者が映像で確認できることで、出庫の誤認を防止します。
3D-LiDARを用いた「入出庫管理ソリューション」が導入されたことによる、反響などはいかがですか?
コインパーキングでは初めての試みということもあり、非常に注目を集めています。他の駐車場運営事業者さまからの引き合いも多く、「ロック板レスや埋込センサーレスのため大幅に工期短縮とコスト削減が見込める」「撤去も簡単なのが良い」といった声をいただいています。SMJとしてもこの新しいソリューションに手ごたえを感じており、今後が楽しみなBtoB商材です。
――ありがとうございました。
「3D-LiDAR」技術をコインパーキングの管理運用に応用することで、ロック板を無くすことができ、利用者にとっては運転に不慣れな人でも駐車がし易くなり、また、チケットレスなので、チケットを紛失して困ることもなくなります。事業者にとっては、初期費用が低く、撤去もし易いことから、ご利用者、事業者双方がWIN-WINのコインパーキングだと思います。今後はこのような便利なコインパーキングがどんどん増えていくと良いですね。 ご興味のある方はぜひ、下記からお問い合わせいただければと思います。
問い合わせフォーム:
https://smj.jp.sharp/bs/ssl/inquiry/form.php
(広報C)
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